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【先生の選び方で人生が変わる!】良い先生の特徴、見分け方と選び方のコツは?500人以上の先生を見てきた私が徹底解説。先生・コーチ・コンサルタント・カウンセラー・リーダーやマネージャーも必見!

こんにちは。
kawataです。

いかがお過ごしでしょうか。
まだまだ暑い日が続いております。
お体には十分お気をつけくださいね。

前作
「声の高さで年収が3000万円も変わる!? 伝わる話し方で重要な「声」のコントロールと相手の感情を動かすためのテクニック」

が、山門文治さんの
「予告:あなたのnote記事のビューとフォロー増えます」
でご紹介いただきました。

たくさんの方にお読みいただき、またスキやフォローいただきました。
この場をお借りしまして、山門さま、みなさまにお礼申し上げます。
ありがとうございました!

たくさんの反響をいただき、その後は逆にプレッシャーを感じ…
この3作目は書いては消し、書いては消し、何度も推敲を重ね、、、
という経過をたどり、ようやく投稿できました。

これからも、お読みいただく方に喜んでいただける記事の投稿を続けてまいります。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

さて、
この記事のテーマは「先生の選び方」

あなたは先生を選ぶという経験、今までありましたか?

小学校から高校までは先生を選ぶことはほとんどできなかったと思います。

大学の場合は先輩から人気の先生を聞き出して、講義を選んだ方もいらっしゃるかと思います。
サークルに入る目的が単位の取りやすい先生を聞き出すためだったという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

私は他大学のサークルに所属していたため、学科の先輩からおすすめの先生を聞いていました。
他には当時、大学の先生を評価する裏掲示板のようなものがあり、大変お世話になりました笑
今もまだあるのでしょうか。

社会に出ると、資格取得やスキルアップのためにスクールへ通ったり、コーチングを受けたり、新たな勉強をする場面で先生を選ぶということが出てきますよね。
社内研修の先生が選べるという方もいらっしゃるかもしれません。

他にもヨガの先生やジムのパーソナルトレーナーを選ぶ、
はたまた合気道や花道、茶道の先生を選ぶということもあります。

さらにはお子さんの習い事の先生、例えばピアノの先生や水泳や野球、サッカー、バレエなどのコーチ選び、スクール選びもありますよね。

もっと言ってしまえば、どの記事を読んで参考にするか、知識をつけるかも、ある意味「先生選び」と言っても良いかもしれません。

そう考えると、「先生を選ぶ」場面、実は多いかもしれません。
もし最近あなたが先生を選んだ機会がありましたら、コメント等で教えていただけると嬉しいです!

さて、私は今コミュニケーションのコーチとして活動しています。
コーチ業をされている方は、コーチ選びに関する内容を発信するとき、
大抵は自分にとって都合のいいことを言う「ポジショントーク」をすることが多いです。
今回はポジショントーク抜きで、
前半であえて自虐も含めた私の経験、本気で思っていることを書いています。
ポジショントークっぽく読めるところがあるかもしれませんが、ポジショントーク抜きだと思ってください、笑
立場を考えればリスクがありますが、他者貢献の気持ちで書いています。
最後までお付き合いいただけますと嬉しいです。

なお、先生、コーチ、コンサルタント、カウンセラーのような先生業の方にも役立つ内容となっています。
また、職場で部下や新入社員を教える立場にある人やプロジェクトリーダー、マネージャーの方も参考になる内容です

この記事は、
まず私の教員生活で得た知識と経験、思い出を赤裸々に語りながら、
そこで得られたことをもとに、良い先生像にせまる構成となっています。

結論だけお読みになりたい方は
第1編 「良い先生」が分かるようになったきっかけ
を飛ばしていただき、
第2編 良い先生の特徴、見分け方と選び方
へ直接お進みください。

第1編はある意味私の自己紹介のようなものと思って、軽い気持ちでお読みくださると嬉しいです。


では本編に入る前に、
ちょっとだけ、あなたにとっての「好きな先生」「嫌いな先生」について、考えてみませんか?


