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データを活用してプロダクトへの直接貢献を実現する Data Sectionのやりがい

こんにちは、DevHRのあらです。
今回はデータチームインタビュー企画の第二弾として、データチームを構成するData Sectionについて、セクションを統括する前側さんとデータアナリストの田辺さんにお話を聞きました!

※2025年1月、組織改変によりDA・AE/DE UnitはData Sectionに変更となりました。
※このインタビューは2024年12月に実施しました。

データチームに関するインタビュー記事はこちら


Data Sectionとプロダクト

ミッションは、「プロダクトへの直接貢献」

まずは最初に、このセクションについて簡単に教えてください。

前側:このセクションは、データアナリスト・アナリティクスエンジニア、データエンジニアで構成されていて、全員が共通して”組織全体のために”動くことができるということを意識して業務を遂行しています。
自分やデータチームのメンバーだけが分析できれば良いという考えではなく、全社員ひいてはCommuneというプロダクトに関わる人々がデータを使えるようにしていくことを考えながら動けるメンバーが集まっているセクションです

前回のデータチームのインタビューでこのセクションは「守り」のセクションとお話されてました。守りのセクションとしてのやりがいはどういったところでしょうか?

前側:確かにこのセクションに所属する職種は、一般的に”データを使って他者を支援する”業務が基本となります。ですが、コミューンではプロダクトやビジネスの支援だけではなく、プロダクトに直接貢献をすることもミッションのひとつとなっていて、それがやりがいにも通じていると考えています。

データプロダクトマネージャーといった職種が日本でも見られるようになり、データアナリストやデータエンジニアがプロダクトに直接貢献する流れは二年ほど前からトレンドだと感じています。
Communeというプロダクトにおいて、データアナリストはプロダクト上の分析ダッシュボードを企画開発、アナリティクスエンジニアやデータエンジニアは”Commune DataHub”というデータ連携オプションの企画開発をしています。 まだまだ事例は多くはないのですが、成果が求められる時代においてデータ組織がプロダクトに直接貢献するという先行事例を作っているところです。 そういった取り組みができるのは、CPOである久松さんがデータサイエンインティストとしての経験が豊富でデータへの理解があり、プロダクトの責任者でもあるのでプロダクト戦略や経営戦略とデータ戦略をアライアンスするという難易度の高いチャレンジができるからです。
プロダクト戦略や経営戦略とデータ戦略をアライアンスした組織運営ができれば、事業インパクトの高いテーマにきちんと向き合える稀有なデータ組織を作ることができると信じていますし、とてもやりがいがあることだと思いますね

すでにData Sectionのメンバーが企画から開発までを担当されているのですね。

前側:はい、実際にデータアナリストが企画し、開発したものがすでにリリースされています。「Community Data Lab」や「Commune DataHub」がその例です。 「Community Data Lab」は、Communeのクライアント様に向けて、管理画面上に分析ダッシュボードや生成AI機能 、ML機能などをβ版という形でクイックに提供するものです。
プロダクトの画面上に存在するデータ機能の場合、ソフトウェアエンジニアの開発プロセスに組み込まれることが多いと思いますが、Community Data Labに組み込まれていく分析画面や機能はデータチームに所属するメンバーが企画から開発、実装までを一気通貫で担当します。 Data Sectionに所属するデータアナリストはTypeScriptでプロダクト上に埋め込めるBIツールを用いたダッシュボード開発を担当しており、機能の企画・開発を担当していて、プロダクトマネージャー(以下、PdM)の役割の一部を担っています。これは他企業ではなかなかできない体験であり、私たちがCommuneの進化に直接貢献していることと考えています


分析画面を企画開発したデータアナリストの田辺さん

Community Data Labにおいてデータの分析画面の企画・開発を担当したデータアナリストの田辺さんにもお話をお伺いしました!

