はじめてZINEをつくる②ページとサイズを決める
偶然近所で開催されたZINEフェスに感銘を受けて
「ZINEを作ってみたい、イベント出展して手渡しで売ってみたい!」そんな素朴な動機でZINEを作ることにしたわたし。
この記事ははじめてZINEをつくる人の備忘録の連載です。
テーマを「ビュッフェ(食べ放題)」に決めた前回記事の続きです。
さて今回はページやサイズなどの体裁についてです。
ページ:28ページ
体裁:A5版・中綴じ
このように決めました。本記事では、その理由を書いています。興味のある方はどうぞ。
はじめてのZINEの体裁、わたしはこう決めた。
ページ数を28ページにした理由は?
一からの本づくり。自由すぎて痺れてしまいますが、いろいろと決めていかないと先に進みません。
わたしの場合は、まずページ数から決めました。大体これくらいのボリュームの本を作りたいな(作れそうだな)というイメージを持ちたかったからです。
ZINEフェスで購入した本は3冊。内容はさておいて、それぞれ
32ページ、1,300円
60ページ、1,000円
40ページ、1,950円
こんな感じでした。
どれも、印刷や製本は特異なものではなかったので、物質的には30Pくらいで1000円で買ってもいいなと思えるんだな。という自分の中の指標を発見しました。
一方で、自分がそのページ数を埋められるのか?というところです。
大体の目標ページ数、30Pのことをとりあえず忘れて、編集のアイデアを考えていくと、どうやら26ページに収まりそうでした。
まあ、26ページも30ページも同じかなと思って深く考えていなかったのですが、後述する「中綴じ」製本の関係上、もう少し引き延ばして28ページに決定しました。
A5サイズにした理由は?
これは最初から決めていました。
イベントで見かけた最も多いサイズだったからです。
郷に従え、的なことも大事ですが自分の中では、手に取りやすいサイズ感というのと、流通のしやすさもなんとなくイメージしていました。
例えば、もし自分が持ち歩くことになったら、A4サイズよりはコンパクトで良さそうだし。とか、
イベント出展の時に、飾りやすそうだし、小さすぎなくていいな。と思ったり。
印刷の際も、ネットプリントでやろうと思っていたので、すでに多く流通している判型が手頃で良いかなという前提知識もありました。
A5サイズは広げたらA4サイズなので、自宅で試しずりするときも便利だなと思ったのも理由の一つ。
中綴じにした理由は?
これはシンプルです。一番安くできると判断したから。
最初は、無線とじ(紙の端を糊でとめ、本の背表紙ができる、ある程度厚みのある本)がいいなあと漠然と考えていたのですが
高い!一冊1000円を超えてくる!
1,2冊の発行・例えば記念(家族の記念用とか、結婚贈答用など)のための発注であればいいのですが、今回は流通を目標としているので、原価はなるべく下げたいところ。
ん?1000円って売価じゃん。と早々に、かっこいい無線とじ製本を諦めました。(もちろん、部数を積むなど工夫すれば、割安になっていくので一概に高いわけではない)
よくみるよなあ、ありきたりだよなと思いつつも中綴じ(真ん中をホッチキスなどで留めて紙を束ねる製本方法)の見積額を、ネットプリント複数社で調べたところ、どこも印刷費・製本込みで現実的に考えられる価格帯。ありきたりな製本なわけだと納得。
こだわりがないわけでもないけれど、まずは一冊作り切る。売ってみる
。ということが目標。このような経緯で原価面で現実的に考えられる中綴じを選ぶことに決めました。
中綴じは、1枚の紙を半分に折って製本していくので、1枚の紙あたりに表裏2ページずつ・合計4ページが配置される仕組みになっています。
そのため、中綴じの場合は4の倍数のページ数がマスト。
伏線回収で、26ページに内定していたわたしのZINEですが、減らすか増やすかこれまた悩み、28ページに落ち着いたという流れになりました。
【まとめ】はじめてのZINEの体裁、わたしはこう決めた。
いかがでしょうか。
かなり、合理的な判断が目立つのですが、製本にこだわったZINEよりは内容がユニークな感じがいいなあと思ってスタートしたので、予算を部数に回したいなと考えました。(予算とかこの時点でまだ考えていないけれど。)
本の内容もどんなページ数で作るのかも自由なZINE。自由だから、自分で優先順位を決めていかないと、お金も時間もかかりまくってしまいます。
一方で制約を決めながら、コツコツと考えてつくるのも面白いところだなと。同じくZINEをつくる人たちの考えや優先順位なども話を聞いてみたいなと思っています。
自分も作るぞ〜!引き続き頑張っていきます。