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#66 全員参加型のシン・部会へ〜Canvaのホワイトボードで意見集約〜
どうも。こみっくです。
今年度、生徒指導部の主任をさせて頂いております。
主任という立場上、部会の司会進行をつとめています。
そんな折、ふと「これってみんなで考えられているんかなあ」と思うことがあります。
例えば、学校評価について話し合う部会。
職場の皆さんから寄せられた意見から「今後こうしていきます」という方向性を協議します。
「協議します」というと耳障りがいいように思いますが、実際はそうでないことも少なくありません。
部会の前に僕が学校評価の回答を読み込み、それに対してあらかじめ回答を作っておきます。
それを部会の皆さんに見てもらい、方向性を確認する。
というやり方をこれまでとってきました。
事前に主任が形取ったものを提示することによって、部会の時間短縮を図っています。
しかし、このやり方の場合
「これでどうですか?」と部会で提示したものに対して
「・・・」と、沈黙になることが多いです。(実体験)
そして、主任が「じゃあーこれでいきますね。」といって方向性が決まる。
こんなことありませんか?
確かに、時間の短縮にはなっているかもしれません。
ですが、本当にこれは「生徒指導部」としての回答なのだろうか。
と考えている自分がいました。
そこで今回はCanvaのホワイトボードを使った、全員参加型の部会~シン部会~の取り組みを紹介します。
①事前に準備は必須
どんな形であれ、部会前には準備が必要です。
僕は今年度部会はほぼCanvaで運用しています。
今回はCanvaのホワイトボードを使っていくので、その事前準備をしていきます。
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まずはこのようにホワイトボードに学校評価で出た意見をまとめていきます。
それではこの大きなボードを細分化していきます。

Formsで出た回答を画像化して添付しています。
ここを見ると今年度の生徒指導の在り方についての意見や傾向が一目で分かるようにしています。

また、このボードをクリックすると実際のFormsの結果回答ページにとぶことができます。(ハイパーリンク機能)
画像化しているものと全く同じですが、スクロールしての見やすさを重視したい方向けに用意しました。
ハイパーリンク機能については以下の記事を参考にしてください。

この部分は集まった意見を付箋に書き込んで添付しています。
これらの付箋をあらかじめ「並べ替え機能」を使ってカテゴリ別に整理しておくと、見やすいです。
並べ替えのやり方はこんな感じ↓
【Canvaのホワイトボードを使いこなす】
— こみっく@EDUBASE (@comic_site) July 7, 2024
①付箋に意見を書いていく(Sを押すと付箋が出る)
②付箋を全範囲選択
③並び替え→トピック別を選択
④話題ごとにAIが付箋を分けてくれる
⑤マジック変換→ドキュメントに変換
⑥意見を集約し議事録が数秒で完成
事後研でつかえますよ、奥さん。#Canva pic.twitter.com/ZTQIl1MmyU
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そして、ここが部会の時間で話し合う時に使う付箋ゾーンです。
あらかじめ意見を買い込むトピック別に付箋の色を指定しておくことで、意見収集がスムーズにできるようにしています。
②あとは部会の時間に書き込むだけ
ここまで出来たらあとは部会で意見を収集するだけ。
1枚のホワイトボードにオールインワンすることで
学校の実態を知る
↓
詳しい意見を見る
↓
自分なりに対策を考える
↓
付箋に言語化
↓
みんなで共有し対応策を考える
この一連の流れが完成します。
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赤四角で囲まれているのが当日の部会で出た意見です。
このようにして学校の生徒指導部会以外の先生たちの意見と当日部会のメンバーで考えた対応策が1枚にまとまりました。
あとは出た意見をファシリテートしていく。
「○○先生はこのように書いていますが、△△先生も同様の意見ですね。」
「□□先生のご意見イイですね!ここを軸に考えていきましょう。」
といった具合です。
このように主任任せにならない「全員参加型のシン・部会」にチャレンジしています。
③ちょっとボールを投げてみる
きっと、僕には「主任だから全部やらないといけない」という固定観念があったのだろうと思います。
でも、それは本当に正しかったのか。
と、考えた時に周りの人たちにボールを投げてみることをやってみました。
「これについてどう思います?」
というメッセージを込めたボールです。
「僕の意見」ではなく「部会の意見」となることが大事です。
「巻き込み力」とでもいいましょうか。
今回は、Canvaというツールを使ってボールを投げてみました。
「持続可能」「再現性が高い」という2軸を持ちながらの部会運営をこれからもしていきたいと思います。
それでは、また。