『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』 この時は、まさか完結まで14年掛かるとは思いもしなかったよ、綾波ィ!
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』(2007年/庵野秀明、摩砂雪、鶴巻和哉)
【あらすじ】
エヴァの作画が変わる
『序』に関しては、めちゃくちゃグラフィックの美しさが向上したのは確かだけれど、テレビシリーズ及びヤシマ作戦までの総集編という印象が個人的にはどうしても強かった。
仮にも、旧エヴァを認知していない人にとって、『序』は一本の映画として歪な作品になっているはずだよなー、くらいには思っていた(ストーリーテリングとして)。劇場鑑賞時も「おさらいあざっす、で、破の予告早く見せてください!」というダメなヲタ状態だったので。
とは言え、丁寧で洗練されたダイジェスト感が一周回って新鮮で、つまり展開が早くて、このスピードはまさしく庵野らしいともいえる。
テレビシリーズを除いた劇場版の中では『序』が、特撮オマージュ満載ロボットアニメとして最も安心して観ることができるのもポイント高い。それほどに『シト新生』や『Air/まごころを、君に』や『破』や『Q』や『シン』は特殊な作品だったから。
庵野が楽しそうに特撮ロボットアニメをやっているという、「庵野が楽しそう」という感覚をしばらく失念してしまっていたけれど、ファンとしてその寄り添い方は大事だと感じた(まあ、エヴァは庵野が壊れれば壊れるほど面白くなる節もあるけれど……)。
やっぱりヤシマ作戦は燃えるよねー。
そして、ニッコリ綾波はいつ見ても素敵です。
いいなと思ったら応援しよう!
応援のお気持ちがございましたらお願いいたします。クリエイターとしての活動費に使わせていただきます!