好きな先生・嫌いな先生

あなたは、先生と聞いて誰を思い浮かべますか?
おそらく学校の先生を思い浮かべた方が多いではないでしょうか。
今先生に習いながら勉強されてる方は、今習っている先生を思い浮かべたかもしれません。

私は2023年まで公立高校の先生として、その前は塾・予備校の講師として計20年、先生として生徒さんとともに時間を過ごしてきました。

先生という職業をやっていると、周りにも先生がたくさんいます。
所属していた高校や塾の同僚、先輩、後輩以外にも、研修や部活動で出会う他校の先生もあわせると、500人以上の先生と関わってきました。
部活の大会や初任者研修講師や成果発表会に登壇したときに出会った先生も含めれば、軽く1,000人以上でしょう。
ただ、しっかりと関わってきた人数で言えば、500人くらいです。
この経験から、
「良い先生」を私なりに定義するとこうなります
というのが今回の結論になりますが、結論は最後にお話しします。
先にお知りになりたい方は第2編へお進みください。

さて、先生という職業は聖職と言われます。
でもひとりの人間でもあるので、一人ひとり個性があり、そして教え方も先生ごとに違います。

生徒さんの目線から見れば、先生に対して
「あの先生がいい」
「あの先生嫌い」
「あの先生なんか嫌」
様々な感想を持ちます。

あなたにも、好きだった先生、嫌いだった先生が必ずいると思います。

ところで、好きだった先生は、なぜ好きでしたか?
嫌いだった先生はなぜ嫌いでしたか?

この質問の回答で多いのは、
「面白かった先生」
「優しかった先生」
「授業がわかりやすかった先生」
が圧倒的だろうと思いきや、実はそうではないのです。
あなたはいかがでしょうか。
少し思い出していただけると嬉しいです。

第1編 「良い先生」が分かるようになったきっかけ

今でも時々教え子さんから連絡をいただき、食事をしたり、飲みに行ったりします。
会話のほとんどは教え子さんの、在学中の出来事。
特に嫌いだった先生のことや、悪い出来事の話で盛り上がります、笑
それだけネガティブな印象は残り続ける、ということですね。

一方で、好きだった先生の話題が出ることもあります。
好きだった先生の話は

  • 面白かった先生

  • 優しかった先生

  • 授業がわかりやすかった先生

が出てくると思いきや、実はあまり出てこないんです。

ほとんどが

  • ぶっ飛んでた先生

  • 正しい判断に導いてくれた先生

この2タイプの先生の話ですね。

  • ぶっ飛んでた先生は「完全に振り切れて頭がおか〇〇のでは?」という行動をする先生(良い意味で、ですよ!)

  • 正しい判断に導いてくれた先生は、教え子さんが人生を左右する重大な決断を迫られる場面で、的確なアドバイスをしてくれた先生

です。

で、私、教え子さんとの食事や飲み会で聞いてみるんです。
「kawataはぶっちゃけどうだった?」って(ちなみに本名が「かわた」なので、本当にこういう聞き方します)。
その返事はいろいろありますが、2つにまとめると、やはり
「ぶっ飛んでた」
「正しい判断に導いてくれた」
に集約されます。

ぶっ飛んでいること

私がぶっ飛んでた場面は主に授業です。
授業の出来事は書き出すと止まらないので、また機会があれば書きたいと思っています、note限定で。
(さすがにXやYouTubeでは公開できないです、笑)

どのくらいぶっ飛んでたかというと、私の授業での出来事をツイートするツイッターのアカウントが複数存在していて、授業中のネタを世界に向けてばら撒かれるくらいにぶっ飛んでました。
普通の授業をしていたら、おそらくアカウントまで作られることはないと思うので、相当ぶっ飛んでいたのだと思います。

