「正解を隠しもって話してくる」メンドクサイ権力者との関わり方
あなたの周りに「正解を隠しもって話してくる人」っていませんか?
具体的にどんな人かと言えば、「〇〇についてどう思う?」と聞いてきて、自分なりに答えたら露骨に不機嫌になったり「違う!」と言ってきたりする人です。
最初から自分の中に「正解」があって、その正解どおりに話さないと「なんとか正解にもっていこうとして、詰め寄ってくるような人」
要は質問が質問になっていない人のことです。
こういう人が上司の場合、部下はメチャクチャ面倒くさいですよね。
ボクも過去には悩まされまくった経験があります。
そしてお恥ずかしいことに、ボク自身がこのような面倒くさい上司だったこともあります。
「正解を隠しもって話してくる」人に対応する力を身につける
今回は、「正解を隠しもって話してくる」権力者と関わる時に注意することをテーマに、書いていきます。
この内容を知ることで、「正解を隠しもって話してくる」ような人に、どう対応していけばいいのかがわかります。
関わるメリットは一つも無い
ズバリひと言でいうと、このような人とは関わってはいけません。
なぜなら心が尋常じゃないほど疲れるから。
そして「これは絶対!」と言い切れるのですが、正解を隠しもって話す人は、自分がおかしいことに気づいていません。また、気づこうともしません。
そのため「歩み寄る」という概念が無い状態とも言えます。
つまり「話すだけ無駄」なのです。
しかし、この答えでは身も蓋もありませんよね。
ということで「なるべく早く離れるのが一番大切」を大前提とし、それでも「どうしても関わらなくてはいけない」場合に、どうしたらいいのかをお伝えしていきます。
正解を隠して話してくる人間と関わるときに気をつけたい3つのポイント!
① バカになりきる
「『正解がわからないので教えてください』のスタンスを崩さない」が重要です。
自分の考えを伝えることはやめておいたほうが無難です。
というのも、相手は他人の考えを聞いて「なるほど~」とは決して思わないからです。
何がなんでも自分のやり方を押し通したいので、いうだけ無駄です。
なので、意見を聞かれたり質問されても、「わかりません」のスタンスを崩してはいけません。
下手に自分の意見を言えば、口答えとしてみなされる可能性が非常に高いのです。
② 言葉を鵜呑みにしない
正解を隠し持ったまま話す人の言葉はなにひとつ信じてはいけません。
とくに「みんなで考えて決めて」とか「自分で考えてみて」の言葉を鵜呑みにしていたら、痛い目にあいます。
正解を隠し持ったまま話す人もこの言葉を使う時は、本心から言っています。なので、どうしても信じてしまいます。
しかし、だからこそ気をつける必要があります。
「みんなで考えて決めて」は「みんなの自主性を尊重する」という意味ではありません。
「みんなで考えて私が喜びそうな答えをだしてみて」です。
「自分で考えてみて」は「私の気持ちをよ~く察して、私の気分良くなる答えをもってきなさい」です。
当の本人も悪意なく無意識でこれを行います。
そして、正解を隠し持ったまま話す人が身近にいる方はお気づきだとは思いますが、彼らはとんだ"かまってちゃん"です。
こういう人ほど、「ビジネス的には」とか「人とベタベタしない」とか「人には相談しない」と言います。"かまってちゃん"を綺麗に隠す術も身につけていると覚えておいてください。
③ 決して"まともなこと"は言わないようにする
正解を隠し持ったまま話す人の特徴に、本当の自分ではなく「自分があるべき姿」という役割を必死で演じているというものがあります。
「経営者だから」とか「リーダーだから」と。
ここで知っていただきたいのが、役割があれば”同時に台本も存在している”という事実。
頭の中に存在している台本の内容は「トップは自分。自分はみんなのことを本気で思っている。だから、みんなは自分を慕い感謝すべき」というようなものです。
正解を隠し持ったまま話す人を個別で見ていくと、当然多少の違いはあります。ただ、だいたい大筋はこんな内容なのがお決まりです。
正解を隠し持ったまま話す人の理想は「自分の台本通りに進む」こと。
アドリブは余計なものとして排除されます。まともなことを言って台本を変えようとするのは、エネルギーのムダ使いです。
ボクに黒歴史があるから語れるのです
ボク自身が、20代後半頃から30歳を少し超えた頃まで、かまってちゃんを隠し、自分の正解を他人に押し付けまくっていました。
その経験から、正解を隠し持ったまま話している人への対応策をお伝えさせてもらいました。
この状態から抜け出すには、本人が「自分がおかしい」と気づくしかありません。その気づきは、毎日の苦しさに白旗をあげた時(敗北を認めた時)に訪れます。
負けを認めるまでは、周りが何をどう言っても変化することはありません。
また、お金があったり少し距離のある人から人気があると、余計に気づくのが遅くなります。
なぜなら、お金や人気が「逃げこむ場所」として機能してしまうので、自分を誤魔化し続けられるからです。
まとめ
結論としては、やはり正解を隠し持ったまま話してくるような人とは、関わらないようにしましょう。
もし、関わるなら「自分の人生がブッ壊れてもいい」くらいの覚悟を決めて関わりましょう。
ボク自身は、妻のサポートや友人の協力、そして仕事愛と夢があったおかげで、なんとか最悪の状況から抜け出せました。(当然、時間はかかりましたが)
誰もが"自分の人生”を生きています。
他人の、それも意味不明の台本通りに動いて、幸せを感じられる人はいません。
本記事を読んで、正解を隠し持ったまま話してくる人の側に「自分がいる」と気がついてしまった人は、身の振り方を真剣に考えてみてください。
そして、万が一「自分が、正解を隠し持ったまま話している人間だ」と気がついてしまった人がいたなら、ご相談ください。自分だけの力で現在の苦しい状態を抜けることはほぼ不可能です。
(家族や会社がグチャグチャになる前に、ぜひ相談してくれると嬉しいです)
自分自身に向き合ってみよう
社会にはさまざまな人がいます。
そして、あなたも私も大なり小なり「正解を隠し持ったまま話す」ことをしています。
ぜひ、この機会に自分自身に向き合ってみてください。
最後までお読みいただきありがとうございます。
新刊「リーダーのための対話の方程式」ご予約はこちら
🔗 Amazonで予約する