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ほぼ漫画業界コラム92【窓際のトットちゃんを観て教育を考える】

先日の『プロフェッショナル』を機に高畑勲監督に興味が出て、『赤毛のアン』にハマりました。僕が1歳の時に放送されたアニメです。古いアニメは良質なインプットになりますね。関係ありませんが、先ほど歯の詰め物が取れました。今年ようやく歯の治療が終わったのにまたやり直しですか。つらい。いや、年末年始の休み前に起きたので不幸中の幸いですか。ラッキーですね。前向きに行きましょう。

はい、本日は昨日観た『窓際のトットちゃん』について。本作は日本一売れた黒柳徹子さんの書籍の映画ですから、原作を読んだ人向けの映画だと思います。読んでいない人にはこの映画の魅力の半分も伝わらないんじゃないかな。とにかく良い映画でした。ですが、映画の出来をどうこういうのは僕はあんまり好きじゃないので、一番心を動かされた、感情を揺さぶられた所を書きます。

物語の主な舞台の一つがトモエ学園という、日本初のリトミック教育を柱に作られた実在の小学校です。リトミック教育が何かとかはWikiで検索してください。僕はよく分かっていません。ただ、作中では少なくともそれよりは、他の一般的な小学校では受け入れられない生徒達に適切な教育を行う小学校という風に描かれています。作中の先生は生徒達に勉強する科目を押し付けません。基本自習。自分がやりたい教科を自習し、先生はそのサポートをするというスタンスです。すべては校長の小林宗作氏の理想とする教育をするために作られた小学校というように描かれています。

で、この映画を観た僕の感想は、「トモエ学園に入りたかったなあ」です。「トモエ学園良い学校♪入ってみたら良い学校♪」って作中で生徒達がスクラムを組んで他校の生徒と対決するシーンがあります。個人的に一番感動したのはこのシーンでした。自分と重ねちゃうんですよね。辛かったんですよ、小学校時代が。何度かコラムでも書きましたが、僕も全く授業が受けられない児童で、ノートも取れずにつらい小中高時代を過ごしました。今の時代ならADHDとか言われて済むかと思うんですが、当時はただの変人。それでも僕は勉強は出来たんですよ。授業受けなくてもクラスで一番でした。走るのもクラスで一番早かったんですよ。でも、授業がどうしてもまともに受けられなくて教師が変人扱い。教師が言うと周りもそういう目で見ますしね。とにかく教師に嫌われて三者面談では「この子は勉強とかよりも将来犯罪者にならないように気をつけた方がいい」とか言われてました。小三でした。46歳ですが、おかげで犯罪者になってません。他の教師からも散々な扱いで犯罪者にはなっておりませんが、だいぶ捻くれましたね。

人生は一度きりで、殆ど漫画事業というものに人生を割いてきましたが、教育もやりたいなぁとか思いました。人生の時間足りないなぁ。そうだ、教師漫画を立ち上げて取材の傍ら勉強すれば一石二鳥かも。ただ漫画事業も教育事業も、幼い日の自分が何が欲しかったのか、どうして欲しかったのかを突き詰める事業なんじゃないかなぁとか思いました。また、夜中ですね。おやすみなさいませ。真夜中のコラムでした。


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