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こむち
2022年3月20日 07:02
「まもなく離陸します」女性のアナウンスに続いて、ヒュイーンとモーター音が響く。赤と青のランプを交互に点滅させながら、飛行機は少しずつスピードをあげて…壁に激突した。壁に向かってなお走り続ける飛行機をみて、リビングの端っこで遊んでいた1歳半の息子がキヤッキャと笑っている。義理の母も、自分が買い与えた飛行機のおもちゃで楽しそうに遊ぶ孫の背中をみて、微笑んでいる。妻の実家は、僕の住む家
2022年3月6日 06:05
時の流れは、ほんとうにあっという間だ。息子が生まれてからの1年と数ヶ月は特に目まぐるしく過ぎていったけれど、思えばそれ以前もそうである。飛びはねて喜ぶ日もあれば、おでこがすり減るくらい落ち込む日もあったし、鼻歌まじりで湯船につかることもあれば、やけに布団がおもたく感じる夜もあった。そんな高低差のある、荒波のような日々をなんとか乗り越えてきたというのに、いまとなって振り返ってみると、思い出