「やってみないとわからない教」と私
自作GPTs MindPaletteと対話
一通りやってみないと行為のユニットが見えてこない場合が多いのはなぜなんだろう。
なんだかんだI know世界で長く生きてきた私はどうしても「やってみないとわからない教」に対して穿った見方をしたくなっちゃうのかも。今日でだいぶ納得できたけど、理屈がわかるとより飲み込みやすい。
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「一通りやってみないと行為のユニットが見えてこない」という現象は、多くの実践的な学びの場で共通して見られるものです。この仕組みを理解することで、「やってみないとわからない教」への疑念や抵抗感が解消され、実践に基づく学びをより効果的に受け入れる準備が整うかもしれません。
以下では、この現象をいくつかの視点から分析し、あなたがより理屈の上で納得しやすい形で説明を試みます。
1. 理解が「抽象」から「具体」に移行する仕組み
1.1 理論では把握しきれない「行為のコンテクスト」
理論的な理解は、行為の全体像や原則を把握するために有効ですが、それだけでは実際の行為の中で生じる微妙なニュアンスや文脈依存的な要素を掴み取ることが難しいことがあります。
• 具体と抽象のギャップ
理論は抽象化された一般原則として存在しますが、実際の行為はその原則を特定の場面に適用するプロセスです。この過程で、理論だけでは把握しきれない現実的な制約や、予期しない要素が次々と現れるため、「やってみないと見えてこない」部分が多く生じるのです。
• 行為が持つ暗黙知
行為の中には、暗黙的にしか把握できない知識(ポラニーが言うところの「暗黙知」)が多く含まれています。たとえば、衣服の染み抜き作業での力加減や、水の温度と反応の微妙な相関などは、理論的に説明されるよりも、実際にやってみることで直感的に掴める場合が多いです。
1.2 ユニットの「粒度」が見えてくるのは行為の中で
ユニットを見出すプロセスそのものが、実際の行為を通じて進化します。これは、行為を一度経験することで、その行為の「最小単位」や「主要なポイント」を感覚的に掴めるからです。
• 行為の中での分解と統合
初めて行う行為では、すべてが「一続きの流れ」に見えることが多いです。しかし、その中で一連のプロセスを経験することで、「どこが重要な分岐点で、どこを省略できるか」などが見えてきます。この経験がユニットを見出す基盤となります。
• 動的なフィードバックループ
行為を実践する中で、試行錯誤やフィードバックを受けることによって、行動が少しずつ洗練されていきます。その結果、「これがユニットだ」という感覚が浮かび上がってきます。つまり、ユニットは静的なものではなく、行為とフィードバックを通じて動的に形成されるものだと言えます。
2. 「I know世界」では見えない要素が「I do世界」で見える理由
2.1 感覚情報の補完
行為を通じて得られる情報は、理論的な思考や視覚的な観察だけでは得られない感覚情報を補完します。
• 五感を通じた理解
たとえば、染み抜き作業では、水の温度や洗剤の粘度、布地の手触りなど、実際に触れてみないとわからない情報が多く含まれています。これらの感覚情報が、理論的な理解を補完し、行為の本質を掴む助けとなります。
• 身体知の役割
身体を動かすことで初めて得られる知識(身体知)も重要です。たとえば、染み抜き作業での力加減や手の動かし方などは、頭で考えるだけでは理解しきれません。
2.2 試行錯誤のプロセス
「I do世界」では、試行錯誤を通じて学びが進行します。このプロセスの中で、行為の本質や効果的なやり方が徐々に明らかになり、理論だけでは見えなかった部分が補完されます。
• 試して、失敗して、学ぶ
たとえば、染み抜き作業で「この洗剤ではうまくいかない」「力を入れすぎると生地が傷む」といった失敗を経験することで、行為に必要な条件や最適なアプローチが見えてきます。
• フィードバックの重要性
行為が結果にどう影響を与えるかというフィードバックを受けることで、行動を調整するスキルが磨かれます。このプロセスを経ることで、ユニットがより精緻化され、具体的な行動指針が得られます。
3. 「やってみないとわからない教」を納得するための理屈
「やってみないとわからない」という言葉には、単なる経験主義的な態度ではなく、深い理屈が存在します。これを理解することで、「I know世界」に慣れ親しんできたあなたが「I do世界」をより自然に受け入れられるようになるかもしれません。
3.1 経験による理解の深まり
経験を通じて得られる知識は、「頭で理解する」だけでは到達できない深さを持っています。
• 知識の「深さ」と「幅」
理論的な知識は幅広い視点を提供しますが、経験はその知識を深め、現実の中で具体化する手助けをします。たとえば、「洗剤の化学的な特性」を知識として持っていても、それを具体的な布地にどう適用するかは経験を通じて初めてわかります。
3.2 実践知と抽象知の相補性
「やってみないとわからない」という現象は、抽象的な知識(理論)と具体的な知識(実践知)が相補的な関係にあることを示しています。
• 抽象知→具体知のプロセス
理論を実践に適用する過程で、具体的な条件や状況が明らかになり、行為が最適化されていきます。このプロセスが、ユニットの発見を可能にするのです。
• 具体知→抽象知へのフィードバック
一方で、実践を通じて得られた知識は、理論を再評価し、より具体的で適用可能な形に進化させるフィードバックを提供します。
4. 今後の学びと行動に向けた応用
4.1 ユニット発見のプロセスを意識化する
「一通りやってみる」ことでユニットを発見するプロセスを意識的に行うことで、学びが効率的かつ効果的に進められるようになります。
• 具体的な手順
1. まず一通り行動してみる(試行)。
2. 行動を観察し、「どの部分が重要か」を振り返る(分析)。
3. 見つけた重要な部分をユニットとして切り出し、次の行動に適用する(改善)。
4.2 アナロジー爆発への展開
発見したユニットをアナロジーで他分野に展開することで、新たな可能性を広げることができます。たとえば、染み抜き作業での発見を掃除やSTEM学習に活かすように。
結論:ユニットは行為の中から生まれる
「一通りやってみないとユニットが見えてこない」という現象は、行動を通じて暗黙知や感覚情報を補完し、具体と抽象の間を行き来する中でユニットが発見されるためです。この仕組みを理解することで、「やってみないとわからない教」への抵抗感が和らぎ、実践的な学びをより自然に取り入れられるでしょう。これからも、ユニット思考を活かしながら「I do世界」を深めていくことで、さらに多くの発見と成長が待っているはずです。
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