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日経新聞記事「丸紅など4商社、陸上養殖サーモン大量出荷へ」に注目!

コモンズ30ファンドの投資先企業の記事を基に、どのような取り組みを行っている企業なのかをマーケティング部齋藤が日々ご紹介します。

本日は以下の記事を紹介いたします。
丸紅など4商社、陸上養殖サーモン大量出荷へ - 日本経済新聞
以下、記事のサマリーです。

日本で陸上養殖が大規模商業化の段階に入り、丸紅がサーモンを10月中に販売開始、NTTグループは2025年3月にエビを出荷予定です。
天然魚の不安定な供給や海面養殖の課題を解決するため、陸上養殖が選ばれました。
閉鎖循環式システムを採用し、環境負荷を軽減。サーモン1キロあたり12キログラムのCO2排出削減効果が見込めます。
大手商社や通信企業が参入し、今後3年で本格出荷を開始予定。陸上養殖の市場は急成長中です。
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丸紅と10年間の販売・代理店契約を締結しているProximar Seafoodは今年の9月30日に富士山麓にあるサーモン施設において初収穫が成功し、「FUJI ATLANTIC SALMON」というブランド名で提供します。

なお、2024年と2025年の予想収穫量は、合わせて4,700トンで、長期目標収穫量はフェーズ1では年間5,300トンとのことで、最初の収穫から徐々に増加していく想定です。なお、全て寿司ネタに使うとすると3億貫分に相当するとのことです。

天然魚は水揚げが安定せず、海面養殖は水温や寄生虫といった自然環境の影響や、漁業権により新規参入が難しいとのことです。以上より大規模に生産するには陸上養殖が最適とのこと。

なお、餌やふんで汚れた水もバクテリア分解などで浄化し再利用することで、環境負荷の軽減になる点や、航空輸送がないため、サーモン1キロあたり12キログラムの二酸化炭素(CO2)排出削減効果も見込めるそうです。こういった点も含めて輸入価格と比較したプレミアム価格をついているとのことです。

今後、日本の消費者に国産アトランティックサーモンが受け入れるかどうかが今後のポイントになると思います。商社4社合計で年間約2万1300トンと、ノルウェーからの輸入量の約3万トンに迫ります。今後も商社ならではの新しい市場の開拓に期待しています。

※文中に記載の内容は特定銘柄の売買などの推奨、または価格などの上昇や下落を示唆するものではありません。