見出し画像

日経新聞記事「ミス・シセイドウ、『90歳』の正念場 資生堂再建へ改革」に注目!

コモンズ30ファンドの投資先企業の記事を基に、どのような取り組みを行っている企業なのかをマーケティング部齋藤が日々ご紹介します。

本日は以下の記事を紹介いたします。
ミス・シセイドウ、「90歳」の正念場 資生堂再建へ改革 - 日本経済新聞
以下、記事のサマリーです。

資生堂は、美容部員の接客力を強化し、業績低迷からの再起を図るための改革を進めています。
従来の売り場別の縦割り体制を見直し、百貨店やドラッグストアを横断して効率的に接客を行う新体制を導入します。
九州などで試験導入を開始し、応対客数や売上高の向上が報告されています。
美容部員全員にSNSを通じた情報発信を求める方針も示されましたが、現場の意見を踏まえ、希望者のみに任せることに変更されました。
------------------

90年前に資生堂が生み出し、日本の化粧品の歴史を間近で見続けてきた「ミス・シセイドウ」が正念場を迎えています。

資生堂は構造改革の中で「美容部員の生産性向上」を柱の一つに据えています。1人当たりの応対客数や売上高の引き上げを目指すほか、デジタルや専門性を生かした店頭外活動を掲げています。

美容部員の売り場別の縦割り体制を廃止し、客数に応じて専門店やドラッグストア等にも効率的に接客をするといった接客改革では、九州で試験導入を始めていて、1人当たりの生産性は向上しているとのことです。

現在、国内には約7000人の美容部員を擁していて、減ってきてはいますが国内随一の規模です。この美容部員は1934年(昭和9年)に資生堂が導入した「ミス・シセイドウ」が始まりです。当時は和装生活が中心で、職場で働く女性も少なかった時代に女性の憧れの職業になったそうです。

今年はミス・シセイドウの誕生から90年を迎えます。百貨店の店舗が減少し、ドラッグストアやネットで化粧品を買うことが一般的になりました。このような時代の流れや変化に美容部員は今後も対応できるのか。資生堂が再建する際の原動力に美容部員がなっていくことに期待しています。

※文中に記載の内容は特定銘柄の売買などの推奨、または価格などの上昇や下落を示唆するものではありません。