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日経新聞記事「出版大手3社と丸紅、ICタグで本の在庫管理 100店へ導入」に注目!

コモンズ30ファンドの投資先企業の記事を基に、どのような取り組みを行っている企業なのかをマーケティング部齋藤が日々ご紹介します。

本日は以下の記事を紹介いたします。
講談社・集英社・小学館と丸紅、ICタグで本の在庫管理 100店へ導入 - 日本経済新聞
以下、記事のサマリーです。

講談社、集英社、小学館、丸紅が出資するパブテックスは、書店の在庫をICタグで管理するサービスを開始しました。
専用リーダーを使うことで、棚卸し作業の時間を従来の30~50分の1に短縮できます。
2025年中に100店舗への導入を目指しており、コミックスの新刊にはほぼすべてICタグが取り付けられています。
ICタグの導入により、在庫管理の効率化や万引き対策が期待されていますが、小説などの書籍では導入が進んでいない課題もあります。
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丸紅や丸紅フォレストリンクス、講談社、小学館、集英社が出資するパブテックスは書籍トレーサビリティシステム「BOOKTRAIL」の商用サービスを開始しました。

この「BOOKTRAIL」は、書籍に装着され個体識別を可能にする RFID タグを活用し、出版物の流通状態を可視化するシステムです。2023 年 8 月よりパブテックスが供給したRFIDタグの新刊コミック等への装着が開始され、続いて書店でのRFID活用に向けたトレーサビリティシステムのパイロット導入を進めていました。

今回、書店向けと出版社向けの機能をリリースし、BOOKTRAIL導入店舗に配本された書籍の所在、移動履歴、在庫状況などをリアルタイムに把握することが可能となります。また、店頭在庫や販売条件の管理、棚卸の効率化や棚出しの最適化、万引き防止等の書店オペレーション・収益改善にも貢献します。

将来は書籍流通の効率化も見込んでいます。出版社は現在、取次を通じて書店に本を届けていますが、売れ残った本の返品率は3〜4割程度に上るとのことです。

BOOKTRAILを活用することで、店舗ごとに出荷数量を調節でき、返品を減らせる可能性があります。また、在庫が切れた場合、書店に営業すれば機会損失を防げます。

コミックス以外にもBOOKTRAILが展開していければ、更なる効率化になりますので、今後の取り組みに期待しています。

※文中に記載の内容は特定銘柄の売買などの推奨、または価格などの上昇や下落を示唆するものではありません。