
日経新聞記事「ホンダ+日産、甘くない連合 先輩ステランティスの苦悩」に注目!
コモンズ30ファンドの投資先企業の記事を基に、どのような取り組みを行っている企業なのかをマーケティング部齋藤が日々ご紹介します。
本日は以下の記事を紹介いたします。
ホンダ+日産、甘くない連合 先輩ステランティスの苦悩 - 日本経済新聞
以下、記事のサマリーです。
ホンダと日産自動車が経営統合を検討中であり、これは2021年に発足したステランティスの事例を参考にしています。
ステランティスは、プジョーやシトロエンを擁するPSAとフィアット・クライスラーが合併して誕生しましたが、現在は販売台数が減少し、業績が低迷しています。
ステランティスのCEOカルロス・タバレス氏は、業績不振を受けて2026年初頭に退任する予定であり、ブランドの売却や工場の閉鎖を進めています。
ホンダと日産の統合が成功するかどうかは、異なる企業文化の融合と相乗効果の発揮にかかっています。
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ホンダと日産自動車が、経営統合を視野に入れて動き出しました。自動車大手同士が手を組んだ大連合の先輩と言えば、2021年に発足した欧州ステランティスです。
ステランティスは、「プジョー」や「シトロエン」を擁する仏グループPSAと、「フィアット」や「クライスラー」を持つ欧米フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)が対等合併して誕生。オランダに本社を置き、傘下に14のブランドを抱える多国籍企業として出発しました。
社名は、「星たちとともに輝く」を意味するラテン語の動詞「stello(ステロ)」にちなみます。きら星のごとく有力ブランドが集積していることが強みだったが、現状を見ると成功しているとは言い難いです。発足当初は単純合算で800万台規模になるとしていましたが、2023年には639万台まで減少しました。
なお、従業員のリストラや、傘下ブランドの売却検討といったコストカット路線を行ったステランティスのタバレスCEOは退任します。
このステランティスは経営危機などの窮地を打開すべく、M&A(合併・買収)を繰り返した結果生まれた企業です。ホンダと日産自動車が手を組めば、年間販売台数で世界3位に手が届きますが、この両社が異なる企業文化を掛け合わせてどのような相乗効果を生むのか。注目しています。
※文中に記載の内容は特定銘柄の売買などの推奨、または価格などの上昇や下落を示唆するものではありません。