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人生で一番やって良かったと思う経験の話

はじまり。

潔いほど久し振りになってしまいました。
ちょうど一ヶ月前にバタバタと引っ越しを済ませ、食っちゃ寝の一ヶ月を過ごしていました。

コンスタントにお仕事をくださっているコーヒー屋さんのお仕事をしながら、自分が何が好きなのか、何がやりたいかをぼけっと考えています。

そんな中、あれは貴重な体験だったなぁと思う中高生の頃の経験談なんですが、大人になって何度も思い出すので書いておこうと思います。

始まりはただの子供会

物心ついた時に勝手に入っていたもの。子供会。
全国的にそうなのかなぁ?とにかく私は気づいたら入っていました。

新入生歓迎会、夏のキャンプ、クリスマス会、6年生お見送り会。

子供にとっては学校以外で唯一、家族以外の同年代、年上のお兄さんお姉さん、大人と関われる場所だったなと思います。
6年生お見送り会の後に一年のまとめとして子供会誌(好きなTV番組は?好きな子供会行事は?などを全員にアンケートしてまとめた冊子)が発行されるのですが、そこでの5,6年生の回答だったり、字の綺麗さだったりが、「大人っていいなあ」と初めて思わせられたものでした。

私はこの子供会行事がとても好きで、毎年の夏のキャンプが何よりも好きでした。

でしゃばるタイプではないけど、リーダー的なものは好き。
どちらかというと人見知りだけど、人の前で喋るのが好き。

そんな私にとって、かっこいいと思う人たちが子供会にはいました。
各行事に一緒に参加して、色々楽しませてくれる中高生のお兄さんお姉さんです。
小学生の私よりもずっと背が高くて、自分だけの名札を首から下げてて、名札の中にはタイムスケジュールが入っていて、私はまだ持っていなかった時計をつけてて…

生まれて初めて「こうなりたい!」と思い、そのお兄さんお姉さんが所属していた子供会連合会の年少リーダー・シニアリーダー、簡単にいうと子供会のもう一つ上の組織?に加入することにしました。

その、〇〇リーダーって何

なんと説明したらいいかいまだにわからないんですが、簡単にいうと地域の子供たちの活動を支える子供たち、みたいな感じの組織です。

年少リーダー…小学校5、6年生
シニアリーダー…中高生
+数人の大人たち

ボランティアって言ってしまえばボランティアになるのか???

例えば住んでいた市、区があるとして、
区の中に学区が分かれていて、
子供会って言うのはその学区ごとにあって。
で、このリーダーってやつは区ごとだったので、子供会よりもう一つ上って感じになる。

なので子供会では知り合えなかった学区が違う友達(つまり近隣小学校の子達)と活動できるのが年少・シニアリーダーでした。

小学校5年生以上の希望者だけが入るものだったので、年少リーダーは30〜40人、シニアリーダーは10人ちょっとの少数部隊です。

活動としては子供会と同じような感じもありましたが、地域の手伝いとして子供会の日(8月8日…ひな祭りと子供の日を足した日)に市街地の清掃をしたり、区子供会連合会(区子連)や同じく市子連の少年野球・フットボール大会の試合運営の手伝い、あとは年度末に県外研修で一泊二日で県外に泊まりに行くイベントがありました。

全てのイベント(通称:研修)においてのモットーは、「どこに行ってもリーダーになれる、皆を楽しませることができる人材になる」で、子供との接し方、みんなのまとめ方、レクリエーションなどたくさん学びました。
手遊びゲームとか、レクリエーションとか全部で十数個はみんな当たり前にできました。

…前置き長くなりましたが、そんな感じのところに所属していました。

シニアリーダーのきつさ

大体月に一度研修があり、全員集まっていたのですが、シニアリーダー以上になると、そのほかにも定例会というのがありました。
つまりその月に一度の研修をやるための話し合いや反省会みたいなものです。

先ほどの人数構成でシニアリーダー(中高生)は10人と言いましたが、それもそのはず。部活も勉強も大変になってくるのに、そんなんに時間がかけられない人が増えるんですね。なので年上になる程人数が少なくなってくる世界でした。

しかも、年少・シニアリーダーだけの研修以外にも、学区ごとのイベントに呼ばれたりするわけです。区の中に5つくらい学区があるとして、新入生歓迎会やらクリスマス会やらをそれぞれの学区がやるとすると単純にイベントが×5になる。それを十数人で捌くので、辛いなあと思うことがありました。しかも毎回同じ学区に行くとは限らないので、初めましての人が多い場所に1日借り出されて、子供をまとめないといけない。

小さいことでもリアクションしてきて面倒な子、そもそも話を聞いていない子、普通にバカにしてくる子、よくわかんないけどませてる女の子、めちゃくちゃ走り回る子、遠くで一人でいる子、まぁ大変です。

