コミュニティという「未来のチーム」
こんにちは。コミュニティフリーランスの長田(@SsfRn)です。
先日こんなツイートをしました。
コミュニティの相談を多くの方からいただくのですが、その内容に少しずつ変化が見受けられています。これまでは、コミュニティはコミュニティ、組織は組織、チームはチーム、という見られ方をしていたのだと思うのですが、それがどんどん溶け合ってきているんですね。つまり、境界線が消えてきたということ。
本日はこのあたりについて考えてみたいと思います。
コミュニティから生まれるプロジェクト
コミュニティ活動をスタートしてから、この流れは間違いなくどこかで来ると思っていました。
それは、コミュニティからアウトプットが出せるという事実を体験していたから。それも、企業に負けないようなクオリティで生み出すことができるんです。
何一つ強制力が働かないコミュニティという異質な空間から何かを生み出そうとすると、起案者の「好き」「やりたい」という気持ちがないと始まりません。
その一方、仕事だとある程度の強制力が働いて、したくないプロジェクトにも参加せざるを得ない場合があるかと思います。
こう比べてみると本当に正反対。その結果、どちらがいいアウトプットが生まれるのかどうかは想像にたやすいですよね(持っているリソースが同じ場合)。
例えば、僕がコミュニティマネージャーをしているWasei Salonというオンラインサロンでは「透明化プロジェクト」というnote企画があります。
簡単にご説明すると、メンバーの価値観をお届けするメンバー紹介noteなのですが、これを作成しているのが
・プロのディレクター
・プロのカメラマン
・プロのライター
・プロの編集者
の皆さんなんですよね。もちろん全員Wasei Salonメンバーです。
これは贔屓目抜きに、企業が出しているコンテンツにも負けないような内容だと思っています。シンプルに面白い。
また、ライブ配信企画「あっ、なんの話だっけ?」も高いクオリティを誇っていて、世に出ているコンテンツと比較しても負けない魅力があります。
一見、おじさんたちが話しているだけなのですが、内容に耳を傾けるとその面白さが伝わるはず。僕が今全力でオススメできるコンテンツの一つです。
このように、コミュニティメンバーで手を取り合い、プロジェクトや企画がたくさん生まれてきました。それも、このコミュニティだからこそ生まれたコンテンツたちなんですよね。それって、コミュニティが持っている大きな価値だなぁと思うんです。
「未来のチーム」とはコミュニティのことか
冒頭のツイートにもあった通り、コミュニティやチームという存在はどんどん溶け合ってきているように感じます。コミュニティとチームの間にあるグラデーションがかなり細かくなってきている。
先日とある方から聞いたのですが、今ティール組織と同じように注目を集めている組織論があるそうで、それが「ホラクラシー型組織」というもの。
僕も知ったばかりでそこまで詳しくはないのですが、簡単に特徴を整理するとこの3つだそう。
1. 肩書や職種、上下関係による組織化ではなく、役割による組織化をする
2. 固定化された縦割りピラミッド型組織ではなく、流動的なハブ・アンド・スポーク型組織を志向する
3. 組織のコアメンバーは、「業務のマネジメント」ではなく「業務の環境づくり」を重視する
この特徴だけ見ていると、コミュニティにかなり近い組織体制なのかなと思ったんですよね。この話を僕にしてくれた方も同じ感覚を持ったらしく、僕に情報共有してくれたそうです。
こういう新しい組織体制やチームの話を聞くたびに、「コミュニティ」が連想されます。そう考えていくと、コミュニティはこれからの、未来のチームなんじゃないか?と思えます。
実際に、コミュニティから生まれるクオリティの高いアウトプットを体験していると、よりその現実味を感じます。
フラットな立ち位置で、それぞれが裁量を持って、自発的に動いて価値をつくっていく。そんな理想とも取れるチームの在り方が、コミュニティを通じて実現するかもしれません。
コミュニティマネージャーの重要性が高まる
ただ、それは組織体制を構築すればうまくまわるということではないと思います。仕組みを導入しても、その中身であるソフトな部分をつくっていかなくてはなりません。
その時に活躍するのが「コミュニティマネージャー」という存在なんじゃないかなと。コミュニケーションや関係性に向き合い、環境を整えていく存在がコミュニティマネージャーなのですが、「強制力」を失えば失うほど必要な役割です。
だから、これまでの組織には必要なかったのですが、ホラクラシー型組織になるとそうもいきません。
現在では、コミュニティマネージャーという存在は、オンラインサロンやコワーキングスペースといったフィールドを中心に活躍しています。それが上記のような組織の流れになっていくと、どんどん社内にも広がっていくと思うんです。つまり、「社内コミュニティマネージャー」という存在が生まれるということ。
実は、すでに社内コミュニティマネージャーを導入している企業もありますし、人事部の方がその役割をになっているケースはあります。企業としても、社内の関係性が良好になることで、イノベーティブなことが生まれやすくなり、アイデンティティが高まるため離職率が下がる、など良いことが多く発生します。
このように、人が集まる空間には1人コミュニティマネージャーがいるような時代が来てもおかしくないんですよね。
「未来のチームの作り方教室」やります
ここまで書いてきたことも含め、「未来のチーム」について学び、そして成果を出すための取り組みを始めます。
それが「未来のチームの作り方教室」。
Wasei SalonとNPO法人グリーンズのコラボで取り組むこちらの教室。サイボウズ式編集長 藤村さんが出版された「未来のチームの作り方」を題材に、3ヶ月間という期限でチームを学んでいきます。大きな活動内容は下記の2つ。
・全6回のリアル講義
・オンラインコミュニティでの交流
講義には毎回ゲストを招待し、ゲストからチームについてのお話を伺い、その後藤村さんとの対談を実施します。もちろん、参加者との交流時間も設けますので、気になる所は質問しちゃえます!
このゲストが本当に豪華。
・チームのスペシャリスト 篠田真貴子さん
・ツクルバCCO 中村真広さん
・Wasei 代表取締役社長 鳥井弘文さん
・グリーンズCOO 植原正太郎さん
チームを学ぶのに、これ以上ない皆さんが集まってくれました。本当に感謝感激です。ありがとうございます。。
あと、教室の一番のメリットって「横の繋がり」だと思うんですよ。一緒に3ヶ月間学んでいく同期という存在は、きっと教室が終わっても続いていく関係性になる。学び合える関係性なんて、なかなか築けるものじゃありませんからね。
そんな贅沢な時間を一緒に楽しんでいただける方は、ぜひ下記から申し込みをしていただけると幸いです。僕もコーディネーターとして、すべての講義に参加していきます。
●藤村さん著書「未来のチーム」の作り方
最後に
コミュニティとチームの関係性、これはずっと議論されていくものな気がします。それほど、かなり密であり、かなり複雑で、時にはシンプルなもの。
僕自身も、もっともっとここにおける知見を深めていく必要性を感じていますし、だからこそ「未来のチームの作り方教室」は楽しみでなりません。
運営はWasei Salonメンバーが中心となっているのですが、運営チームがもはや「未来のチーム」になっている感覚を持っています。僕らも未来のチームを体現しつつ、皆さんも実践しつつ、一緒に学びを深めていきましょう。
それでは!
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