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経営者が感じる孤独感の正体とは?【大人がつながりを取り戻す方法】

相談者「売上げの上がる仕組みがあって経営もわりと順調です。ただ...」

田口「どうされたんですか?」

相談者「なんとも言いようのない孤独感みたいなのを感じることが増えました。それで、どうにも以前のように経営に集中できていない感じなんです」

田口「最近、とくに会社で問題とか起きていないですよね?」

相談者「コレといって大きな問題は起きていないです」

田口「それなら、考えられる理由があります」

相談者「えっ?どんな理由ですか?」



経営者や管理職の方からパーソナルセッションでこのようなご相談をいただくことはよくあります。(とくに40代以降の男性から)

事業において思い描いていた通りの結果を出している。経営者の集まりなんかにも参加していて、友人たちとゴルフなんかにも楽しんで行く。

他の人から見たらなに不自由なく過ごしているように見える。

けど!本人はなんとも言いようのない空虚な気持ちを感じている心の状態。一つだけわかっているのは「燃えていない自分がいる」こと。

仕事が安定しているときほど、感じやすいのが特徴です。


本記事で得られること

この記事を読むことによって「なんとも言えない空虚感」の解消方法がわかります。

まず、空虚な気持ちを感じる理由。次にその対処法をお伝えしていきますので、ぜひ最後までお読みください。


空虚感の原因は「親密感ロス」だった!

相談者さんが感じていた空虚感の原因を一言でいうならば「親密感ロス」です。

親密感とはちかしい人との「心のつながり」のこと。

事業の成功には「考える力」と「行動力」が必要です。

2つの力を充分に発揮し事業を軌道にのせた結果、他の人からみたらナニ不自由のない暮らしができます。

しかし経営が安定し、不自由のない暮らしができているからと言って「幸福」とは限りません。

幸福を感じるのは「心」です。

人間は社会性の動物です。根源的な欲求として「他者との心のつながり」を求めるものなのです。

そして「他者との心のつながり」こそ親密感です。


親密感が無いと組織内に一体感を創造することも、感じることもできません。

権限もあるし決断もできる人が、とにかく「独りぼっち」な気分になるのです。

私が仕事で関わる全ての会社では"物心両面の豊かさ"を大切にしています。(だいたい理念などにこのようなことが書かれています)

しかし、経営を軌道にのせるためには、まずは稼ぐことが優先されます。

そして気がついたら「心の豊かさ」を感じられなくなってしまう。

つまり「考える」と「行動」にエネルギーが偏りすぎて「感情」をおろそかにしすぎていることが原因で孤独感を味わってしまうのです。


その結果、身近な人との「親密感」を感じられなくなるのです。


経営者や幹部が親密感ロスに陥ると、会社から次第に活気が失われていきます。また、退職が相次いだりもします。

なぜなら「少しだけ話を聞いて欲しい」というメッセージに対しても、すぐに解決策を用意しようとしたり「考えない人間は悪だ」と言わんばかりの空気感で人を寄せつけないことがあるからです。


懺悔します。私も親密感ロス体験者です

親密感ロスはとても辛い。その気持ち痛いほどわかります。

なぜなら過去には私自身が親密感ロスの人生を送っていたから。


当時、口では「感謝が大切だ!」とか「従業員満足度(ES)が大切だ!」と言っておきながら、その実ナニも感謝できていなかった私がいました。

いや、感謝しようとしていたし、部下には満足してもらいたい。そう考えていたのは嘘ではない。けど、それはあくまでも考えているレベルで「想い」になっていなかったのです。

当然です。

部下の話を心から聴くなんてことが1ミリもできていなかったから。

常に内心では「結論から話せよ。そんな問題考えたらすぐ自分で解決できるだろ」そう思っていたのです。


最低ですね。仲間を尊重していないわけですから。


でも自分では「尊重していないこと」にすら気がついていないのです。

気がついていない理由は「親密感ロス」だから。


母親と赤ん坊って心でつながっていますよね。

あの状態ってとても親密感にあふれています。

そんな心のつながりがゼロの状態で人と話していたのです。


今となってはなんて非効率的なマネジメントをしていたのだろうと思います。

と、同時にクライアントさんたちの相談を聞いていると、改めて多くの人があの辛い気持ちを味わっていることに気づかされます。

とくに"その肩に全責任をのっけて、よく考えよく行動する人ほど。"


親密感を取り戻す具体的ステップ

親密感を取り戻すために大切なことは次の3つです。

①自分の「気持ち」を感じてみる
②自分の「気持ち」を言葉にしてみる
③仲間の「気持ち」を聞いてみる

親密感を取り戻す方法は文字にすればとてもシンプルなこと。

しかし、これがなかなかできません。気持ちを感じるというのも筋トレみたいなものです。

トレーニングしていないと、最初はなかなか思うようにできない。その証拠にセッション中に「今のお気持ちは?」とクライアントさんに質問すると、みんな最初は「考えていること」を口にしています。

それが日々、意識して少しずつ取り組んでいくと、徐々に本来持っている「感じる」という能力が活用できるようになり、様々な気持ちを言葉にできるようになります。


《memo》当時、自分が辞めたことにビジネス書を読まない、があります。ビジネス書は基本的に「思考」を鍛えるもの。いったん「考える」から距離を置き、感動する映画や自然と触れ合うといった時間をもつのもオススメです)


まとめ

クドいようですが、親密感ロスの経営は非効率的なのです。

自分も辛いし周囲の人からも笑顔が消えます。

さらにどれだけ福利厚生を手厚くしたり、条件を良くしても理由のよくわからない離職が相次いだりします。

つまり「親密感」を取り戻すのは経営者、管理職として。

人としてとても大切なことです。


はじめの一歩

まずは自分の気持ちを感じてみましょう。

「ネガティブな気持ち」も感じてみましょう。

最初はうまく気持ちを感じることができなくても安心してください。

最初からすぐにできる人はこのテーマで悩むことはありません。
焦らず自分を信頼して取り組んでください!


クライアントさんの声

セッション直後はとても気分が重かったです。というのも、頭では田口さんの言っていることは理解していました。ただ、なんとも腹落ちしていないというかそんな感じでした。

しかし、数日間これまでのことを思い出していると、自分の気持ちを伝えるなんてことをこれまで家族にも部下にもしていないことに気がつきました。

むしろ「言ってはいけない」そう思っていた自分がいたのです。

セッションで田口さんに自分の正直な気持ちを伝えていたので「同じようにやってみよう!」と勇気を出してやってみました。〜省略〜本当にありがとうございました。

ずっと感じていた孤独感が薄くなっていって、以前は社内の人間と話すのも億劫に感じていたのが嘘みたいです。


独りで頭を抱え込んでいるのは時間の浪費です!



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