データアナリスト田辺さんの入社エントリーはこちら

Community Data Lab立ち上げのきっかけを教えてください。

田辺:先に前側さんがお話されていたように、Community Data Labはデータ関連の機能をβ版という形でクイックに提供するために生まれました。

大きな方針として、コミューンではAI powered Community Platformを目指しており、データ分析機能や生成AIを活用機能を充実させていこうとしていました。とはいえAIやデータ以外の開発も進めていく必要があり、どちらも早く提供できるようにするには、データ関連の機能を通常の開発プロセスから独立させようということになりました。その結果、ほとんどの開発プロセスをデータ職種メンバーが主導することでエンジニアチームは最小の工数のみで開発できる体制を実現できました。 また機能リリース後、クライアント様からの要望を反映するためにエンジニアへ依頼する必要がないため、改善のスピードが早いこともメリットです。

今後、Community Data Lab内にはCommuneのデータに関する機能がどんどん追加され、コミュニティ管理者の方に使っていただけるようになっていきます。追加された機能のなかで、人気な機能や実際のフィードバックから評価が高いものを選び、ブラッシュアップさせて本機能としてリリースする形になります。

今後もCommunity Data Lab内で田辺さんが企画するものがリリースされる予定はありますか?また業務としてどのようなことを担当されているのか教えてください。

田辺:現在進行形でオーナーとして新しいダッシュボードの制作を進めています。 ダッシュボードの内容だけでなく、デザインやヘルプページの作成のために他部署と連携することや制作のスケジュール管理も行なっていて、データアナリスト業務の枠を超えて、PdMの業務に近いところも担当しています。 他部署との連携や仕様書を分かりやすくするための工夫は、ビジネススキル寄りな考えが必要と私は感じていて。データアナリストはエンジニアリングというよりも、人との調整ごとが多いので業務領域を広げやすい感覚はありますね。
(※インタビュー後、12月下旬に新ダッシュボードはリリースされました)

まさにデータアナリスト兼PdMですね!

田辺:Community Data Lab内でリリースする機能については、データチームでどんどん進めていこう!という考え方なので、機能開発におけるPdMの役割から実際の開発まで全てをデータチームで遂行できるようにチーム一丸となって進めています。今は、一つの機能をメンバー一人で担当している感じです。

コミューンのようにプロダクトの一部機能をデータチームが主軸で作っている企業は私も珍しいと思います。実際、私がコミューンに入社を決めた理由も、データアナリストとしての自分の価値だけではなく、売上に貢献ができたり、もっと別の価値を提供できるような挑戦をしたいと考えたからです。データアナリストとしても一緒に仕事をする機会が多かったPdMの仕事を見て、自分もPdMの業務領域ができるようになれば、新しい価値を提供できると感じ、そこに挑戦できるコミューンに転職しました。

この業務に携わっていて難しいと感じるところはどこにありますか?

田辺:我流で進めているところもあって、他の人との調整やスケジュール管理などは初めての経験です。それからプロダクトマネジメントはやはりデータとはまた異なるものなので、どうやって勉強したらよいか悩んでいます。 今は、同僚でデータサイエンティストとPdMの仕事を兼務している樋口さんから学ぶことが多いです。樋口さんが普段Slackのtimesで呟いていること、読んでいる記事や書籍に私も目を通すようにしています。

前職での貢献範囲は社内に限られていましたが、コミューンに入社し、初めてクライアント様向けのダッシュボードを作り、実際に使用している方からフィードバックをもらって、改修するところまで担当しました。依頼されたものをどんどん打ち返していったり、分析やデータを科学するみたいなところが多かったので、とても新鮮な経験です。

最後にCommunity Data Labをどんなものにしていきたいですか?

田辺:コミュニティ運営に関わるコミュニティマネージャーの方は、データを主軸にして運用されているわけではありません。どちらかというと数字が苦手な人もいると思っていて、そういった方々にデータの価値を届けることは、とてもチャレンジングなことだと思っています。
どうしてもデータや数字は冷たさを感じることがあると思うのですが、Community Data Labのなかで多くの機能がテスト的にリリースされて、コミュニティマネージャーに使ってもらうことで、「データがあった方がコミュニティ運営はうまくいく」と感じていただく。データ=温かいものというイメージを作り上げたいです

田辺さん、ありがとうございました!


Data Sectionの特徴とデータの民主化

ハイレベルな環境での成長

プロダクトの直接貢献へ着手できているData Sectionですが、セクションとしての特徴はどのようなところでしょうか?

