「手紙だす」
次女みみさんとの困り事
note初登場。次女みみさん。
我が家の末っ子長男はなかなか濃いめのキャラなのはお察しの通りですが、姉2人がおとなしいかと言えば、そんなはずはないのです。
次女みみさんはどこへ行ってもキャラが立つタイプ。まぁ、濃ゆいです。
思えば「親業」へ導いてくれたのも次女かも
思えば、「親業」へ藁をも掴む気持ちで頼ったのは、みみさんとのコミニュケーションに悩んでいたからでした。
小さい時から、長女ではできなかった経験をたくさんさせてくれたみみさん。とにかく彼女に鍛えられましたわ、私。
でも、みみさんの発想力とか集中力とかはもう惚れ惚れするもんがあって、「こりゃ天才や!長女とは違ったタイプの!」と当時親バカの私は思っていたわけです。(親バカなのは今も。)
中学1年生になった今も、まぁまぁな凸凹の強さ。指摘は受けたことはないものの、出すとこ出せばグレーと言われるかもとは思います。
でも、その凸凹がかなり身に覚えがあるものばかりなので、私の遺伝子をまんまと引き継いでしまったらしいのです。(だからこそ気になってしまい口を出してしまいがちなトコロでもある。)
掃除なんかもこだわり出したら物凄い細かさなんですが、なんせ部屋が片付かない。
「あ、忘れてた!」
がめちゃくちゃ多い。
何かやったら、使った物がこっちにそのまま、あっちには別のやってたことが残ってる。
お願いしてたこと。みみ本人も了承していたこと、あ、忘れてた。
家庭の仕事としてみみが請け負っていること(炊飯器セットと浴槽洗い+風呂沸かす)も、さて時間だよ「あ、忘れてた。」
「だって、忘れてたんやもん」で片付けられることが多く、その場で臨機応変に対応する力は割とあるものの、忘れない為の対策を取らずに繰り返すことが多いのが困り事。どうすればいいかな?の問いかけにはムスッとするばかり。
学校の手紙、この時間は見ません。
忘れっぽいのは、母たる私も同じ性質でして。
視界から消えると忘れるし、途中で別の事考えると何やってたか忘れるし、マルチタスク風だがマルチタスクとは正反対。シングルタスクがあちこちに未完のままあるだけ。
そして、片付けが苦手ですぐに物がたまる。
(長年それで自分はダメな人間だと思ってたけど、脳科学系の本読んでると、人間の脳はそもそもマルチタスクはできるようになってないとのこと。なんだ!私のスペックが低すぎるわけじゃなかったのか!一気にタスクが舞い込み過ぎてるだけなんだ!と思ったら楽になったのはまた別の話。)
それが私。
だけど、対策はいくつか講じておりまして。
特に学校のプリントもの。
✖︎3人分のプリントは気を抜くと溜まる、そして忘れる…
だから、来たプリントはその日に処理。テーブルに置いたまま食事はしない。
その為に子どもに協力をお願いしているは、
夕飯前(できれば夕飯の支度開始前)までにプリントを出すこと。
それ以降や朝は見ません。そして受け取りません。
出して来よりますねん。悪びれもせず。
ところがツワモノみみさん。
しれっと置いたりしますねん。
はぁー、やっと今日もいろいろ片付いたし、寝るかぁって時に出してきたりきますねん。
これがまた、何日前のなん??!!
みたいなのも出てきたりしますねん。
これにはかなりイラっときます。
非受容です。
「みみさん、夕飯後にプリント出すとね、やっと片付いたと思ったのが台無しでママ辛いです!プリント溜めたくないからすぐ処理すると決めてるのに、今からはしんどい!
それに、情報は鮮度が命です。何日も前のだと、提出日が迫ってたり、準備が間に合わなかったりして、対応するのはママなので困ります」
「だってわすれててもん。」
「忘れてたんやね。」
「…ほな、もうええわ。」
ええんかーーーーいいい!!!
よくないやろーーーー
思う事も多々あります。
先日、このやりとり何回してん!!
ゴードンメソッド(親業)ならこれは、どういうことだ?!
「対立」が起きていますね、と。ならもう次の段階だ。「勝負なし法」の出番だなと。
ところが、その日は時間はない。
「みみさん。私たち、同じやりとり繰り返してるよね?これは、ママも困ってるし、みみも自分では対策できないようだね。近々時間とって知恵を出し合いませんか。」
「えーーうーんーー」
お得意の、どっちやねんリプライ。
これ、冷静にいるのがとても難しい。
え、ええん?いやなん?どっちなん??
更にここで「わたしメッセージ」を畳み掛けるもありなのかもしれないが、
私はこれ以上はむり。そっとしておく、今度一緒に考えればよし。としてその場を収めた。
みみさんの解決法
みみさん、裏紙を鷲掴む
ちょっとムッとした様子で。リビングに置いている裏紙をがさっと掴んで自室に消えていったみみ。
ゴードンメソッドも彼女には歯が立たなかったに見えた。
「文字通り、四方八方やろ(*゚▽゚*)」
わたしメッセージも響かないし、勝負なし法も拒否なのかしら。
そう思ってたら、翌日ふとみみさんの部屋の扉を見ると、「手紙だす」と書いた裏紙がガムテでベタっと貼ってある。。。
部屋に一歩お邪魔すると、クローゼットの扉にも、こっちの壁にもあっちの壁にもデスク前にも、カーテンにまでも!!!
「めっちゃ貼ってますやん。もしかして、これはみみが考えた忘れない為の対策?!」
「へへっ。四方八方に貼ってみた。ほんまに四方八方やろ。へへっ。こんだけ貼ったら忘れへんかなと思って」
昨日めっちゃムスッとしてたのに、ヘラヘラ笑って楽しそう。
「ほぅ。四方八方囲んでしまえば、さすがに目に入るやろうと。しかし、ガムテはどうですか?跡が残りそうで気になりますが」
「えー、あかんかなぁ?一応試しにやってみて大丈夫そうやったし、これが1番いいと思ったんやけど。」
「試したんや?!ほなら、いっか。とりあえずこれでやってみて、うまくいかなかったらその時改めて相談したらいいね。」
「そやねー。」
出てます。プリント
その日から、まだ数日ですが、プリント出てます。
夕方帰ってきたら出してる。
効果あったね。
自分で決めること
結局、大事なのは、自分のこととして自分で決める事。
みみは自分で考えた方法だから、気持ちよく実践に移せるのだと思います。
そして、私には考えつかない方法を考えだしてる。
そうきたか!これがくると、ニヤつかざるを得ません。
ほんとに、私が持ってる正解や解決策を押し付けずによかった!親だからってベストな方法を知ってるわけではないと改めて思い知らされます。
この時の心地よさって、なんか独特で、大好きなんです。
意味がなかったかに思えた「わたしメッセージ」で伝えた、私の困り事もは届いていたようです。
そして、時間とって一緒に考えるのは今はごめんだから、それなら自分で方法を考える。それが、彼女の解決策。
あの時、みみさんのリアクションにいちいちイライラしてたらヒートアップしてダメだったろうと思います。
「ゴードンメソッドだったら?」と基本に立ち返ろうと、思考したことで、冷静になれ、いらない事を言わずにすみました。
来週、留学生のホームステイ受入れが始まる我が家ですが、いつまで「手紙だす」が貼ってあるのでしょうか。
そして本当にガムテを貼ったところは無事なのでしょうか。
それはそれで、その結果をみみがどう受け止めどう行動するのか、楽しみだったりします。
それが、子どもを信じる、って事なんだなと思ったりもします。
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