ギフテッド 凡人が19歳まで育ててみた
ギフテッドって、流行りですかね?
名前はキラキラです。
ただ凡人と一緒に生活するには苦労が耐えません。
正直ボーダーが曖昧な感じがします。
ギフテッドとは
IQ130以上のかたって、やっぱり偏っているような感じがするのですが…。
専門家ではないので分かりませんが、脳の構造が凡人とは違うらしいと、知人から聞いたこともあります。
100:0の思考
偏った言語の使い方
記憶定着のさせ方
集中力の異常さ
感覚的な閃き
天才と発達障害は紙一重だと感じます。
息子、中学校〜大学の受験まで
息子に勉強を教えたことはありません。
先生から、勉強の事で指導を受けたこともありません。
夜12時には必ず寝て、朝8時ギリギリまで寝てました。勉強している様子は見ていません。
中学の時は、ネイティブスピーカーと共に英語の先生をコテンパンにした事があり、息子とは関わりたくない先生が多かったようです。
提出物や授業態度が最悪で、字が汚いため、中学校の内申は酷いものでした。
❨お財布事情としては、国立や市立、都立に入ってほしかったのですが、内申は5段階評価でアベレージが3.9だったので…。❩
高校は私立の進学校に入りました。
内申が悪くとも本番のテストで高得点を叩き出せるため、本人にとっては、
『ようやくソコソコの評価が得られたぞ。』
といった感じではないでしょうか?
もし進学校に入っていなかったら、中卒の可能性もゼロではなかったと思います。
「先生なのに物を知らないから、学校辞めてきた。」なんて言葉が聞こえそうです…。
高校は変わった天才が多くいた環境で、性格的な「馴染めない」感覚は無かったようです。ただ、嫌いな教科の勉強は辟易していたようで、早々に見切りをつけていたので、テストでは一問しか正解していないなんてことはザラでした。しかし英語だけはボーっとしていても常時 30/600位 でした。
塾は通わず。
家でボーっとゴロゴロです。
高3の夏前、担任から「好きな教科だけでは難関校に入れない」と叱咤激励。
予備校デビューです。
ちなみに大学も本番一本勝負。
センターも受けましたが、時計を忘れたそうで結果がふるいませんでした。
蓋を開ければ、入学した大学は偏差値81でした。
息子本人の気分の波が大きく、結果が必ずしも出せる訳ではありません。したがって、有名校をスケジュール管理をしながら幾つか受けなくてはならず、他者が、時間通りに会場にたどり着けるかどうか、筆記用具を持っているか、受験票があるか、といった基本的な環境整備のフォローアップをしなければ成り立ちません。
ギフテッドの性格は?
多かれ少なかれ、感情も情報と捉えているんじゃないでしょうか?(その方が処理速度が上がるため。)
息子の場合は「理論が正義」一択です。
感情も理論で片付けるため、凡人には、はた迷惑です。
凡人発信の感情論は、「何を聞かされてんだ」と困惑し、凡人の感情の引き出しの曖昧さに四苦八苦しています。
育ててみて感じたこと
選ばれし人はおそらく、自身の持っているポテンシャルでIQ130くらいまでは成長するんじゃないでしょうか。
IQを更に伸ばしてあげたいならば、発達障害の恐れの極めて低い、しかしIQ値の高いプロの、心のある先生と共に、お母様が惜しげなく、ブレること無く完璧なまでの理論と無限の愛を持ちつつ、高い言語力でわかりやすくギフテッドにご教育されることが必要です。
頭が悪いと感じ取った他人の言うことは、ほぼ聞きません。
生半可に説き伏せようとすると、過去の様々な事例をロジカルに、相手を論破することにシフトチェンジしてきます。
家族でも、誰でも。
子供のときに同級生と討論できる環境があったら、こんな事にはなっていないのでしょうか?
自称クリエーターだった夫のもとでは、お財布事情が厳し過ぎます。母も凡人です。
息子の高校の同級生は、経済的に余裕のあるご家庭のご子息が多く、もれなく息子はお金に無頓着に育っています。
息子曰く「やりたいことがあり、懸命に努力する際には、他者からの資金援助が必要」
一理ありますが、理想と現実は、まだ息子には理解できません。
人生は等価交換、何をやっても天才から文句は言われます。
覚悟は良いですか?
ギフテッドママ。
あなたの子供は天才ですよ!
あとがき
凡人の私とはなにか違うんじゃないか?
そんな事から夫に発達障害の検査を受けてもらい、息子も同様に受けました。
ボーダーラインは超えないまでも、ADHD要精密検査対象者になりました。
スクールカウンセラーに相談してみたところ「だから何?」と言われました。
「うちの高校に苦も無く、勉強もせず入れる学力があり、日常生活も送れていて何に困ってるんですか?」と逆に質問されました。
「地頭のいい子は、そういう子が多くいますよ。」長くスクールカウンセラーをされていらっしゃる先生にそのようなお話をされると、もう何も言えません。
気休めになるからと、IQ測定を勧められましたが、結果が分かっても何も変わりませんでした。
凡人とは違う生き方をしている人だ、という事実だけが明確になっただけです。
息子の訴える「生き辛さ」や、息子が抱える「母や父との感覚の違和感」に変化はないんです。
息子や夫は、確かに人知を逸した才能があるようですが、だからといって人より収入があるのかと言われれば、並であり、人より魅力的か問われれば、並です。
凡人から見ると、本人達はかなり特殊な思考回路のなかで生きています。
右利きの人が生活しやすい世の中になっているのと同じように、凡人が住みやすい世界の中に、特異な二人が生活している様は、近くで見ていても大変そうだなと感じます。
日常はこんなです↓