第1期コモンズプロジェクト第3回ミーティング「しくじり共有のプレイベント」
コモンズプロジェクトの岡本克彦(オカポン)です。
コミュニティ運営のノウハウをコモンズ(共有財)にすることを目指した第1期コモンズプロジェクト。隔月で開催しているミーティングを通じて、これまでにビジョンや年間計画を立案しました。コミュニティ運営での課題へのソリューション(解決策)も大切だけど、そもそもの悩み事や失敗という「しくじり」を共有することが大切ということで7月末のしくじり共有イベントに向けて5月末の第3回ミーティングでは「しくじり共有プレイベント」を開催しました。
心理的安全性を確保したしくじり共有に向けて
悩み事や失敗は気心知れた仲間に伝えるのも大変...。コミュニティに関わる人同士という共通項はあるものの初めての人もいる中でどのように心理的安全性を確保するか?
本番に向けたプレイベントでしたが悩みの種でした...。
そんな中、コモンズプロジェクトの事務局メンバーのちゃんめいがステキなグランドルールを立案してくれました。
●プレゼンテーション時間:10分+フィードバック:20分
●評価:各5点、合計20点
【あるある度】同様の経験がある
【勇気度】よくぞ告白してくれた
【面倒度】こじれ度合いステキ
【感銘度】涙がこみ上げる
●プレゼンテーション後にチャットにフィードバックを記入
・感想とお礼
・あるあるポイント
・解決策のヒント
ちゃんめいから「評価」に関して補足。
あくまでも評価はしくじりを聞いた人が自分の気持ちを整理するための参考であり、しくじりの優劣をつけるものではないとのこと。
そして、ルールに続いて「しくじり心意気」の紹介。ルール(制度)に対してモラル(規範)ですね。
其の一:コメント欄を荒らすなり
心の声を文字にするなり
其のニ:スタンプを使い、感情を表現してみるなり
其の三:悩みにはアドバイスより、似たような経験をした時の話や、その時実際に行った対処法などを話せると良いなり
この「しくじり心意気」で一気に心理的安全性が確保された気がしましたし、プレイベントの参加者全員がそうだったと推察します。
しくじり共有プレイベントを終えて
プレイベントでは2名が悩み事や失敗のしくじりを紹介。一つはPTA活動に関するしくじり、もう一つは1万人を超える団体の主要メンバーとしてのマネージメントに関するしくじり。
センシティブな内容が含まれるので内容は控えますが、グランドルールとしくじり心意気のおかげでスピーカーも参加者も安心して発表・傾聴する場になりました。
しくじり共有プレイベントを終えての感想を紹介します。
先輩の言葉「胸に射抜かれた矢を花束で返す」を思い出した。しくじりを花束に変えるのがしくじり共有の本質なんでしょうね。
しくじりを発表することが自分自身の整理にもなったし、事例は異なるものの同じような問題や悩みを抱えていることを知った。
失敗や挫折は人間を成長させる。成長につながらない経験はない。
しくじりの発表もすばらしかったし、しくじり共有イベントの場の設計自体もすばらしかった。
自分の悩みを語り合える場の重要性を感じた。語り合うだけで解決できなくてもいいんだ、と。
しくじり共有をして得られたことを自分のコミュニティに還元し、循環させることでコモンズ(共有財)になる。
自分が苦しかった時のことを思い出しながら聞いていた。サードプレイスを持つことも大切だけど、その場自体が苦しい時もある。自分だけの居場所や内緒の趣味を持つことも大切。サードプレイスとマイプレイス。
しくじりを一人で抱えるのは大変。かすり傷かもしれないけど、一人だととても痛みを感じる。痛みを分かち合える仲間がいると、痛みも笑いになる。
PTAの節目や団体活動で大変な時期にしくじりを語ってくれたスピーカーのお二人に感謝します。
スピーカーの二人共に苦労もしているけど充実した活動をされているんだと感じた。
悩みとやりがいは裏表。かすり傷も致命傷も一人では治すより仲間と治すと良い経験になる。
しくじりを真剣に聞いてくれて、具体的なフィードバックもあって感謝しています。
最近、苦しいことが多かったのでスピーカー二人の話を聞いてフィールドは違うものの自分もがんばろうと思った。自分の内側から湧いてきている気持ち。
次回、しくじり共有大会に向けて
今回のプレイベントを通じて得られた知見を活かしながら、より心理的安全性を高めて7月末にしくじり共有大会を開催します。多くの方々に参加していただきたいです。みなさんの参加をお待ちしています!
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