ちょっと話が飛びますが、今は授業の様子とかXやインスタに投稿するだけでも指導されるみたいですね、息が詰まる時代です。
先生が「SNSに晒された!」とか言って生徒さんを指導するとかしないとか。
どうかしてます。
いいじゃないですかね、生徒さんにとっては楽しい学校生活の一コマなんだから。
もっと寛容に考えられないのかなぁと思ってしまいますし、
そんな想いがあるからこそ、今の教育業界の息苦しさを感じて教員を辞めたというのもあります。

ちなみに私は教員時代、私のことをツイートするアカウントの存在を知っていました。
というより、
「kawata先生の授業をツイートするアカウント作っていいですか?」
と聞かれたので、「どうぞー」と軽いノリで言ったら本当にできた、
というのが実際のところ。
しかもツイートした内容をわざわざ私に見せてくれてました。授業終了直後に。

そうです、授業中にツイートしていたんですね、笑
これはさすがに、「授業後にツイートしてよ笑」とは言いました。
懐かしいですね。

さて、話を戻しましょう。
私、授業は確かにぶっ飛んでました。
もちろん授業に必要なぶっ飛びだったわけですが、これを受け入れてくださった生徒さんにはお礼を申し上げなくてはいけません。
この場をお借りしてお礼させていただきます。
ありがとうございました!

と、このぶっ飛び具合は、教え子さんが卒業した後もよく話題に上がります。
「kawata、授業中に〇〇してたよね、あれマジでヤバかったわ」
「kawataの授業全然覚えてないんだけどw、確か〇〇の話のとき△△の雑談で授業終わったよね、てか雑談しか覚えてないしwwww」
と、こんな具合です。お恥ずかしい…


一応補足しておきます。

「kawataの授業受けて物理面白いって思って物理学科目指そうと思います!」
と宣言してくれて、本当に物理学科へ進学した生徒さんもいらっしゃいます。
これは本当に嬉しかったですね。

ありがたいことに、授業満足度100%をいただいたこと、何度もあります。

塾や予備校に行かず、私の授業だけで東京大学、京都大学、東京工業大学、北海道大学の物理を攻略した生徒さんがいらっしゃいます。
慶應義塾大学医学部に現役合格した生徒さんもいらっしゃいます。

なので一応、授業は真面目にやってました。

でも結局、ぶっ飛んでいた部分が記憶に残っており、今でも教え子さんは時々私のことを思い出してくださって、ご連絡いただけているようです。

ちょうどこの記事の推敲中にも教え子さんから連絡がありました。
「今日〇〇と遊んでてkawata先生の話題になったんですよ」とのこと。
しかも同じ日に2人も笑

教師冥利に尽きるとはまさしくこのことですね。
本当にありがたいです。

続いて、「正しい判断に導いてくれた」に進みましょう。

正しい判断に導けること

先に、少しだけ背景をお話しします。
学校の先生は、生徒さんから見て

  • 担任

  • 授業する人

  • 部活指導する人

の側面しか見えないので、
先生=クラス担任、授業担当者、部活顧問
と思いますよね。
あなたにもおそらくそういうイメージがあると思いますが、いかがでしょうか。

そういえば、私のことを「担任」とか「物理教師」とか「顧問」って呼んでた生徒さんもいましたね。

でも実は学校の先生、生徒さんが見ていない職員室で大量の校務と書類と会議で大忙しです。

例えば昼休み。
先生も昼休みでお昼ご飯の時間ですが、たいてい生徒さんが授業の質問や相談にきたり、時には話し相手、さらには「体育館でバレーやろー」って誘われて一緒にバレーボールしたり。
ちなみに私はバレーボールできませんので、生徒さんの笑いのネタを提供する立場での参加でした。

つまり、昼休みにお昼ご飯、食べられません。
何度お昼ご飯で用意したお弁当を家に持って帰って夕食にしたことか。。。
食べる時間がなくて16時台17時台にお昼ご飯を食べることもザラ。
いつしか16時以降にお弁当を食べてる私を頻繁に見ていた職場の先輩が、
「kawataるって動詞知ってる?16時以降に昼飯食べることだよ、よかったな、動詞になれてww」
といじられた初任時代、懐かしいですね。

