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EC物流の倉庫業務をバッチ分けにより効率化するには?

●物流における「バッチ」とは

一般的に「一束、一群、一団」といった意味を持つバッチですが、物流においてのバッチとは

「ある単位の時間や条件で出荷指示などを分割し、情報をまとめてから作業を行うこと」を指します。

●バッチ分けの種類

EC物流においては合計10種類のバッチが存在します。

①時間(出荷指示登録時間)
ほとんどの場合、いつまでの注文を当日に出荷するという締め時間が決められており、出荷数量に応じて複数回の作業時間を分けて処理を行うことで現場を止めることなく作業が出来る。

②配送方法
宅配便、ポスト便(ゆうパケットやネコポス)、チャーター便などそれぞれ送り状の発行方法が異なるため別々で処理をしたほうが良い。

③支払い方法
クレジットカードや銀行振込などの前払い決済、代金引換、後払い同梱が有無により送り状の種類が異なったり、後払い払込用紙との帳合作業が発生する場合がある。

④商品
同じ購入商品の組み合わせが多い、少ない、や特定の商品だけ大量に出荷するなどにより条件を絞ったほうが良い。

⑤購入点数
1注文当たり1点買い、複数買いの比率により条件を絞ったほうが良い。

⑥購入回数
単品リピートのサブスク通販においては購入回数により同梱物(チラシ・おまけ)が異なるため購入回数ごとに絞ったほうが良い。

⑦配送指定日あり
出荷量が多く当日出荷するのに制限をかけなければならない場合、配送指定日が直近日に指定されている注文を優先的に出荷する必要がある。

⑧ギフト注文
ラッピングや熨斗など特殊作業がある注文は別途作業としたほうが良い。

⑨卸(toB)注文
toC注文とは異なり、ピック数量が多い、付帯作業がある、添付する専用納品書があるなど別途作業としたほうが良い。

⑩ピックエリア
広さによりオーダーピッキングかトータルピッキングかもしくはゾーンピッキングを行うか分けたほうが良い。

これ以外にも条件はありますが大まかに取り扱っている商材、出荷量、発送方法、ピッキングエリアの広さなどでどのようなバッチ分けをすると効率化できるか変わってきます。

●バッチ分けの事例

商材、SKU数(※)、1日の出荷件数、配送方法、支払い方法(代引き、後払い同梱の有無)、ピッキングエリアの広さで効率の良いバッチ分けの事例を紹介します。

※SKUは最小管理単位 (Stock Keeping Unit) の略

事例1
商材         :アパレル
SKU          :100
1日の出荷件数      :100件
配送方法       :宅配便、ネコポス
支払い方法      :代引き有、後払い同梱なし
ピッキングエリアの広さ:50坪
有効なバッチ分け             : ①時間②配送方法

事例2
商材           :アパレル
SKU            :2000
1日の出荷件数                :1000件
配送方法                       :宅配便、ネコポス
支払い方法                      :代引き有、後払い同梱なし
ピッキングエリアの広さ:300坪 1階のみ
有効なバッチ分け           :時間、配送方法、購入点数、ギフト注文、卸(toB)注文

事例3
商材                                 :アパレル
SKU                                  :5000
1日の出荷件数                 :2000件
配送方法                          :宅配便、ネコポス
支払い方法                      :代引き有、後払い同梱なし
ピッキングエリアの広さ:500坪 フロア1階、2階
有効なバッチ分け   :時間、配送方法、購入点数、ギフト注文、卸(toB)注文、ピックエリア

事例4
商材         :サプリメント
SKU          :5
1日の出荷件数      :2000件
配送方法       :宅配便、ネコポス
支払い方法      :代引き有、後払い同梱有
ピッキングエリアの広さ:30坪 フロア1階
有効なバッチ分け   :時間、配送方法、時間、購入点数、購入回数

●バッチ分けの傾向

上記のようにSKU数が多く出荷件数が多いものほどバッチ分けは細かくなる傾向があります。

事例4は単品リピート通販なので事例1~3とは作業方法が大きく異なります。

これらのバッチ分けを各企業ごとにやり方を模索しながら決定し、作業を行う事務員さんが処理手順を覚えて処理を行なっています。

3PL倉庫の場合は荷主様も多く、それぞれに合った条件を処理していくことは属人的な作業になりやすく、非効率且つ作業ミスが発生する可能性があります。

これらを解決するためにコマースロボティクスの提供するクラウドWMSの「AirLogi」ではバッチ分けを自動で行う機能が付いています。
事務員さんは何も考えることなくボタンを押していけば完了するので誰でも出来るようになります。

株式会社コマースロボティクスでは今回ご紹介した「バッチ技術」の他にもEC物流の効率化を図る特許を複数保有しており、弊社しか持ちえない技術を活かして、クラウド型のWMS・OMSを提供しております。
特にクラウド型WMS「AirLogi」は750社以上にご利用いただいております。
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Web:https://form.run/@ecrobo
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