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サイボウズ式と灯台もと暮らしから学ぶ、コミュニティにおいて大切なこと

こんにちは。コミュニティ情報のおっかけnagata(@SsfRn)です。

1/24@サイボウズにて開催された、”サイボウズ式Meetup #5 灯台もと暮らし編集部と考える、「ぼくたちはなぜ常識にとらわれて働いてしまうんだろう?」”というイベントに参加してきました。

そこで得た気付きから、それをどうコミュニティに生かすか?をまとめてみました。


サイボウズ式Meetupとは

今回参加したサイボウズ式Meetupとは、サイボウズ式さんが主催するイベントで、今回で5回目の開催だそうです。「サイボウズ式の読者と繋がれるリアルイベントをやったほうがいいんじゃない?」という声から始まった素敵イベントです。

私が参加したサイボウズ式Meetupのテーマは「ぼくたちはなぜ常識にとらわれて働いてしまうんだろう?」①場所②複業③個人の力 この3つの切り口から、働き方や個人の発信力などについて、登壇者の皆さんが自由に意見を交わし合っていました。

ここで、そんな自由な登壇者を紹介させていただきます。

モデレーターは隠居系男子でお馴染みのこの方

そんなTwitter界(?)では有名な方々の考えや意見が聞ける貴重なイベントなのです。これは始まる前からテンションが上がります!


個人に入ってくる仕事は2種類しかない

1.場所 2.複業 3.個人の力

この3つが大きく分けられたテーマで、それぞれどういった内容だったか簡単に見ていきたいと思います。

〜1.場所〜

ここでは、働く場所についてがテーマ。今話題のリモートワークなど、そういった働き方について、登壇者はどう思っているのか?また、それぞれの会社はどういった取り組みをしているのか?という内容です。

まず、灯台もと暮らしさんでは、”移動する編集部”として活動しているらしく、社員が集まるオフィスはないんだとか。基本的にslackでコミュニケーションを取っているらしく、それで仕事が成り立っているのだから驚いた。もちろん会って会議したりもするらしいですが、基本がこれって、、、

灯台もと暮らしの編集長を務める伊佐さんは、世界一周しながら編集長をやっていたらしく、一切場所を選ばないワークスタイルを確立していました。伊佐さんから出る言葉は「めっちゃ楽しいからオススメ!!!」ということではなく、「辛かった」という意外すぎるものでした。

伊佐さん「人と全く会わない仕事は辛い。なので、私はフルリモートが全て良いとは思わない。

フルリモート最高!という世の中の憧れをバッサリ切ったようなもので、伊佐さんから発するからこその言葉の重みを感じました。

また、サイボウズさんでは、社員全員が9つの働き方を自分で選択して働いているとのこと。それもアプリでその働き方を選んでいるらしいです。最先端ですね、、

(※サイボウズ株式会社HPより引用)

その説明を明石さんがしている中、くいしんさんが疑問をぶつけます。

くいしんさん「社員の方は他の人の働き方を見て何も言わないの?俺はこんなにやってるのにあの人は、、みたいなことは起こらないの?」

明石さん「聞いたことがないですね。」

サイボウズには”質問責任”と”説明責任”という社内用語があって、もやもやがあったり疑問があったらその場で解消するように、全員が心がけているとのこと。理想の働き方を追求するために、必要である価値観や考え方が社内文化として浸透しているということですね。

このテーマの最後に、くいしんさんと伊佐さんから、出た言葉「ライターや編集、フォトグラファーだからこそできること(働き方)って絶対にある」。これを聞いて、そうであれば、仕事を選択していく時に”何がしたいか?”という軸だけで選ぶのはナンセンスだなと思いました。それに”どんなライフスタイルを送りたいか?”の軸も必須だと。働き方ってその人の生活全てに関わってくることなので。