生徒さんや保護者の方から見える学校の先生の仕事、クラス担任や授業、部活顧問は、全体の2割くらいです。
残りの8割は校務なんですよね。

授業の準備なんて学校でする時間ないから、持ち帰って夜中の2時3時までやるなんてことはザラ。
ブラックと言われるわけですよね。
私はブラックと思ったことはなかったのですが、冷静に考えれば確かにブラックかもしれません。
退職して思いました。
ブラックに思わないくらい、先生という職業が私にとって天職なんだなって。
だから今でもコミュニケーションの先生として活動できております。
本当にありがたいことです。

話を元に戻しますね。
生徒さんと関わる場面はクラスのホームルームや授業、部活動、がほとんどなのですが、昼休みや放課後に、相談や話し相手になることが結構あります。

悩みを聞いてカウンセリングしたり、コーチングしたり。
その結果、

  • 生徒さんが出した結論が正しかった

  • 的確なアドバイスがもらえてよかった、成長できた

  • 私に相談して良い人生になった

などと嬉しいお言葉をいただくわけです。

そして今でも、卒業生から「ご飯行きましょ」と連絡があり行ってみると、実は悩み相談だった、と言うこともしばしば。
だいたい仕事に関する悩み相談が多いです。
上司とのコミュニケーションや転職するか悩んでいる相談ですね。

高校在学中の大学受験までは支援できますが、就活までは高校の教員は支援できませんので致し方ありません。
高校卒業後に就職を選んだ生徒さんや、就活中に相談の連絡をいただいた教え子さんからは、就職後に相談されることはありませんので、満足しているのでしょう。
よかったなと思います。

昨年教員を退職したときに、12年前の卒業生が集まってくださいました。
「今まで言えなかったけど、kawataのおかげで今がある。ありがとうkawata!」
と言って感謝状を手渡してくださいました。
涙が出るほど嬉しかったです。
こんな嬉しいことをしてくださる教え子さんは日本中探してもいないと思います。
彼らのお役に立てて、本当に良かったと心から思っています。

先日教え子さんとお話しする機会があり、こんな話になりました。

私「クラス40人いて、40人みんな違うじゃない。この子はこう言ったほうが響く、この子はこうしたほうが話が入るってあるでしょ?だから外から見ると違いをつけてるように見えるかもしれないけれど、でもそれは一人ひとりに合わせて一番いいやり方を見極めてアドバイスしてたんだよね、でも、他の先生って違うじゃない、40人いたら40人全員に同じ指導みたいな。そこが他の先生と私の一番の違いかもね」

教え子さん「確かにkawata先生そうでしたよね、〇〇先生なんてほんと全員同じで…(以下略)」

なお、この生徒さんは私が担任ではなくなってからも、わざわざ私のクラスへ相談に来ていました。
それだけ信頼していただけていたこと、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

「正しい判断に導く」きっかけをくれた先生は、
その後の人生を大きく左右するため、それだけ記憶に残る
ということなのでしょう。

今回は話をわかりやすくするため私の経験談を例に出しました。
私以外の良かった先生として話題に上がる話も、
「ぶっ飛んでた」か「正しい判断に導いてくれた」の2タイプの先生です。
この一連の経験から、私の中で良い先生の定義が出来上がってきました。

好きな先生が「面白かった先生」「優しかった先生」「授業がわかりやすかった先生」ではないのが興味深いですよね。

でも、よくよく考えると、社会に出てからの学びで先生に教えていただく場合、
人気があったり慕われる先生はやはり
「ぶっ飛んでる」か「正しい判断に導いてくれる」方
な気がします。

「面白かった」「優しかった」「わかりやすかった」はもちろん大事です。
受講中は良いのですが、その後の記憶には残りにくいんですよね。
ということは、ある意味
自分にとっての価値提供量が少なかった
と言い換えられるのではないでしょうか。
価値提供をたくさんしてくださった先生のことは、絶対に忘れないですもんね。

