#17 教師の子どもへのアプローチ〜それは全部「おかあさんといっしょ」につまっている〜
どうも。こみっくです。
昔、1年生を担任したことがありました。
1年生の4月というのはとにかく大変です。学級規律はもちろんのこと、話の聞き方、宿題の提出物の出し方、連絡帳チェック、給食指導、下校指導…などやること盛りだくさんです。
ですから当時の学校では年度はじめに1年生のクラスにそれぞれ1人ずつ支援の先生がつきます。
僕のクラスに支援に入ってくれた先生は、特別支援教育を専門とするB先生でした。
B先生は僕の1年生への指導を一通り見終わった後、放課後の時間に「ちょっといい?」と声をかけてくれました。
「あなたの表情は固い。さらに言葉に抑揚もない。おかあさんといっしょを見て学びなさい。」と言われました。
B先生の話の前半部分はよく分かりました。実際、僕は話す時の抑揚がなく全て同じリズムで話してしまうことが多かったからです。
しかし、正直後半部分は???でした。
なんでおかあさんといっしょ???
と思っていました。
それから数年たち、僕は父になりました。
自分の娘が「おかあさんといっしょ」を見始め、僕も一緒に見るようになりました。
何気なくみている番組でしたが、だんだんと引き込まれるようになっていきました。なぜこうもこの番組は魅力的なのか。と考えていたときに、ふとB先生の言葉が頭をよぎりました。
「おかあさんといっしょを見て学べ」
あ、な〜るケロ!なぜB先生がああ言ったのか分かってきました。今回は子育て世代の強い味方、「おかあさんといっしょ」から学ぶ教師の話し方について書いていきたい。(ここからは便宜上「おかあさんといっしょ」を「おかいつ」と略す。)
※本当はおかいつの好きな曲や推しのお兄さんとお姉さんの話もしていきたいが、ここでは割愛する。
まずはこの動画を見てほしい。
どうだろうか。若干1分ほどの動画であったが「おかいつ」の凄さを感じられただろうか。
1. コミュニケーションの達人
お兄さんやお姉さんは、子供たちとのコミュニケーションが得意。そして何より笑顔が素晴らしい。動画中で1秒経つごとに彼らの表情は変わっている。それだけ柔軟に表情を変えることで子どもたちにキャッチーに受け取ってもらえるのだ。そうして、子供たちと楽しく対話し、彼らの興味や感情に寄り添いながら関わっている。
2. 楽しい時間を提供
彼らは歌やダンスを通じて楽しさを提供し、子供たちが楽しんで学べる環境を作り出しているのだ。楽しい活動を通じて、子供たちは知識やスキルを自然に吸収していく。幼い子たちが楽しみながら言語を習得していくように小学生たちも楽しみながら知識を習得していきたいものだ。
3. 優れたパフォーマー
お兄さんやお姉さんは、舞台でのパフォーマンスが素晴らしい。子供たちが舞台で見て楽しめるだけでなく、彼らの姿勢や表現力からも学びを得ることができる。子供たちは教師を見て学ぶ。教師が楽しむことでよき手本となっていきたい。
4. 教育的なアプローチ
番組内では、言葉や数字、社会性などの基本的なスキルを楽しい歌やアクティビティを通じて教えている。子供たちは楽しんで学びながら成長できるのだ。授業でもこのマインドを心がけたい。
5. 子供たちへの思いやり
そして何より、お兄さんやお姉さんは子供たちを大切に思い、彼らの成長をサポートすることに情熱を持って取り組んでいる。子供たちが自信を持ち、自分を表現できるよう励ましているのだ。私たち教師も子どもたち一人ひとりの成長を常に願う存在でありたい。
子育て世代じゃない先生方もぜひ「おかいつ」を見てほしい。
そこには子どもたちの前に立つという我々の職業にも通ずるものがあるはずである。
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