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会社や組織でイノベーションが起きない理由は、組織にあった

「階層構造型組織」と「自律分散型組織」

これは、ピラミッド組織やフラット組織ともいわれたりもします。

階層構造型組織

階層構造型を会社に例えると、社長が目標を決め、部長に伝達し、各課の役割を決めて課長に伝達して、最終的に仕事の指示を従業員が受けるそんな会社です。
NPOや地域の組織でも同じですね。 理事長・会長が目標を決め、評議員たちに伝達をし、一般会員や住民に指示を出す。

今までの経済成長を考えると「階層構造型組織」でうまくいっていた。
これは、宗教の階級制やカースト制からはじまっているらしいです。
管理するためにはこのほうが都合が良かったのです。
また今みたいに情報の伝達には、時間がかかり、遠くの場所にもすぐに送れなかった。
見たいときには見れず、伝わってきたときにはすでに時遅しとか、
なので、トップが、管理者に伝え、管理者が下のものに伝える必要があったのです。

確かに、階層構造(ヒエアルキー)だと、目標に向かってガンガン進む効率的な組織には向いている。経営者が目標を決め、逆算して方針を決める。イレギュラーがあっては困るので、外と内を区別して管理し効率化を図る。計画された目標に向かって行動するので、必然なことしか起きない。そうすることによって、短期の目標達成には、すごく向いているし、資本主義経済の中で、高度成長するためには、これがないとできなかったのだろう。外部の人が交わり目的外の人との交流がないほうがいい。なので、外と内を区別して隔離するほうが効率が良くなるのです。

・逆算性
・必然性
・目標達成型
・区別
・効率化

つまりイレギュラーを起こさないようにしなければいけない。目標に対して逆算で計画をして、最短ルートでたどり着かなければいけない。
しかしこの方法だけを長くし続けたことで、中間管理職が伝書鳩のようになったり、上から言われたことを行う従業員としての行動が染み付いてしまった。この決められたことだけをする仕事は、日本語が不自由な外国人でも良くなったし、AIや産業用ロボットに置き換わる仕事になった。

階層構造組織でイノベーションや新規事業が起きないというのもわかるのではないだろうか?

階層構造型組織の中では、偶発的な現象を省くことを目的にやってきたのですから、
会議の中で新しいアイデアを出せ、もっと突飛な意見を出せといわれても難しいですよね。

自律分散型組織

では、自律分散型組織とは、みんなが自立して、仕事をしている。上下関係もない。
そんなの意見もまとまわないじゃないか?目標達成するわけがない。と階層構造型組織からは、言われるだろう。さらに、なれ合いで仕事をやっているんじゃないとか、仲良しこよしではうまく行かないとか、言われるだろう。でもそれでいいのである。

逆算ではなく、順算でなるようにしかならない。やっているうちにまた新しい道がある。それこそ、偶発性である。偶発性の中からイノベーションは生まれるのです。
もちろん目的が変わり、不確定型でもあるのですが、みんなで目標自体を作っていくというイメージです。偶発性を楽しむためには、うちの人外の人と区別をつけずに、みんなの意見が参考になる。そのために中間領域と呼ばれるあやふやなところが必要なのです。日本家屋で行くと家の中なのか外なのかもわからない縁側が重要なのである。縁側には、近所所の人も勝手に上がり込み家の人と話し込んでいるような感じである。
効率化や短期に結果を求めることはできないが、長期的に持続可能な組織としては、自律分散型のほうが向いているのでは?という話です。


・順算型
・偶発性
・不確定型
・中間領域
・持続化

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もちろん組織も目的や目標によって、どちらがいいかとかもあるでしょうし、
時間・スピードの関係もあるでしょう。

ハイブリット型もあるかもしれません。

インターネットの普及だけでなく、スマホという移動端末をほぼみんなが持つことによって情報の伝達スピード・距離も変わってきた。経営者が従業員たちの声を聞くこともたやすくなった。どんな団体のメンバーも、チャットツールやSNSで情報を共有することがたやすくなった。だからこそ、自律分散型組織もできるようになったと考えたほうがいいのかもしれません。

決して、階層構造型が古い組織で悪いのではなく、自律分散型組織が作れるようになったのだと思います。

ただ、私は、どちらが心地いいかと言われると、断然自律分散型組織なのです。
で、最近受けた講座である慶応の前野さんの幸せの4つの因子につながっていると思った。

・やってみよう
・ありがとう
・何とかなる
・ありのまま

とりあえず起きた現象を「ありのまま」受け入れるそして、順算的に「なんとかなる」対応していく、決まったらみんなで「やってみよう」とすすんでみる。そして、関係各社にありがとうと感謝する。 いやこれこそ幸せじゃないですか?

ただ、組織というのは、一度属してしまうとなかなか抜け出せるのは大変です。
会社をやめたら残った人や社長からは裏切りもの扱いされる。
これは部活やサークルにも言えるかもしれませんね。

ガッツリその組織しか属していないとやめるに辞めれないとなりがちですが、いろんな組織にゆるく色の濃淡のように、濃かったり薄かったりして属しているコミュニティをたくさん作っておくと

これってホームページを作るときやプロジェクトを実行するときにも言えますね。
最初っからガチっと決まってないと進まない組織と、作りながら変更していく組織と。最初っからガチっと決まったほうが開発は早いです。ただ、途中で色々なことが起きるんですよね。やりながら変わっていくのが無理な人もいるのも十分理解はしています。


私個人的には、自分は、自律分散型組織のほうが性に合っているかなと思います。


会社や組織でイノベーションが起きない理由の話に戻ろう。
偶発性を排除した従来の組織では、新しいアイデアは、生まれないと思います。

ワクワク感を生むためには、偶発性が重要ですね。

オープンイーハイブも、ひとみ会も、東区ウォーキング部も誰が来るかわからない、なにが起るかわからない。そんなところが面白いんだと思います。

昨日のコミュニティ論講座に参加して感じたことをまとめました。

#共感資本主義 #幸せの4つの因子 #武井浩三 #偶発性 #階層構造型組織 #自律分散型組織 #組織論 #逆算 #順算 #効率化 #イノベーション  

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