そして、ぶっ飛んでる先生、正しい判断に導いてくれる先生は人気がありますし、相応の価値を生徒さんに届ける方のように感じます。
そう考えると、未成年であっても、成人後であっても、
生徒さんの年齢関係なく、学ぶときの先生の価値は共通していますね。

良い先生が分かるようになったエピソードはここまでにして、
本稿の本題、良い先生の特徴、見分け方と選び方を次に見ていきましょう。

第2編 良い先生の特徴、見分け方と選び方

今回はポジショントーク抜きでお話しすると最初に宣言しましたので、第1編とはテイストを変え、ここからは私のことは一切お話ししません。

第1編から引き続きお読みくださってる方、第1編が「ポジショントークじゃない?」と思われていたら、第1編の話は一旦忘れていただいて、この先をお読みください。

良い先生とは?

「良い先生とは、信頼できる先生である」というのは大前提ですが、

信頼をどこで作るのか。
それはやはり
生徒さん一人ひとりに全力で向き合って、
その生徒さんのために一番いい方法やアドバイスの仕方を考えて適切に選択することができて、
生徒さんにマンツーマンで向き合う覚悟のマインドを持っていること
が、
先生やコーチ、コンサルタント、カウンセラー、そしてリーダーやマネージャーが生徒さんや部下から信頼されるための第一歩ではないでしょうか。

なお「信頼」という言葉は別の記事で私なりに定義しています。
ご興味ある方はこちらの記事もご覧ください。

では、良い先生とは一体どういう先生でしょうか。
「信頼」が得られるマインド以外に、さらにふたつあります。
それは、対応力と回数です。

良い先生は、

  • 生徒さんのことを本気で想い、ともに成長していこうというマインド

  • 生徒さん一人ひとりに合わせた対応力

  • 生徒さんとで全力で向き合った回数

の掛け算で決まる、そう私は定義しています。

先生のスキル = マインド x 対応力 x 回数

です。

ここに、教える内容に関する項目が入っていません
例えば、〇〇の専門家、ブログのスペシャリストといった専門的な知識や経験、実績が入っていないですよね。
それはなぜだと思いますか?

例えば、小中高校時代、わからない問題を友だちに聞いたり、一緒に勉強して教え合ったことありませんか?
友だちは、知識・経験・実績ないですよね。
でも、先生に聞くよりも友だちに聞いた方がわかりやすかったという経験、ありませんか?

そうなんです。
例えば問題を解く場合、
解き方をちょっと知っていれば教えること自体はできる
ということです。
知識・経験・実績がなくても、教えること、先生と同じことはできるんです。

では、友だちと先生は何が違うのでしょうか。
それが
先生のスキル = マインド x 対応力 x 回数
の高さです。

学校の先生になる場合、必ず教育実習を行います。
実習で実際に授業をするわけですが、公式の「回数」を1以上にするために教育実習を行なっていると考えると納得です。

いや、大学で模擬授業やればいいじゃないか、とも思いますが、ここに「マインド」と「対応力」が関係してきます。

教育実習生は正直マインドも対応力もあまり高くありません。
実際に「学校現場で生徒さんを教える」となった場合、授業の準備で生徒さんのことを考えます。

また、授業する前に学習指導案という、授業の方針や授業内容を書く紙があるのですが、項目として「クラスの様子」のようなものがあったりします。
つまり、クラスの特徴を観察して見極め、クラスごとの特徴に応じた授業を展開しなさいという、マインドや対応力を試されているというわけです。

マインド x 対応力 x 回数

これらをどれだけ高められるかで良い先生としてのスキルが決まってきます。

しかもこれは、一対一に対するマインド、対応力、回数がものを言います。
集団に対してのマインドや対応力、回数があったとしても、マンツーマンレッスンの場合は通用しないんですよね。
40人に一斉講義する場合は、40人に対する教え方になります。