この状態をまとめられるまとめられないの能力がシニアリーダー個人で違ってくるんですよね。
残念ながらまとめられない方でした。トホホ。

一番きつかったお泊まりキャンプ

その、学区ごとのイベントに誰が行くかみたいなものを定例会で決めるんですが、おおよそ、

1日のイベント…3人
毎年お世話になってるとこor落ち着いてる学区のお泊まりキャンプ…3人
初めてor子供が多いところや大変な学区のお泊まりキャンプ…5人

くらいの人数で行きます。
ただその夏のキャンプはどこも繁忙期。まさにバイトみたいなものです。

その大変なキャンプに一度当たったことがあって、今までで一番辛かった日は?って聞かれたらこの日って答えるくらいきつかったです。

それが、いつも呼ばれないはずの学区のキャンプかつ宿泊場所も悪め、そして何よりシニアで行ける人が少ない、の三拍子でした。

当時中一の私。まだシニアリーダーとしての場数が1、2回しかないのに担当になってしまいました。しかもメンバーは高校生の男の子(シニアの中のトップ)と一つ上の男の子でした。

朝早くから集合して一泊二日。この間まで6年生だったのに、6年生の世話もしないといけないという全く威厳がない状態の2日間は本当にきつかったです。
宿泊施設は山の中の綺麗な施設でしたが、シャワーは外(狭いシャワールームに3人で入る、自然保護の関係でシャンプーなど使用禁止⇦意味がわからない)、就寝場所は全員大広間、で息つく場所がありませんでした。

大体どこのキャンプでも、修学旅行の先生部屋みたいな感じでスタッフルームみたいなあり、一日目の反省会をした後に子供達とは別で寝る、のが主流だったんですが、上記の状態なので一日目の反省点もリーダー間で共有できず、担当3人の動きもぎこちなかった二日間でした。

地獄のキャンプファイヤー

で、初めて行くキャンプで一番大変なのがキャンプファイヤー。
キャンプファイヤーってある程度構成が決まっていて、中盤で盛り上がるようにゲームの構成を決めていきます。エール・サブエールっていうメインで盛り上げる人がいて、ファイヤーという火の勢いを調整する人がいて…連携プレーなんです。ただ闇雲に遊んでるだけではないんですよね。

なのでそれをわかっている子供たちとキャンプファイヤーをするのはめちゃくちゃ楽です。年少リーダーの県外研修でのキャンプファイヤーとか、めちゃくちゃ楽です。すごい楽しいです。

ただ、その今回のキャンプファイヤーは大変以外の何物でもありませんでした。
そもそも話を聞いてくれない。必要な火の資材がない。おまけに小雨。これだけで「今のなんの時間やったん?」みたいな後味でした。テンパりすぎて何も覚えてないです。

解散後の反省会

なんとか二日間を終えて解散になったあと、高校生の子が「昨日反省会できてないし、定例会までも時間空くから一旦しゃべって解散しよう」と集めてくれて電停のベンチで3人で細々と反省会をしました。

開口一番「大変だったね…………」でした。

まとめないといけない立場の高校生、二年目になってもっとできたはずだったと後悔する一個上、初めてのキャンプで現実を知った私。思った以上にハードルが高く、こんなに空気が重たくなることってあるんだ、と思いました。全員魂が抜けていた感じです。

諦めたきっかけはこれだったかも

初っ端からこのキャンプだったので、もしかして私は向いていないかもしれない、と思い込むようになり、それが拭えず高校一年生の冬、シニアリーダーは辞めました。
高校でも続けていたメンバーを見ると、才能ってあるんだなと思いました。

私はどちらかというと要領よくなんでもできるタイプだと思っています。それはこの時も思っていました。ただ、シニアリーダーに関しては違ったんだと思います。
キャンプファイヤーのエールとして活躍する同い年を見て、「あぁ、私にはできないな」と心底思っていました。

同じ学区内で年少リーダーに入るのも少数。そこからシニアリーダーになるのも少数。

そんな中、同い年同じ丁に住む男の子も一緒に活動していました。
今となっては幼馴染で、毎年一回は会って近況報告などをしています。今年の年始にも会いました。

近所のガキ大将、勉強もできない、先生に毎日怒られるようなタイプでしたが、シニアリーダーの場が本当に合っていたんだと思います。私よりも何倍もまとめるのが上手で、何やってもはまってて、唯一敵わないことでした。
癪なので伝えたことはないですが、大人になった今、尊敬する人の一人だなと会うたびに思います。

今やろうと思ってもできない経験に感謝

子供の頃にしていたこと、習い事でもなんでも、そのほとんどがやろうと思えば今すぐにでも始められることだと私は思っています。

けどこうして、子供だったからこそ、自覚したこと、大変だなと思ったこと、子供として大人を含め周りの人間と関われたことは、その時だけのすごく貴重な体験だったと思います。やってよかったなと心の底から思います。

ただ、将来子供ができて、そういう子供会行事に無償で参加できるかと言われたら、ちょっとそれは多分無理です。


昔の話&説明がしにくい経験ってこともあって人にここまで話したことはなかったですが、へぇそんなのもあったんだなぁ、もしくは、子供にもそういうことさせてみようかしら、なんて思ってもらえたら嬉しいです。


まとめ、キャンプファイヤーってマジでやる方大変なんだぞ!!!!!!


さて、買い物に行ってきます。

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