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何かを始めることに、躊躇しているすべての人へ…

マルチポテンシャライトのホームぺージ(Puttylike)の最新記事が、今の私にドストライクだったので訳してみました。D.J.Billingsさん、どんな方か存じ上げませんが、ちょっとポップなアメリカ人のおじさん風に…。

『星は決して整列しない。始めること、を待たないで!』

マルチポテンシャライトとして、「次の何か」を、成し遂げること、学ぶこと、やってみることなんかに、わくわくすることはよくあると思うけど、もし、「次の何か」を、すべての状況が理想通り整うまで、棚上げして待つ、みたいなことをしているとしたら、何か失っちゃってるかもよ。 By D.J. Billings

「叶えるのに時間がかかるから、という理由で夢をあきらめないで。いずれにせよ時間は過ぎていくのだから。」 アール ナイチンゲール

この引用文を読み終えるのにどのくらいの時間がかかったか、計ってた人はいる?まあ普通、そんなことしないよね。とにかく、秒だったか、何度も読み直して数分かかったかわからないけど、時間は過ぎて行った。僕たちはもう未来にいる。

時間は待ってくれない、と言われているけど、時々、時間を待ってることってない?頭の中にアヒルがいっぱいいて、やりたいことをやり始める前に、全部のアヒルが一列に並ぶのを待ってる、みたいな。

僕自身、これをしょっちゅうやっている。最近も、重い腰を上げて、外にでるだけのために、時間(だけじゃなくて何もかも)が丁度よくなるのを待ってる自分を発見した。

走ることから逃げる

何年も前、僕は毎朝ジョギングをしていた。家族と共にワシントンDCに住んでいて、狭い通りとか景色の美しさが、毎朝のジョギングにピッタリだったから。その後子供が生まれ、引っ越しをし、走るのを辞めてしまった。

僕のランニングシューズはクローゼットの奥の方で押しつぶされ、見えないところで記憶からも消し去られていた。10年以上の時が過ぎて、そろそろジョギングを再開しようかな、って思った。もちろんあの、ドーパミンが出る感じも懐かしかったけど、達成感とか健康という副産物も取り戻したかった。

引っ張り出したランニングシューズをきれいにする前に、僕は、なんとなく、走り始めるのは、我が家の経済状況が改善したら、って決めていた。

上の文章を読んで混乱した人、わかるよ。まったく関係ないこと言ってるもんね。ちゃんとしたランニングシューズを持っていて、別に足にモニターをつけられて家で監禁されてる奴でもないし。実際、ジョギングで得られるドキドキや、気分を上げる脳内物質を作り出すことを妨げるものは実在しなかった。勝手に自分で無意味な言い訳を作り出しただけ。

で、ジョギングの代わりに、仕事で自分を追い込んだ。どこかで、追い込めば追い込むほど、早くジョギングを開始できる状態に近づくって思ってた。でもこれって逆効果だったんだよね。ストレスばかりたまって、完璧な状態になるまで待つとか、どれだけ時間を無駄にしたことか!ご想像通り、完璧な状態なんてやってこなかった。

小さな小さな一歩

ある日、家に閉じ込もりすぎてた僕は、散歩に行くことにした。歩きながら、自分の経済状況について考えてみた。ものすごいスピードで良くはなってはいないけど、僕の頑張りは少しだけど実を結んでいた。家に着いてみると、現状はそんなに悪くないって思えた。ストレスが少し減っていた。以来、散歩を毎日のルーティンに組み込んだ。散歩をするたび、この経済状況が改善するまでジョギングを再開しない、というのは問題解決を効果的にするどころか、よりストレスフルにしていたことに気づいた。

というわけで、僕は実際ジョギングを再開した。もちろん最初はゆっくりと。僕の体は、以前ジョギングをしていた頃から10歳以上年を取っていたし、意図的にそうしようって体と合意していた。日々の練習は、自分の経済状況を、俯瞰できるような精神状態に持って行ってくれた。まだしばらくこんな状況が続くだろうが、その間、やりたいことをやっていい、って自分に許可を出すことができた。

ここでの教訓は、誰もがジョギングを始めるべき、ではない。そんなことを強いるつもりはない。マルチポテンシャライトとして、「次の何か」を成し遂げようとか、学ぼうとか、やってみようとわくわくすることがよくあると思う。もし僕みたいに、しょっちゅう、すべての状況が素晴らしく整うまで、「次の何か」を棚上げしておく人がいるなら、今ここで、優しく、その考えは間違ってるって教えてあげる。すべての状況が素晴らしく整うことなんてないから。あなたが行動を起こすまで、星は絶対に整列しないから。

つま先だけつけてみて

すべてを棚上げするのではなく、一旦バラバラにして、一部分だけ取り出せるとしたらどうだろう?例えば、クロアチアに移住したいとしよう。だけど現地にはなんのつてもないし、クロアチア語も一切喋れない。更に住宅ローンで首が回らない状態のあなた。この状況が全て解決するまでクロアチア移住をまとめて棚上げするのではなく(解決などしないのだから)、ほんのちょっとのできることをやってみようよ。

ツイッターっていう大きな池に、つま先だけつけてみて、クロアチアに移住した人と出会ってみては?クロアチア以外の国に移住してる人でもいいし、何なら移住さんって名前の人と出会ってもいい。何が言いたいかというと、すべての状況が完璧に整って自国にドビデーニャ(クロアチア語で、さようなら)という前に、クロアチアのあらゆることに浸ることができるってこと。どうせ時間は過ぎていくんだから。

そんな小さな一歩を踏み出してみると、実はそれほどやりたいことではなかったことに気づいちゃったりする可能性もある。それでいいんだよ。実際マルチポテンシャライトだったらそんなことよくあることじゃん?マルチポテンシャライトにはつきものだよね。「次の何か」がそんなに魅力的に感じられなくなったら、しばらく放置しておくのもいい。だって次の「次の何か」がやってくるから。もしかしたら次の「次の何か」が列を成してあなたに見つけてもらうのを待っているかも。

でも、もし、まだ最初の「次の何か」があなたにとって魅力的なものだったとしたら、公園のベンチで、完璧な状態が向こうからやってくるのを待つ、なんてことで時間を無駄にしないで!村上春樹もこう言ってる。

「残念ながら、時計は今もちくたくと時を刻んでいます。時はどんどん過ぎ去っています。過去は増え、未来は減っていく。可能性が減り、後悔が積みあがっていく」

実際これが正解とは思うものの、このままってわけにはいかないから、もうちょっと前向きなこちらはどう?

「あなたが無駄を楽しんでいるなら、その時間は無駄ではない。」    マルテ トロリ‐カーティン

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