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『海がきこえる』を読み(視聴し)なおす:その5 物語の舞台―高知と東京―

タグ: #読書の秋2021 ,#海がきこえる,#海がきこえるⅡアイがあるから,#氷室冴子,#スタジオジブリ,#アニメ,#小説,#考察

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 前回、考察するに当たり、前提条件と注意点を書きました。
 考察に入っていくにあたり、『海がきこえる』「小説版」「アニメ版」の舞台となった「高知」「東京」を地図で見ていきたいと思います。
「ハワイ」も物語上、重要な場所なのですが、具体的な場所を特定できないため、説明を省きます。
(地図作成にあたり、「Googleマップのマイマップ」機能を利用しました)

 

「マイマップの見方・使い方」PC版


○地図の上に、マウスのカーソルを持って聞くと、マウスカーソルが手の形になります。

○そのまま、マウスホイールを回転させると、地図が拡大・縮小されます。

○地図上のアイコン(ハートマークや家のマーク)をクリックすると、アイコンの場所の名前と、『海がきこえる』の物語上でどんな場所だったのかが表示されます。

―高知―

 高校時代を過ごした土地ということもあって、拓の行動範囲はそれほど広くありません。舞台となる場所も拓の自宅や学校のある高知市内中心です。
(久礼はモデルとなった港が存在する場所であり、四万十は、大学生となった拓が帰省した松野の運転で里伽子とともにドライブに出かけた場所です。アニメージュ版では、そこに津村知沙も加わっていますが。)


―東京―

 高知と対照的に東京では、拓と里伽子以外の登場人物たちの生活圏も加わり、物語の舞台は広がりを見せています。JR山手線西側の池袋・新宿・品川をタテのラインとして、西側が日常生活の場所、東側がデートや豪華な食事、ショッピングなどの非日常イベントの場所という傾向が強いです。
 面白いと思ったのが、東京駅から東側の地域がほとんど舞台として登場していないということです。(安西オバァの暮らす月島と、拓が里伽子へのプレゼントを買った秋葉原くらい)
 小説やアニメの登場人物の話でありますが、東京のマップから、東京の西側(山手線の中を都心とするなら)で生活する方々の「生活圏」や「行動範囲」がうかがえます。

 いよいよ、次回、考察に入ります。最初の考察は、

「杜崎 拓は武藤 里伽子をいつ好きになったのか?」です。


https://g-tips.jp/google-maps/maps-mymap/
※地図作成に当たり、Googleの「マイマップ」機能を利用しました。

 なお、地図上のマーカーは、必ずしも現実上または作品上の正確な位置を示しているわけでありません。「小説版」と「アニメ版」で地名はわかっていても、具体的な場所を特定できない場合、最寄りの駅や地点にマーカーを設置している場合があります。

※地図作成あたり、「海がきこえるを歩く」様のロケーション情報を大いに参考にさせていただきました。この場をかりてお礼申し上げます。


※記事に使用した場面写真は、スタジオジブリ公式サイトが提供する「スタジオジブリ作品の場面写真」のうち、「海がきこえる」のページのものを使用・加工しております。 


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