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連載"Bake-up Britain"が本になります。

久々の投稿になります。
みなさまいかがお過ごしでしょうか?

2022年12月から2023年11月まで連載しておりました"Bake-up Britain"シリーズが、このたび書籍化され、『舌の上の階級闘争―「イギリス」を料理する』として、リトルモアから発売されることになりました。

発行:リトルモア 発売:2024年10月3日

「今年にはいってから更新されてないけど、どうなってるの?」といった声を多数いただいておりましたが、じつはこの間、書籍化に向けて、いろいろと準備を進めていたのです。

本書刊行にあわせ、これまでの連載した文章は、各料理に関するエッセイの冒頭(1話目)だけを残し、2話目以降は「非公開」とさせていただきました。「続き」は、ぜひ本でお愉しみいただければ幸いです。

書籍化にあたり、エッセイもレシピもすべて加筆修正し、また食をつうじてイギリスの四季の移り変わりを感じてもらえるよう章立てにも工夫をこらしました。ですので、もうnoteで全部読んじゃったよ、という方も、書店で手にとってみてください。新たな発見があるはずです。

本書には、NHK-FMの音楽番組「ウィークエンドサンシャイン」などでお馴染みのピーター・バラカンさんに、こんな素敵な帯文を寄せていただきました。バラカンさん、どうもありがとうございます。

自分のDNAの一部といえる典型的なイギリス料理にこんな背景があったとは!食事が語る歴史、社会、階級…興味の尽きない話ばかりで、無知なぼくが少しだけ賢くなった気がします。

ピーター・バラカン(ロンドン出身・ブロードキャスター)

刊行記念イベントの準備もいろいろと進めております。トークイベントだけでなく、参加者のみなさまに、実際に料理を食べてもらうイベントも計画しています。イベント情報はnoteでも発信していきますので、お見逃しなく!


以下、書籍の詳細です。

書誌情報
書名 舌の上の階級闘争 「イギリス」を料理する
著者 コモナーズ・キッチン
装幀・装画など ブックデザイン:岩渕恵子(イワブチデザイン)
仕様 四六判 並製 (天地188mm x 左右128mm x 束幅18mm) / 232ページ / 280g
発行日 2024年10月10日
発売日 2024年10月03日
ISBN / Cコード 978-4-89815-595-0 / C0077
定価 1,980 円(本体 1,800 円+税)

内容紹介
パン屋と農家と大学教授の3人によるコレクティブ「コモナーズ・キッチン」が、料理を作って、食べて、考える!
ベイクドビーンズ、フィッシュ&チップス、イングリッシュブレックファスト、マーマレード、ローストビーフ、キュウリのサンドウィッチ……料理ごとに章立てされた12の食エッセイに、それぞれのレシピも収録。
まさに定番中の定番といえるイギリス料理の、歴史や文化的な背景を掘り下げながら、実際に作って食べてみることで、「階級」や「貧富の差」により分断された社会の現実を胃袋から思い知る!

コモナーズ・キッチン
パン屋と農家と大学教授の3名からなるコレクティヴ。料理を作って、食べて、考えることでイギリス社会の階級について理解を深め、あわよくばその分断を破壊する目論見で2020年秋、結成された。2021年から2022年を通じて毎月一度料理を作り、食べ、食が作り出す豊かだが同時に残酷な階級社会の有り様を、脳みそと同時に舌と胃袋で掴み取ろうと試みてきた。その経験をもとに、2022年12月から2023年11月までの1年間noteにて「Bake up Britain(イギリスを焼き上げろ)」を連載。毎月一つのイギリス料理を選び、そのレシピと歴史を通じて食と階級の関係を考える機会を提供してきた。3人それぞれ独自にイギリスとの関わりを持っていること、そして食べることをおろそかにする人間への不信感を共有していることだけで保たれているゆるいつながりである。

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