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第5話「闇の中にある光~孤独から一体感へ」魂の故郷で奏でる物語


~ある人の物語~

「あたり一面に広がる漆黒の闇。そこでゆらゆらとただよっている一人の
女性がいます。女性は自分がこの宇宙でひとりぼっちだと感じていました。 

何も見えず、聞こえず、真空の冷たさが肌をつきさします。思わずおそろしくなって身震いをします。そんな時、女性の生れる前の記憶が次第によみがえってきました。
 

生まれる前にいた場所は、愛に満ちあふれていました。人間はみんなが白く輝いていて、笑顔でいっぱいです。そこにはお花畑があり、色にあふれかえっています。 

だれが何をしようと、批判する人は誰一人いません。人はみな同じだと知っていたので、目に見える違いを認め合っていたんです。 女性も毎日幸せに暮らしていましたが、ふと神さまの話し声が耳に入ってきました。

「次に地球で生まれる人は誰にしようか。勇気ある者を選びたいものだ」
好奇心が旺盛な女性は、思わず「私を選んでください」と言いました。 

すると神さまは「生半可な気持ちで地球に行くと、大変な思いをするよ」
と忠告しました。女性は言いました。「私、本気です。地球で体を授かり、
たくさんの体験をしたいんです」 

神さまは女性に質問しました。
「ではあなたは何を一番体験したいのかい?」 
女性は「はい、孤独を体験したいです」と大きな声で言いました。

神さまは笑顔で「そうか、それは素晴らしい。ではおまえを選ぼう。孤独をたくさん体験してまたここに戻っておいで」と女性の頭をなでながら伝え
ました。

 
女性は白く光るすべり台で地球へとおりて、母親の胎内に宿りました。
母親の胎内はとても居心地が良く、孤独を感じませんでした。これから
起こることに、ワクワクしながら過ごしました。 

とうとう女性が産まれる時がきました。狭い産道をくぐり抜けると、まぶしい光が見えてきました。

産声をあげて外に出た女性は「これが体か、重たいな。大変なところに来てしまったのかもしれないな」と思いましたが、次第に生まれる前の記憶が薄れ、一人の人間として生きることになりました。

 

地球での波動は荒く、女性にとっては生きていくのが大変でした。自分で
両親を選んだとはいえ、彼らは未熟で感情の波が荒く、女性はそれを受け流すことができません。 感情の渦が女性を傷つけ、孤独という檻に閉じ込められていきます。 

地球で過ごす時間がまだ短い女性は、人間の目を見ると闇に吸い込まれそうです。孤独というブラックホールに吸い込まれ、永遠に出られなくなるような気がして怖くなるのです。

 

女性は自分の気持ちをわかってもらおうと旅に出ました。何人かの賢者に相談しましたが、いつも返ってくる答えは同じ。「気のせい。あなたがしっかりしなきゃ。両親も大変なんだから」 

長い月日がたちました。女性は心身ともに疲れ、とうとう倒れてしまい
ました。
 

すると一人の賢者が女性の目の中に入ってきました。その賢者の目の奥には光がともっていました。賢者はそっと女性に手をさしのべて体を起こし、
水を差しだしました。女性は涙もでないぐらいに体中が乾いていたので、
その水を一気に飲み干しました。 

その水が甘くておいしいのに驚き、お礼を言おうと顔を上げましたが、すでに賢者はいなくなっていました。 

風に乗せて「大丈夫、安心して。私を呼んでくれれば、いつでもお話しできるから」という声を残して。
 
賢者の姿が白く輝く美しさに満ちていたのを思いだし、もしかしたら賢者は未来からやってきた自分なのかもしれないと感じました。



それからの女性は何をするにも自分の心と相談するようになりました。始めはなかなか心の声を聞くことができませんでしたが、練習する度に心とつながることができるようになっていきました。 

時には心の声を疑ったり、心の声を聞くことを忘れたりすることもあります。また心とつながりにくいこともあります。ですが、どんな時でも心は女性に優しく賢い声で話してくれます。 

 

長い間孤独を味わった女性は、自分が生まれる前に「孤独を体験したい」と神さまに伝えたことを思い出しました。そして空に向かって叫びました。

「神さま、私はもう孤独を十分に味わってきました。もうそろそろ一体感を味わって楽しく生きようと思います。地球に生まれてくる目的を変更してもいいですか?」 

その時風が「ビュッ」と吹いて、女性の髪をかきあげました。その後、静寂が訪れました。 

以前の女性は、静けさは孤独を思い出させるためおそろしかったのですが、今は静けさの中に一体感を味わうことができ、安心感に包まれるのです。 

その静けさは白く光り輝く美しい場所。そう、生まれる前のあの場所に似ています。 

 

女性は慈愛に満ちた心とつながることが喜びとなりました。その喜びを多くの人と分かち合いたいと思い、ある方法を思いつきました。 

それは、女性が希望の星となること。今まで暗い闇の中にいた時に感じた孤独は幻想だということを伝え、闇の中にさえ光があることを伝えていこうと決めました。

 女性は空を高くどんどんと上がり、自由になっていきます。始めの方は周りの抵抗を感じましたが、ある高さにのぼりつめると居場所をみつけました。 

そこは数々の星が満天にきらめく場所。そこで明るい光を放ち、闇に包まれた人々への希望の星になっていきます。希望の星を見つけた人がどんどん空を高くあがってきます。次第に女性の周りにたくさんのきらめく星が集まってきます。

 それはまるで美しい天の川のよう。それぞれの美しさが集まって、一つの川となり輝いています。


 女性の生まれる前の願いは「孤独を体験すること」でした。そして孤独から解放された今「一体感」を味わう喜びを体中で感じています。 

星と星はつながり合っています。言葉さえいらないのかもしれません。
これからは満天の星空から地球を見おろしあたたかく見守っていきます。 

希望の星の名前は『スターチャイルド』それはあなたの中にもきっとあります。その星は、あなたの中で永遠に輝き続けるのです」


Canvaの素材を使用して作成しました


kiyomiとkiyomiの無意識さんとつながって出来た物語
*きよみ著「おかえりなさい 魂の故郷へ ~50人の喜びの物語
パート1~」(アマゾンより出版)より抜粋

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6年ほど前にこの物語を奏でました。今あらためて読むと、過去の私はちゃんと今の私のエネルギーをキャッチしていたんだな、と感慨深いものがあります✨この物語は、オリジナルソング「おかえりなさい 魂の故郷へ」の
元となった物語です🌹


🍀この物語を読んで、何か感じられた方は、コメントくださいね!コメントのやりとりで、物語を共同創造し、共に自由になっていきます。そして、
喜びを分かち合います💐


🌈YouTubeにてアップされているオリジナルソング
「おかえりなさい 魂の故郷へ」作曲・補作詞 池間史規
作詞 岡聖美

「おかえりなさい 魂の故郷へ」を聴く・カバーするだけで、
魂の故郷での物語を共同創造することになります♪

曲のいきさつなどはこちらから
一年後再録アップ:オリジナルソング「おかえりなさい 魂の故郷へ」カバーされて、孤独から解放される人が増えることを祈って

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kiyomi
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