世の中には
「先生、コーチ、コンサル、いわゆる先生業はこうやればできる」
みたいなテクニックやノウハウを教えた本や動画教材、育成講座、いっぱいあります。
これらの教材で学んでも、教えるスキルやテクニックは得られますが、本当の良い先生になることは、残念ながらできません

良い先生かどうかを見極めるときは、専門的な知識・経験・実績ではなく、マインド、対応力、回数を特に意識して確認し、見極めていただければ幸いです。

良い先生の特徴

さて、良い先生は、
先生のスキル = マインド x 対応力 x 回数
が高いことでした。

実際に3項目を見分けるポイントをお伝えいたします。

生徒さんを想うマインド
→悩みの解決を最大限に考えてすぐに提案できる
(最初の出会いからあなたのために尽くしている)

よくある選択ミスは、「面白い」「優しい」「わかりやすい」で決めて失敗するパターンです。

対応力
→あなたにとってピッタリを提示できる
よくある選択ミスは、必勝パターンを見せてもらい、「自分もできそう!」と思って決めて失敗するパターンです。

向き合った回数
→実際にマンツーマンで向き合った実績が多数ある
(他の分野だったとしてもマンツーマンで何回も向き合ったことがあるか)
よくある選択ミスは、先生が出した結果や過大に書かれた実績を鵜呑みにして、真似すればあなたもできるようになると言われ、そこだけで決めて失敗するパターンです。

受講生〇万人、〇万人の対応実績系は全部ウソです。
動画教材購入者や数分程度話した人などの累計人数です。
生涯でそんなに多くの人とマンツーマンで徹底的に向き合えるはずがありません
もし対応していたとしても、一人一人は一瞬です。
だと、ほぼ実績がないに等しいですね。
これ、最重要ポイントです。

とはいっても、

  • 生徒さんのことを本気で想い、ともに成長していこうというマインド

  • 生徒さん一人ひとりに合わせた対応力

  • 生徒さんとで全力で向き合った回数

を自力で見抜くのは結構大変です。
では、どのようにして良い先生を見分ければよいのでしょうか。

良い先生の見分け方

結論です。

「なんかこの人には自分のこと色々話しちゃったな」

という先生が良い先生です。

良い先生は総じて生徒さんから話を引き出すのが上手いです。
引き出すのが上手いというよりも、良い先生には生徒さんが自ら話をし始めます。

では、話を引き出すのが上手い先生は
一体どのくらいいるのかといいますと、経験上本当にいないです。
今まで関わった500人中何人くらいいたかといいますと、ざっと10人ほどです。
つまり、2%前後です。
あなたが良い先生に出会える確率は、50人に1人くらい
だということですね。

本気で学びたい場合、先生を選ぶときには様々な先生と出会い、お話しして、
「なんかこの人には自分のこと色々話しちゃったな」
という先生を探していただければと思います。


では「なんかこの人には自分のこと色々話しちゃったな」という先生が良い先生である、つまり「先生のスキル = マインド x 対応力 x 回数」が高い先生である理由を考えてみましょう。

まずマインドです。
非科学的な話で大変恐縮ですが、
その人のマインドは外に、にじみ出てきます。
オーラ、みたいなものですよね。

あなたは、そのにじみ出たものを直感で感じます。
すると「この人には言っても大丈夫」と潜在意識が思うんですよね。
マインドは、表に現れた言葉ではなく、直感で感じる先生のもつ空気感に注目してみてください

次に対応力です。
対応力がある先生は、初めてお会いした生徒さんも直感で
「この生徒さん、こういう方だな」というのがわかります。
つまり最初から生徒さんに合わせて、寄り添った対応ができるんです。
対応力は、質問に対して明確に答えを出せるかどうかに着目してみてください

最後に回数です。
「場数を踏む」
という言葉があるように、生徒さんに向き合った回数が多ければ多いほど、先生は自信を持っています。
自信というと、「偉そう」なイメージがありますが、どちらかというと「安心感」を感じます。
先生側に落ち着きがあるんです。
今まで数々の修羅場を経験しているはずですので、ちょっとやちょっとのことで動じない安定感を持っています。
逆に自信がない先生ほど虚勢を張って、声を大にして、偉そうな、知ってる風を装う対応をします。
回数は、終始リラックスした感じでお互い話せるかに注目してみてください

  • 空気感

  • 明確な答え

  • リラックス

この3点が揃うと、気がつくと勝手に生徒さんは自分のことを話してしまうんですよね。
ぜひ、空気感、明確な答え、リラックス、これらのあるなしで先生を選んでくださいね!