前側:”ハイレベルな環境”がある、という点ですね。
このセクションには社員として、若手のデータアナリストとアナリティクスエンジニアが一名ずつ、シニアレベルのデータエンジニアが一名、そして私の四名が在籍しているのですが、五名ほど業務委託の方がアドバイザーとして我々に力を貸してくれています。実践的なデータモデリングに理解がある方、複数回プロダクトをグロースさせた経験がある方、大規模なデータマネジメントの経験がある方など、希少な経験をされていて、データ業界でも有名な方ばかりです。 彼らは、私たちに足りない重要な要素をピンポイントで埋めてくれるためクイックかつ、安定的に業務を遂行できます。
このような体制がセクションのなかで整っているからこそ、若手のメンバーはハイレベルな思考を彼らから直接吸収することができるので、成長スピードも早くなり自身のキャリアもどんどん磨いていける良い環境だと思っています。

学びも多い素敵な環境ですね。そんなセクションに対して、前側さんが感じていることを教えてください。

前側:このセクションに在籍する社員の三名は、コミューンのミッションに共感して入ってきてくれたメンバーなので、純粋にワクワクしています。
会社や事業に貢献していけそうだと感じていることに加えて、アドバイザーとしてプロフェッショナルな人達も協力してくださっているので、さまざまな挑戦ができる準備が整いました。 またコミューンの事業はユニークで、さらにグローバルに対する事業投資もしています。
これからどんな形で事業を展開していくか明確な答えがない状況を楽しみながらも、自分たちで主体的にユーザーの声を聞いて、あるべき姿を想像していくような動き方が必要なフェーズなので、カオスを楽しめるメンバーを集めてより良い組織を作っていきたいです!

コミュニティを活かして、データの民主化を実現させたい

では、前側さんがこのセクションにおいて実現したいと考えていることを教えてください。

前側:「コミュニティを活かしたデータの民主化」を実現したいと考えています。
事業会社におけるデータアナリストの世界では”データの民主化”といって、データ職種以外の社内のメンバーもデータを活用できるようにすることで業務効率化や組織における意思決定の迅速化を図れるようにすることを目指す考え方があります。 一般的なデータの民主化の対象は社内に閉じたところが基本となりますが、私がCommuneで実現したいデータの民主化の対象者は、社員だけではなく”Communeに関わる全ての人”になります

例えばCommuneというプロダクトにおいて、利用いただいているクライアント様もオンラインコミュニティ上のユーザーデータを活用されています。クライアント様のなかには私と同じく、事業会社のデータアナリストの方も多くいて、Commune DataHubなどのオプション機能を活用してコミューンのデータアナリストと同じようなデータをSQLやBIツールで扱っています。 この環境を活用することで、クライアント様側のデータ分析者も巻き込んでデータのコードをシェアするクエリマーケットプレイスのようなものも作れると考えています。
Communeを通して我々データ職種のメンバーが持つノウハウを提供し、クライアント様と共にコミュニティを科学していく、新しいデータの民主化として実現を目指したいです

とてもワクワクしますね!データ人材の確保が難しくても、Communeを活用していればどんな企業でも、誰でもデータの力でコミュニティをより良くしていくことができますね。

他社からも注目される組織を目指して

最後にData Sectionをどのようにしていきたいと考えているかお聞かせください。

前側「プロダクトに対して直接、価値貢献ができている」と自信をもって言えるセクションにしていきたいと思います
コミュニティ事業においては、ファンがオンラインコミュニティでの体験にワクワクして、そのブランドがどんどん盛り上がり、価値を高めていけるようにデータの力でプロダクトを磨き込みたいです。そして、外部の事業会社に対して、データ人材が企業内に在籍していれば、事業がしっかりと伸びていくという方程式を作りたいと考えています。
具体的には、BtoB SaaS企業におけるデータ人材が事業貢献する方程式を作ってみたいですね。 例えばデータ人材がまだいない初期フェーズに、コミューンの事例を真似れば、段階的にデータチームを作り上げることができるような形でデータ業界にも貢献をしていきたいです。
データチームの取り組みのメリットやステップごとの施策の変化などの実績を未経験の人でも作ることができるコツをまとめていき、他社が真似したくなるような組織を作れるといいなと思っています。

前側さん、ありがとうございました!


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