子どもたちは、どこでキャリアに気づくのか?
先日キャリア開発24の扉の読書会でした。まだ、各扉に入る前の「体験の章」を読んでいるのですが、そこで気づきがあったので、書いてみようと思います。
読んでいて、子どもたちどの時点やどこでキャリアって、言葉に気づくのかな?と疑問に思ったので、みんなに問いかけてみた。
先日中学校のキャリア教育の一環で社会人講話をさせていただいたり、いままでも高校や大学で同様に話をさせていただいているのですが、昔はこんなイベントなかったよなぁと。今は保育園幼稚園から近くの交番や郵便局にみんなで仕事を見に行ったりする。
でも、自分は、そんなことしたことがない。工場見学などの社会科見学はしたことあるけど、あれは仕事というよりも、どうやってものが作られているかとかに近かったような気がする。(理系的視点か?)
では、何になりたいのか?どんなことをしたいのか?っていうのは、どうやって気づいたんだろう。考えたんだろう?という話になったのだけど。
やはり昔は、近くに働いている人がたくさんいた。
自営業も多かったし、〇〇屋さんが多かった。
八百屋さん、魚屋さん、大工さん、電気屋さん、植木屋さん、肉屋さん、農家さん、漁師さん、床屋さんなど
その人達は自分がやりたいことで(親から継いだだけかもしれないが)自分の裁量でやっている人が多かった。なので、直接経営者がお客さんに接して、お礼を言われることがあったし、その様子を身近に見れることも多かった。
しかし今は、食品は大手スーパーに行く、働いているのは社員やパート、電気屋さんも大手家電量販店が多くなり、更には、オンラインショップで注文することも多くなり子どもたちに見えなくなっている。 店員さんも、働いている人ではあるが自分がお客様を喜ばそうとして立ち上げた仕事ではないので、会社で決まったマニュアルやルールに則って接客しているに過ぎない。
そこで働く姿が見えないと、子どもたちは、家に帰ってくる父親母親しかみない。その父親母親たちが、今日は疲れたー 仕事休みたい~ 会社の文句やぐちを言っている姿を見ると仕事は苦痛と思うのも仕方がないのかと思う。
たしかに、自営業もつかれるけど、肉体的疲労はあるが、精神的な少ないのではないか?そして、子どもたちが近くでお客様からお礼を言われている姿を見ていると あ~こんなふうになりたいなぁ~と思うようになるのでは?
高度経済成長期から、高度経済成長期から、仕事は就職を意味し、働くことは会社員であることを意味するようになった。そうなると子どもたちの目には、働くことに疲れた大人の情報や、ブラック企業で社畜化された嫌なニュースなどしか届かず。おとなになりたくない、仕事は苦痛だと。
だからこそ、小中高校などの教育機関でわざわざキャリア教育の時間を設け、どんな働き方が自分にあっているか?などを考える時間も必要になってくるんだろうな。
かといって、わたしたちの子供時代は、身の回りの仕事しか目に止まらなかった。だからこそ、学校の先生や保育士さん、自身や親が病気がちな医師や看護師、親の仕事や親戚の仕事などしか知らなかったし、だからこそその仕事をやりたいと思うようになる。大きな街の仕事も知らなかったし、海外の仕事も知らなかった。今は、色んな仕事を知るチャンスもある。HPやYOUTUBEなどで調べることもできる。
ただ、知っている中から選んで、それを目指しているうちに視野が増え新しいことを学び違う世界が見え新たな仕事があることもわかって、そこを目指すことも出てくるだろう。
いろんな気付きがあっていいが、今は、たしかに周りで働いている人が見えづらくなっているのも確かなので、キャリ教育というのをただ単に 社会人講話をやっただけで終わったり、職場体験で終わったりしないで、しっかり自分が心の底からどこが居心地がいいかと思っていること(内的キャリア)を語り合うことが重要なんじゃないかなぁ。そのうえで、たくさんの職種・職業・職位(外的キャリア)があることを学ぶと、自分の本当に楽しくやれる仕事が見つかるんじゃないかなぁと思う。
「って書いてきて、何の話だったかわからなくなってしまったけど、昔と今の子供達の仕事に関する捉え方が違ってきている。そこを大人がわかってあげて、どうやって働くを考えていくかをサポートできるようになるといいなぁと思った。学校の先生は大変かもしれないけど、親も働く幸せや喜びをしっかり子供たちにも伝えないとね。
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