【人材育成の秘訣】上司は部下にわからせようとしてはいけない!
業界業種、事業規模の大小に関わらず、経営者、幹部から毎日のように「部下育成」について相談を受けています。
クライアントは「部下がお客様に褒められたら嬉しい」と口を揃えて言います。これって、部下の成長を心から望んでいる証だと思うんです。
そう思うからこそ、なかなか成長しない部下に頭を悩ませているわけで...
「部下に成長してもらいたい」という願いは、素敵な思いですよね。
しかし、その思いが「仕事をわからせよう」という思いに、無意識のうちに変化していくと、上司を苦しめる原因になります。
部下に仕事を「わからせよう」としてはいけない理由
上司は部下に仕事を「わからせよう」としてはいけない!をテーマに、人材育成の秘訣を紹介します。
あなたが今より部下に仕事を教えるのが上手になったら...
あなたの仕事はどれくらいはかどりますか?
あなたのチーム、会社はどれくらい戦力アップしますか?
本記事の価値は、あなたが部下との関わり方をどのくらい変化させたいかで決まります。
最後まで読んで、人材育成の秘訣を手にしてください!
絶対ダメ!部下に「わからせよう」とするは、百害あって一利なし
上司は部下に「わからせよう」としてはいけない!
なぜなら、「わからせよう」としても、部下は上司の思うように仕事を理解しない。思うように動いてもくれない。
わからせようとしたとき、上司から醸し出される「何度、同じことを言わせるんだ...」といった重たい空気感がその場を包み、ネガティブなプレッシャーが部下に降り注ぐのは目に見えています。
こんな状態におちいったら、部下は萎縮するか反発するくらいしかない。
仕事を理解しないどころか、人間関係にもヒビが入ってくる...
本当に良いことが一つもないから、絶対に上司は部下に「わからせよう」としてはいけない。
「わからせようとして」ボクは部下にめちゃくちゃ嫌われた
15年前くらい、ボクは部下に「わからせよう」としまくっていました。
そのとき、めちゃくちゃ嫌われていました。
なぜなら、仕事は理解していたけど、部下のことを何一つ理解していなかったからです。
もっと言えば、理解しようという発想すらなかったかもしれません。
「給料をもらってやっている仕事なんだから、とにかく自分で考えて結果をだせよ」
程度にしか思っていなかったのです。
嫌われて当然!
でも、嫌われるより辛かったのは、成果が伸びてこないこと。
この体験から、ボクは部下に仕事を「わからせよう」とするのをやめ、「わかってしまう方法」を考えるようになりました。
人材育成の秘訣!部下を理解する具体的5ポイント
では、部下にわからせようとしないで、どのように部下の成長をサポートしたらいいのか?
つまり、どうしたら仕事を教えるのがうまくなるのか?そのコツについて、絶対的に外せないポイントを紹介します。
次の5つの項目を通して、徹底的に上司であるあなたが、部下を理解することにフォーカスしてください。
部下は何を見ているのか?
部下はどんなことをよく聞いているのか?
部下はどんなことをよく言っているのか?
部下が何を考え、どんな気持ちを感じているのか?
部下の理解力はどれくらいなのか?
人は取り巻く環境に反応して、さまざまなことを考え、さまざまな気持ちを感じている。
そして、考え方のクセ(思考パターン)がつくられていき、行動パターンが決まってくる。
部下に仕事の理解を深めてもらいたいなら、もっと活躍できるように自分のことを理解してもらいたいなら、まずはいったん「わからせよう」とする気持ちを手放さなくてはいけません。
そして、徹底的に上司であるあなたが部下への理解を深めなくてはいけない。
そのためには、上記5つのポイントを通じて、部下の取り巻く環境をリサーチし、部下を客観的に理解していく必要があります。
仕事を教えるとは?
仕事を教えるというのは、結局のところ部下の行動に変化を与えることです。
それが上司の仕事であるなら、可能な限り効率的におこないたい。仕事を効率的に行うための原則は、対象(部下)への理解を深めることにあるのは、言うまでもありません。
まとめ
部下に「わからせよう」としてはいけない、まずは、そう自分に言い聞かせて欲しい。
そうしているうちに、「わからせよう」としている自分に気づけるようになってきます。
このように自分の心を鍛え、部下についての理解を深めることに集中していくと、何をどのように伝えれば部下が理解していくのか、おもしろいようにわかってきます。
人間は「自分のことをわかって欲しい」と誰もが願っています。
だからこそ、上司が「わかってあげたい」という姿勢を見せることに大きな価値があり、それこそが部下育成の秘訣とも言えます。
明日から取り組むファーストステップ!
まずは、部下を理解する具体的5ポイントをチェックしてみてくださいね!
そして、ここが最も重要なポイントですが、客観的に見ていくと部下に対して、自分が「受け入れられない」と感じている点が出てきます。
この「受け入れられない」という点が見えてこない人こそ、部下育成で感じるストレスを軽減させて、効果的な育成をスタートさせるタイミングです!
ぜひご相談ください。