〜2.複業〜

このテーマの冒頭に、登壇者ではなくサイボウズに複業採用で入社している竹内さんからお話を聞けることに。

竹内さん「私は複業がしたくてサイボウズに入社したわけではありません。理念に共感したから入社しました。複業は結果論なんです。」

その一言に、「揺るがない信念がある方だ」と感じざるを得ませんでした。あくまで、サイボウズへの入社は、やってきたことの延長上にあっただけに過ぎない。と優しそうな笑顔で話してくれました。

また、竹内さんは新潟在住で、リモートでサイボウズの仕事を行なっているらしく、フリーランスの時では感じなかった”孤独感という辛さ”を味わったのだという。完全に伊佐さんと同じ意見でした。(イベントにも紹介されていた竹内さんの記事はこちら!

伊佐さん「何でもできた方が楽しい!複業は楽しい!という人は地方で多い。」

というコメントも同様な意見でした。シンプルに自分のできることの幅が広がり、楽しんでいる方が地方には多いのだとか。生きるために複業をするのではなく、好きだから、楽しいから複業をする。これって竹内さんと同じ結果論ってことですよね。立て続けにこんなことを聞いたら

こう感じざるを得ませんよね。

このテーマで改めて得た気付きなんですが「個人に仕事が入ってくるパターンは2種類しかない。SNSやHPのインバウンド、知り合いの方からの紹介といった人との繋がり。」という伊佐さんのコメント。となると、どちらにせよ自分自身がやっていること、できること、興味あることなど、自分自身を知ってもらう必要があるし、そうなると情報発信って大切すぎるだろ!と思ったんですよね。当たり前のように感じますが、これを意識して何かに取り組んでいる人って意外と少ないような気がします。私も意識しているの最近からですし。。

〜3.個人の力〜

働き方が多様化している現在。個人で仕事をする人も増えてきているかと思います。しかし、

藤村さん「フリーランスだけにいってはいけないな。会社員にも属しつつ、個人の力を発揮するのが大切。」

と藤村さんは独自の見解を伝えてくれました。フリーランスが正義!ってことは絶対なくて、ただサラリーマンが最高か?と言われれば個人的にはそう思っていない。結局そこは、個人個人にあった働き方がある。そんなメッセージが込められていたように思います。

くいしんさんが、鳥井さんにこんな質問を

くいしんさん「社員の独立をどう考えているの?」

一会社の代表としてのリアルな意見を求めていました。それに対し

鳥井さん「自由にした方が結果戻ってくると思う。そういう居場所作りに走るしかない。」

鳥井さん「社員を喰わせるために働くことってなんだろう?って思ってしまうことがある。それなら自由にやってもらった方が、自分自身も幸せ。

社員は大切、でもそれで縛ってしまっては、責任が大きくなり自由が利かなくなる。その結果、自分自身のしたいことができなくなってしまっては、本末転倒である。そう考えれば、お互いある程度自由に働いた方が、お互い幸せなんです。その意見には妙に納得感がありました。私は別に経営者でもないけど、したいことができない状況になると考えると恐ろしい。おまけにそこに責任も生まれてしまうのは、正直したくないなと思ってしまいました。

〜常識に捉われない人の共通点とは〜

一通り終えると、「常識に捉われない人の共通点はなにか?」というキーワードで一旦締めへ。順に紹介しますね。

伊佐さん「クレイジーな人。クレイジーになれるぐらい信じているものや、熱中できるものがある人。」

藤村さん「行動すること。やりたいことがない人でも個人の力がある人もいる。それはコツコツ行動してきたから。小さくてもいいから常に行動している。」

くいしんさん「助けてもらうツールを持っている人。」

明石さん「常識という言葉を使わない人。自分がどうしたいかを分かっている人。「自分は」を主語で話せる人。」

鳥井さん「時間軸の幅を広げることが大切。自分の中の常識を、時間軸の幅を広げて見てみると、それが常識じゃないことがある。それに気付けるかどうかは大切。」

どれも共感しましたが、特に共感を得たのが鳥井さんのご意見。今感じる常識って、この地球が生まれてから今に至る時間軸で見ていたら、別に全然常識でもなんでもない。こうやって、物事を外から見れるかどうか。1つのコミュニティだけに属すると、そこの常識がその人の常識になってしまう。でも、外から見る視点を持っていればそうなることはないし、自分個人としての価値観をつくっていく一つの材料として処理できる。それって、とても大事な視点だと痛感しています。