良い先生の選び方

そして、ここまでお読みくださった方に向けて、最後に
経験豊富で信頼でき、対応力がある先生の選び方
をご紹介します。

それは
「中途半端な言い方をしない」
先生です。

数々の生徒さんをマンツーマンで見てくると、生徒さんがどうしたら悩みを解決できるか、その核心を知っています。

「たぶん〇〇だと思いますよ」
「たぶんいけると思いますよ」
「たぶん大丈夫だと思いますよ」
「たぶん~と思います」「たぶん~」「~と思います」を多用しません
生徒さんを迷わせる言い方をあまり使わないのです。
なぜなら、実際に解決に導いた経験があり、解決策に自信があるからです。

もちろん「思います」を使うことはあります。
ただそれは、「私は〇〇と思います」のように、先生の意思を伝える場合は「あり」です。
そうではない、あなたに対するアドバイスをぼかすための「思います」は使いません。

そして、難しいことははっきり「それは難しいです」「それはできないです」とも言います。
中途半端にしないんですよね。
これも、今までの経験上難しいと言い切れる自信があるからです。

そもそも、「思う」を使うときの意味合いには2つあります。
それは、

  • 自分の心の中で考えている

  • 正しいか自信がない

です。

「自分の心の中で考えている」は「思う」の本来の意味です。

一方で、「正しいか自信がない」では
「主張を和らげる」
「断定を避ける」
「責任を回避する」

ために「思う」を使います。
先ほど挙げた

「たぶん〇〇だと思いますよ」
「たぶんいけると思いますよ」
「たぶん大丈夫だと思いますよ」

は、「正しいか自信がない」ので「思います」を使った良い例です。
このような「思う」を使う人は、最後に相手のせいにする傾向があります
責任回避の「思う」を使う人には十分お気をつけください。

また
「決めるのはあなたなので」
という責任放棄の言葉で話を終わらせることもしません。
使ったとしても
「決めるのはあなたですが、私は〇〇の方が良いと思いますよ」
と伝えます。

先生として、生徒さんに一番やってはいけないこと、それは
「生徒さんを迷わす」
ことです。

よく「コーチングは受講者自らが答えを導き出すための支援」と言われます。
残念ですが、この意味を本当に理解せず、何も言わずに生徒さんにすべて判断させようとするコーチが世の中にはゴマンといます。
この考え方は間違っています

  • 何でもかんでも自分で判断しろと言うコーチは、コーチではありません

  • コーチは導き手であって、答えを言わないのがコーチ、ではありません

場合によっては答えも言います。
生徒さんの状況によって違うからです。
あなたを迷わせる、変なコーチに捕まらないように十分お気をつけくださいね。

本当に良い先生は、生徒さんを迷わすことは絶対にしません
必ず、生徒さんが自走できるようにバックアップしますし、
勝手に生徒さんが自走する「しかけ」を知っていて、それを実行してくれます。
いわゆる生徒さんの「やる気スイッチ」がどこにあるか、知っているんですよね。

結果、生徒さんは自らの力で課題を解決することができます
これを実現するのが本当のコーチです。

そして、
「なんかこの人には自分のこと色々話しちゃったな」
とも合わせて先生を見極めていただいて、
選ぶようにしてみてくださいね。

最後に

最後までお読みくださり、本当にありがとうございました。
今回は1万1千字を超える大作となりました。


また投稿します。
それでは、またお会いしましょう!

あなたの人生を好転させる、
良い先生に出会えることを心よりお祈りしております。



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