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【対話の専門家が解説!】相談された時に知っておきたい3つのお悩み分類法

経営者やビジネスパーソンからの相談内容を、時系列で分けると3パターンあることに気がつきました。


本分の内容を知っていただくと、「悩んだ時にどう向き合えばいいのか」ヒントになります。また、あなたが大切な人の相談にのる時の参考になるかと思います。

ぜひ最後までご覧ください。


よくあるお悩み①-過去の体験に心の折り合いをつけたい

「あの~、すみません。ちょっとお話いいですか?」

あなたに部下がいるならば、少なくとも一度はこの体験をしていますよね。


背中が"ぞわ~"っとするこの体験。


あの嫌な感覚の原因は自らの過去にあります。

そばにいて欲しかった仲間が離れていった。

信頼していた仲間に裏切られてしまった。

そんな体験で、心が傷ついたままの状態。

「あの~」という一言によって一瞬で嫌な記憶がよみがえり、心の傷がパカッと開いてしまう

上記の例はビジネスシーンにおいてのお話です。これからは家族間やパートナーシップなどにも同様の問題があります。

とにかく、私たちは生きている限り大なり小なり"嫌なできごと"を体験します。

その"嫌なできごと"によって、トラウマのようなものを抱える。

そのトラウマが原因で、「やるべきことに集中できない」とか、「頭ではわかっているけど、行動できない」といった状態になります。

ひどくなると、「まったく部下を信用できない」といった状態になる方もいます。(口にするかしないかは別として、案外こう思っている経営陣は少なくないものです。)


このように、過去の嫌なできごとに折り合いをつけたくてご相談してくれる方の多くはキャリアのある方。主に、10年以上の経営経験やその道のプロフェッショナルの方です。


よくあるお悩み② -いま、この瞬間の課題を解決したい

「答えを聴きたいというよりも、意見交換がしたい」

このようなオファーもたくさんいただきます。

自分の意見を人にぶつけ、頭の中を整理したい時に感じますね。

自分でアレコレ調べて「これでいけるかな?」と仮説を立てる。

その仮説に対して、

「仲間に発表する前に、ブラッシュアップしたい」
「もう少し内容を詰めておきたい」

といった理由からご相談いただくことが多いです。


また「仲間が退職したいと言ってきた。でも辞めてほしくない。どのようにコミュニケーションをとればいいのか?」と、緊急を要するご相談もこのカテゴリーに入ります。

このように、いま現在の問題を解決したくてご相談してくれるのは、スタートアップの経営者。また、過去の痛みにとらわれなくなった方が多いです。


よくあるお悩み③-未来を一緒に描きたい


「自分の人生はこのままでいいのか?新しいチャレンジをしたい!」

「会社で新しい事業に取り組んでいきたい!」


未来を想像したとき、私たちは期待に胸踊ります。と、同時に心は不安や怖れを感じるようにできています。

たとえば、本心では「いまヤッていることに飽きてきたなぁ〜」と感じているのに、「そんな風に思ってはいけない」と、自分を責めてしまう方がいる。


他には「新しいことをはじめたい。でも、何からスタートしたらいいだろう?」と、漠然と疑問を感じている方もいます。

また、「現在の活動とどのようにバランスをとりながら新しいことをスタートしていけばいいのか?」といったご相談もよくされます。


「未来を創造していくためのご相談」には特徴があります。

それは、過去や現在についてのお悩みより"重さを感じない"です。

緊急性も低いので、内容もわりと漠然としているのです。

つまり、漠然と描いた未来を具現化するために、ご相談いただいています。


過去の痛みに向き合うのが辛くて逃げてました

これらのお悩みを感じるのは、私のクライアントさんに限ったことではないと思います。

人間の悩みを時系列で分解すると、たいていこのようになるはずです。

私も過去・現在・未来と自分の悩みを分解してみると、それぞれに課題を感じています。(もちろん日々その課題に向き合っているわけですが)


自身の体験から言えるのは、「過去の痛み」に向き合うのが一番苦痛を伴いました。(あくまでも私の場合ですが)

いや、別に苦痛を伴う必要性はないのです。

しかし、どうしても苦痛を感じやすい。

なぜなら、なんらかのネガティブな理由で心にフタをした過去なわけです。

その過去のできごとを直視するのは、普通に考えてもツラいことですよね。


いま現在、私はクライアントさんと一緒に対話を通して、過去を癒やす仕事をしています。しかし、わたし自身は自分の過去を見ることに何度も挫折し、逃げ出した経験があります。


人は過去の痛みを引きずりながら、いま現在に集中することはできません。

当然、ワクワクした未来を見ることも難しい。

過去の痛みが何度も頭の中でループして、ネガティブな現象を何度も経験する。

なぜなら、そこには必ず「他人のせい」にしている自分がいるから。

私は、自分の人生に対して「責任」をとっていないことに気がつくまで、同じような問題が繰り返し起こりました。


まとめ

約10年間、数えられないくらい経営者やビジネスパーソンのご相談にのってきました。

しかし、その悩みの種類は時系列でわけると3つになりました。


過去・現在・未来はいまこの瞬間、私たちの頭の中で再生されているにすぎません。

そう!脳内には時間の概念はないんです。


だからこそ、過去の心の傷が癒やされないと、人間は次に進めない。

どれだけ進んだ気になっていても、すぐに同じような問題に引き戻されるのです。


クライアントさんと未来を創造するために、いまこの瞬間に対話を通して"悲しみ"も"喜びも"さまざまな感情を全部味わい、共有し、前進したい。

私はただただ、その気持ち一点でセッションをしています。


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