免疫様様
実はもう20日近く、家から一歩も出ていない
3月31日の夕方、旦那のコロナ陽性が発覚して、旦那はもちろん、一緒に住んでいる私も息子もそのまま10日間のクアランテーナ(自宅隔離)に突入した。
翌朝から1年3か月ぶりの仕事に行く予定だった私は、行けなくなったということを伝え、残念に思いながらも、行く前で本当に良かったと胸をなでおろした。
その後、私と当時6か月半の息子は検査を受け二人とも陰性だったのだが、家庭内感染の可能性は低くはなく、もちろんクアランテーナ対象者な上に旦那とは家の中での隔離生活が始まった。
この時ほど義両親が近くに住んでいてくれて有難いと思ったことはない。早速、消毒用のアルコールや食材の調達、そして犬の世話もお願いすることにした。
そもそもの始まりは三月半ば、私の仕事再開にあたって子供の慣らし保育が始まって二日目、早速鼻水を垂らし始めた息子。まぁ保育園では色々貰ってくるとは聞いていたから納得の上だったが、想像以上に早かった。初日は一時間ほど一緒に過ごしたのだが、その時に見た《子供たちがおもちゃを取り合いながら全員が口に入れまくる》という光景の後には、この早さにも納得せざるをえなかった。
その後私の旦那、旦那の弟、その彼女、お義父さんが風邪のような症状を発症した。
その頃保育園の保護者グループライン(ラインじゃなくてwhatsupだが)では、多数の子供が風邪の症状を持ち帰り、何人かは検査もしたのだが陰性だったという会話が繰り広げられていた。ならば我が家族内で流行りだしたコレもきっとそこで貰ってきたただの風邪であろうと思いつつも「念のため」と発症が一番早かった旦那が検査をしたところ、コロナの陽性が発覚したのだ。
慌てて家族全員が検査をする
ちなみにお義母さん、義弟、その彼女は教育施設で働いているので一回目のワクチンは接種済み。症状のなかったお義母さんも検査を受け、義弟の彼女以外はみんな陰性だった。そしていまだによく意味が分からないのだけど、彼女に検査結果を伝えた人は「陽性反応が少しだけ出ています」と言っていたそうだ。少しだけって、なに?そんなことあるの?一回目のワクチン接種してからの感染だったからなのだろうか。謎。
そんなこんなで我が家での隔離生活が始まり、息子の鼻水は止まるどころか初めてのお熱も出始め、普段は一日合計15時間くらい寝ている息子が、抱いていないと眠らなくなった。食欲も落ち、機嫌の悪い息子。一人遊びも一切できなくなり、常に腕の中に居ないと泣く始末。しかも旦那には一切手伝ってもらえない上にベビーカーで外を散歩することもできない。グズられることに慣れてなかった私には、たったの三日がめちゃくちゃ長くてキツかった。
熱が下がり食欲が戻り一人で眠れるようになった頃、長かったクアランテーナ最終日がやってきて、旦那は再検査に向かった。結果は陰性。
「良かったー!これで明日から普通の生活に戻れるね!」
泣きわめく息子を前に何もできないもどかしさで涙までしていた旦那は、10日ぶりに思いっきり家族を抱きしめた。
翌朝、イタリアン政府からのメールが入る
「奥様とお子様はそのままもう10日間クアランテーナです」
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ぬか喜びも良いとこだった。
確かに言われてみれば、陰性だった私たち二人は旦那の再検査当日に感染したかもしれないのだ。でも、でも、、、
くやしーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!
仕事も都合をつけてあったのに、再び行く行く詐欺をしてしまった。
そんなこんなでクアランテーナ18日目
ベランダさえない我が家でもなんとかして太陽を拝みたく、それにはイタリア式の小さめの窓をめいっぱい開けることくらいしかできないので、寒い日でも午後になれば小一時間は開けていられる。太陽の光は暖房器具より温かいと言い張って。
それにしても、いつものように1.5リットルの水のペットボトルを回し飲みしたり、同じベッドで寝たり、一緒に食事したり、、そんな風な生活の中でも感染らないことってあるんだなぁ。免疫力なんだろうなぁ。
ありがたや免疫様