いまって、いましかないんだよなぁ。
テレビみていた息子が、いきなり「メタモン」って言った。
画面には、あの紫色のやつが本当に映し出されていたんだけど、僕と妻はそんなこと教えた記憶がないので、なんで知っているんだろう?と不思議だった。
きっと、僕らが無意識に口にしていたか、テレビでその名前が呼ばれていたかのどっちかなんだろうけど、同じような「なんで知ってんの!?」とか「そんなことできんの!?」が最近けっこうある。
子どもの成長は、ほんとうにあっという間だし、できることが増えるのはうれしい。
でもたまに、「できることが増えている」ではなくて、「できないことが減っていく」と感じることがある。
微妙なニュアンスの違いかもしれないけど、後者には、寂しさが含まれている気がするのだ。
「もう生まれたばかりの、いわゆる「赤ちゃん」にはもどれないんだもんなぁ」
奇声を発しながら走り回る息子は、そんな当たり前のことをふいに思い出させてくれる。
そして、こうやって無邪気に走り回り、木の枝や石ころに目を輝かせているのも、いまだけであって、気づけばそんな息子も見られなくなるんだろう。
大量のおもちゃも、小さな服も、ベビーサークルも、部屋のレイアウトも、すべてが「いま」だけのものだ。
子どもの成長はうれしい。ほんとうにうれしい。
けれど、やっぱり寂しさもあって、だからこそ、いまを大切にしようと、ぐっと心が引き締まる。
いまを大切に生きよう。
いまは、いましかない。
当たり前だけど、忘れてはいけないことだ。
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