お茶会の魔王【絵のない絵本】
どんな物にも流行り廃りがあり、
いつかは消え逝くのがこの世の常。
どう足掻いたってひっくり返せない、終わりに向かって下り坂を降り始めるその瞬間は訪れる。
どうせこれ以上盛り上がることがないのなら、
どうせこれ以上幸せにはならないのなら、
いっそ頂点で終わるのも良いのではないか、
それこそが幸せなのではないか。
ふと聡明で美しい一人ぼっちの魔王様は考えてしまいました。
そんな魔王様は考える前に体が動くタイプでした。善は急げ。思い立ったが吉日。
気がつけば目の前には科学と魔術