鳥井さんのそこについて書いている記事がこちら

〜Twitterが最強?〜

最後に参加者からに質問タイムにて「情報発信するSNSはTwitterがいいんですか?」というものがありました。それに対し、くいしんさんが「Twitterが最強です。なぜかというと、Twitterにはメディアの人は大体いる。そして彼らは、よくシェアしてくれたりいいねしてくれるユーザーのことは把握している。ユーザーから、メディアや企業に対してアプローチしやすいのがTwitter。」と。そうだったのか!何万人フォロワーがいる人でも、熱心なファン(リアクション多めの人)を把握できているのか!それは自分自身にとって目から鱗な情報で、そのぐらいファンの重要性を理解しているこということなのかなと私なりに解釈しました。会いたい人・興味ある人にはガツガツリアクションしていきたいと思います。

〜懇親会〜

イベント終了後、懇親会があり、参加者同士や登壇者と繋がれる時間が用意されていました。何名か参加者の方とお話させていただいた後に、鳥井さんとお話することに成功。

私「本業と違うことを複業にしようと考えた時、何をすればいいんですか?」

鳥井さん「やはり情報発信は大切。とくに決まった時間に定期的に継続的に発信できると強い。朝ドラとか、決まった時間にやってますよね?あのような感覚で、この曜日のこの時間になれば見れる、そんな風になれればいいと思いますよ。」

私「ブログを書いてて、継続性とクオリティのバランスがわからなくなる時があるんですが、そこはどうでしょう?」

鳥井さん「それ、僕もめちゃ悩んだ時期がありました。その結果たどり着いた考え方として、ブログは2種類あるという考え方になったんです。1つは家庭料理のように毎日食べるようなブログ。もう1つは、何ヶ月に一回のような豪華なお節料理のようなブログ。僕は家庭料理のブログを意識して書いてるんです。おせち料理は半年に1回でいいですね。」

な、なるほど。そういう考え方をすれば、自分自身納得しながら、バランスを保てるんですね。これも本当に勉強になる考え方でした。そして、今こうやってブログを継続的に書いてますが、その取り組みは間違っていないものだと再認識させてくれました。本当に感謝です。。


情報発信がファーストステップ

このように濃密で大盛り上がりなイベントだったのですが、ここはあくまでコミュニティ・マガジン。なので、ここで得た気付きなどをコミュニティに生かすことを考えたいと思います。

・常識に捉われない人は、多様性を受け入れることができる。それこそコミュニティを作っていく上で必要な要素

・コミュニティ作りのファーストステップは情報発信から

・オフラインとオンライン、両者のコミュニケーションをどうデザインするかで、メンバーの満足度が左右される

・外部を巻き込んだり、新規を獲得していくにはTwitterを活用しよう

・義務感はコミュニティの衰退の始まり

というところでしょうか。それでは順番に見ていきましょう。

〜常識に捉われない人は、多様性を受け入れることができる。それこそコミュニティを作っていく上で必要な要素〜

今回の登壇者に共通していると思ったことは「多様性を受け入れることができる」ということでした。外から見えるからこそ常識に捉われず、他の考え方や価値観を理解できる。それって、人の集まりであるコミュニティにおいて、必須なことだなと思いました。同じテーマで人を集っても、そこには十人十色の価値観が存在するし、それをどう共存させていくか?そして、その多くの価値観をどうコミュニティの良さに繋げていくか?そのあたりのデザインはコミュニティマネージャーは嫌でも求められるスキルではないでしょうか。

