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近江商人の「三方良し」からこのプロジェクトに繋がりました

【2021年4月 近江商人・維新の京都の研修に参加して考えたこと】

■近江商人の教え「三方良し」/売り手よし、買い手よし、世間よし

売り手の利益と買い手の利益は相反するものと思っている人は多いかもしれません。

でも本当は同じもの。

売り手は買い手に「買ってくれてありがとう」と思い、買い手は売り手に「売ってくれてありがとう」と思っています。

その「ありがとう」が代金のやり取りに置き換わっているのであって、相手を騙そうとか相手から安く買い叩こうとか、そんなことを考えているようでは長く続けられません。

もちろん無料のボランティアでも長続きするはずありません。

至極当たり前の話です。


そして売り手と買い手の適正な関係の上に「世間に何ができるか、どんな恩返しができるか」があります。

売り手は適正な利益を得て、買い手はその商品・サービスを適切に使って、さらにその利益で将来の街や地域に還元できるビジネスであるべきだと思います。


      *** *** *** ***


よく言われるのが『すまっぽん!』の料金のこと。

新しく使う人が増えるたびに

 「月額300円って安すぎじゃないですか?」

 「ちゃんと利益出ているんですか?」

 「裏で何かやましいことでもしているんじゃないですか?」

と聞かれます。


いえいえ、これは売り手の私が考える適正な価格です。


買い手の皆さんは『すまっぽん!』を使うことでITを理解したり、活用したりしています。

今の世の中、IT活用は大企業やお金持ちの特権なんてことはありません。

『すまっぽん!』を活用すれば、誰でも手軽に自分の本業を伸ばせます。


買い手のお店や会社が『すまっぽん!』をウイルス対策やコロナ禍対応に使っているのを知ると、自分の仕事が世間の役に立っているんだなぁと嬉しさがこみ上げます。



時には「地方の中小企業がどうやってツール開発の資金を用意したの?」とも聞かれます。

『すまっぽん!』は 障害者継続就労支援施設である株式会社カムラックとの共同開発商品です。

経費を除いた収益は折半しています。

つまり月額300円の一部は障害者支援にも使われているのです。


このような形で、自分なりに世間への還元を実践しているつもりです。

さらに今後は従業員とその家族への「良し」も考えていきたいと思っています。

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※「良し」と言われるたびに、自分の名前を呼ばれている気がしている良明ですw

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■維新の京都


幕末・龍馬好きの私としては、今回の研修場所にとてもワクワクしました。


寺田屋・近江屋・各藩邸。

坂本龍馬に中岡慎太郎、佐久間象山・大村益次郎、吉村寅太郎、武市半平太、桂小五郎、高杉晋作、海援隊の池内蔵太、天誅組の那須信吾など名前を聞いているだけで、楽しくなります。

小説・テレビ・漫画で活躍していた場所や人物たち。


なぜここが視察のエリアに選ばれたんだろうと、自分なりに考えてみました。

確かに世の中を変えた人たちであり、エネルギーにあふれた人たちです。

そんなことはもちろんわかっていますが、それだけじゃないはずなんです。


大学時代や起業したての頃、私は坂本龍馬が大好きでした。

本もたくさん買いました。


確かに今でも一番好きな人物ですが、歳を重ねるにつれて新選組の立場や考え方、過激倒幕派の考え方、公武合体の考え方、商売人としての龍馬などなど…いろいろな立ち位置に視点を移せるようになりました。

「皆それぞれ自分の立場で頑張っていたんだなぁ」「本当の意味で命をかけてたんだなぁ」と思うようになってきたわけです。


今回歩いてみてわかったのは、幕末の志士の居住地は事件現場から歩いて数分程度の位置にあるということでした。


地図を見ただけでは、なかなかこの距離感をつかめません。

地図を見て「近いね」っていうレベルではないのです。

実際に歩いてはじめて、一つのエリアにいろいろな考えの志士がいて、命がけで活動していたんだとわかりました。


「世の中を変える」「住みよい世の中にする」という理念の実現は、坂本龍馬一人の力で成し得たことではありません。

当然、桂小五郎だけ、あるいは西郷隆盛だけの力でも、成し遂げられたはずはないのです。


議論や駆け引き、協力、口論、葛藤などが生まれたのは、全国の志士が同じエリアに集まって活動していたからこそ。

だから明治維新が成立したんじゃないかなぁ。


新選組や海援隊にしても、薩摩・長州にしても、自分たちの本音をぶつけ合うことで強大なエネルギーを創出し、西洋列強諸国の植民地にならずに済んだのではないかと思っています。


誰一人欠けてもこの世の中にはなっていません。

大切な命の上に今の世の中が存在します。


さて、現在に意識を戻すと、ITの発達によってエリアを超えて議論できるZOOMがあります。

そして仲間がいます。


その中で次の時代、これからの三方よしにつながる世界を構築する事ができるんじゃないかと、現地に行って思いました。

…いや、構築するとはおこがましいか。


とはいえ龍馬同様、自分が倒れた後にもそんなエネルギーを受け継いで、育てていける仲間と一緒に議論を続けていきたいなと思っています。

一人で考え込んでいても、結局何も出てきませんからw

今回のプロジェクトも、一人で考えずに、社労士・人事専門・キャリアコンサルタントと4人の知恵を集めました。そして、私達が死んでも世に残るプロジェクトになったんじゃないかなぁと思っております。

引き続きよろしくお願いします。


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