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#67 人を責めるな、仕組みを疑え〜テツ&トモ思考〜

どうも。こみっくです。

この時期になると多くの学校で行われている「学校評価」。
1年間の取り組みをふりかえる貴重な機会です。

「どんな意見が寄せられているだろうか。」ということに目がいきがちですが僕はいつもその「回答率」が気になってしまいます。

例えば、学校評価を答える教員の数が30人としましょう。
30人全員が回答をしていると回答率は100%です。
15人回答していると回答率は50%です。

では後者の回答率50%の学校があったと仮定します。
あなたはその学校評価担当でした。
この回答率を見てあなたはどう思うでしょうか?

若いころの自分なら
「なんで答えてくれへんねん!!!」
って思っていました。

でも、今はちょっと考え方が変わってきました。
というか、変えるようにしました。

今回はそんなお話。

①「なんでだろう」と思いを馳せる~テツ&トモ思考~

「なんで答えてくれへんねん!!!」
と怒っていてもしょうがない。

大事にしているのは「なんでだろう」思考です。
ほら、おぼろげながら赤と青のジャージが浮かんできたでしょう?
そう芸人の「テツ&トモ」です。

彼らは世の中にあふれる素朴な疑問を「なんでだろう~」と歌います。
(余談ですが、僕が好きなのは「昆布が海でだしが出ないのなんだでだろう。」というネタです。)

彼らの芸風は「人を傷つけない笑い」なんです。
ただ日常で見かける「あるある」を「なんでだろう~」とコミカルに歌っているのです。
彼らのこのネタや芸風に学校評価の回収率を上げるヒントがあります。

それは、「なんでだろう」と思いを馳せること。
「学校評価の回収率低かったのなんでだろう~」と心の中で歌ってみるのです。
ちょっとわらけてきません?
そして大事なのは彼らのように「人を傷つけない」ということ。
語弊があるので少し言葉を変えると「人を責めない」とでもいいましょうか。
これがテツ&トモ思考です。

②理由を探る

そうすると、なぜ回収率が低かったのかと分析が始まります。
「なんで答えてくれへんねん」という相手向きのベクトルから「自分のやり方に落ち度はなかったのか」と自分向きのベクトルに変えるイメージです。

では、回収率が低い理由を探ってみましょう。
△学校評価のFormsリンクが他の情報に埋もれてしまった。
△学校評価の質問項目が答えにくいものだった。
△締め切りまでの期日が短かった。
△そもそも学校評価の周知が行き届いていなかった。
これらの文末にすべて「かもしれない」が付きます。
そう、仮定でも構わないのです。
そして、その理由から改善策を考えます。

△学校評価のFormsリンクが他の情報に埋もれてしまった。
→Teams内でFormsリンクをピン止めしていつでも見られるようにしておく
△学校評価の質問項目が答えにくいものだった。
→誰による誰のための学校評価かを問い直す
△締め切りまでの期日が短かった。
→ゆとりを持った回答期間の設定
△そもそも学校評価の周知が行き届いていなかった。
→職員会議の最後にみんなで学校評価を取り組む時間を確保する

このようにして対応策を考えていきます。

③人を責めるな、仕組みを疑え

こうして回答率が低かった理由から対応策を考えていくと「回答しなかった人」ではなく「学校評価の仕組み」にスポットライトが当たっていきます。

どのような仕組みにしたら回答率がアップするだろうか。
どの時間がみんなに答えてもらいやすいだろうか。
と、運用していく仕組みに注目する。

仕組みを変えると人もきっと変わります。
まずは仕組みを疑う。
この視点を持つのが大事なのではないでしょうか。

ベクトルの向きを相手から自分に変える。
もっと言うと、ベクトルの向きを仕組みに変えていきましょう。

④おわりに

と、ここまで偉そうに書いてきましたが「ほなアンタはどうやねん」という話。
正直、僕もまだまだです。
完璧にできているとは思いません。
だからこそ、自分で整理して言語化することで可視化したいと思いこの記事を書いています。
そう、今回の記事は自戒を込めての意味合いが非常に大きいのです。

ただ、ですよ。
①で紹介した「なんでだろう」と思いを馳せる~テツ&トモ思考~はめちゃくちゃ大事。
子どもと関わっている時にこそ、この視点は大事だと思っています。

この辺の話はまた機会があればまとめていきたいと思います。
それでは、また。

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