〜コミュニティ作りのファーストステップは情報発信から〜

結局、個人でもコミュニティでも人を巻き込んでいることには変わらず、やり方が変わることはないと思います。そもそもコミュニティが始まる前から人が集っているケースって稀だと思っていて、初めは1人からスタートすることなんて珍しくないかと思っています。となると、まずはどんなことに興味があるのか?何がしたいのか?何を実現したいのか?そういった自分自身のことを発信することが、ファーストステップじゃないでしょうか。その結果、共感してくれる人と繋がれば、その人と何かやればいいし、気付いたらコミュニティ化してることもあり得ます。まずは情報発信です。

〜オフラインとオンライン、両者のコミュニケーションをどうデザインするかで、メンバーの満足度が左右される〜

フルリモートの現実という話がありましたが、テクノロジーが進んだ今だからこそリアルな場が求められているように感じます。リアルな場だからこそ得られる感覚、感情って絶対あると思っていて、それすなわちコミュニティの価値が上がっていることだと思います。オンラインでのコミュニケーションに頼ってしまいがちですが、オフラインをいかに充実させられるか?かといってオフラインだけやっていればいいのではないので、そのバランスを見極めデザインしていく必要もあると思います。それが、コミュニティメンバーの満足度に直結していくので、ここがコミュニティマネージャーが気をつけるべき1つのポイントになると思います。

〜外部を巻き込んだり、新規を獲得していくにはTwitterを活用しよう〜

くいしんさんが熱弁していたTwitter最強説。最強かどうかはさておき、実際に新たな出会いを多く生むのがTwitterだと私も感じています。新規メンバーを集めたい、別の団体・企業とコラボしたい、と考えた時にはやはりTwitterを活用するのはいいと思います。良いと思った人や企業のツイートをこまめにチェックし、こまめなコミュニケーションを取れれば、開ける道もあるかもしれません。

〜義務感はコミュニティの衰退のはじまり〜

義務感に縛られる。これはメンバーももちろんそうですが、コミュニティマネージャーやリーダーが感じすぎてはいけないことのように感じます。もともとは好きで始まっているコミュニティのはず。それが共感を生み、その結果人が集まっているはず。そこに義務感が混ざってしまうと、好きに靄がかかりだす。そうなるとコミュニティの魅力って少なからずボヤけてしまい、人の求心力もそれに合わせて落ちていく。そうなると悪循環から抜け出せなくなってしまう。中心にいる人とほどますます焦り、不安は募る。必要なのは、must より wantだと思います。


最後に

めちゃくちゃ長くなってしまいました。。笑

でもそれぐらい、濃厚なイベントで得るものも多かったんです。そして、一夜にして登壇者の皆さんのファンになってしまいました。やはり、SNSでは感じにくい人間味をすごい感じれたというのが一番かもしれません。皆さんのことは今の姿しか知らないけれど、初めはコツコツ努力してきている。スタートは一緒なんだと改めて知れて、親近感を感じさせてくれました。

また、イベント中から終了後、翌日と#サイボウズ式Meetup でツイートしまくっていたのですが、それら全てにいいねしてくれる登壇者の皆さん。

こう感じざるを得ませんでした。ファンをどうやって作るのか?それは、大きなものから小さなものまで、あらゆるコミュニケーションを大切にすること。そんな気がします。

今回、サイボウズ式Meetupを開催していただき、ありがとうございました。登壇者の皆さん、話してくれた参加者の皆さん、ありがとうございました。また参加させていただきます!

そして、この長文を読んでいただき、ありがとうございます!

それでは!


ps.最後に登壇者の皆さんのTwitterアカウント共有しておきますね!

鳥井さん(@hirofumi21

伊佐さん(@tomomi_isa

くいしんさん(@Quishin

藤村さん(@saicolobe

明石さん(@akyska


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長田 涼
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