結婚指輪購入の旅②
つづきです
めちゃめちゃ忙しいため🐢更新になります。ごめんネ。
これまでのあらすじ
婚約したので、結婚指輪を買うことにした。
■ゼクシィを買う
結婚や結婚指輪、結婚式などーーー…
今後発生するあらゆるイベントに対して知識がゼロである私は、取り急ぎ、ゼクシィを買うことにした。
ゼクシィとは何かというと、大学受験で言うところの赤本みたいなものである。
つまり、とにかくそれを読めば、結婚に付随するありとあらゆるイベントの、傾向と対策がつかめるし、合格することができるというやつだ。
みなさんすでにお察しのこととは思うが、不肖わたくし、『世間とは一味違う女なので、流行には流されませんので…』みたいな顔をしておいて、
実はがっつり長いものには巻かれるし、ど定番のプロセスを踏む。
プロポーズされればゼクシィを買うし、喧嘩をすれば風呂場でシクシク泣くのである。乙女。
■ゼクシィってすごい
『結婚しなくても幸せになれるこの時代に、私はあなたと結婚したいのです』
という神コピーは、私の中で伝説となっているゼクシィのコピーである。
このコピーだけで、めちゃめちゃ好感度があがる。
そう、私も正直、自分は結婚しなくても幸せなんだろうなぁ。と思っていた。
人は誰しも死ぬ。
誰かと生きていたって、別れたり、喧嘩したりするし、死ぬときは一人きりだし、だから人は後悔しないためには、精神的に他人に依存せず、『どんな状況でも、どんな暮らしでも、ひとまず自分には自分がいれば最高』という状況にしなければならない。
私にはそれができる自信があったし、いまもある。
でもたまたま縁があり、今回結婚することになったわけで、その場合、せっかく金をかけるなら全力で準備したいわけである。
ゼクシィが『おめでとう♥人生のゴール大正解♥結婚♥未婚は負け組♥みんなは最高ォだよ』みたいな頭に間欠泉みたいな大間違いテンションの雑誌だったら絶対に買っていない。
さて。
ゼクシィには、結婚指輪、婚約指輪、結婚式場選び、ドレス選びなどに関する記事や広告が山程のっている。
しかもめちゃめちゃ安い。
そのカラクリは、何を隠そう広告収入である。
ゼクシィは各結婚式場やブライダル関連のブランドの広告によって成り立っているため、すこぶる安く、付録も魅力的。
しかし気をつけなくてはいけないのは、広告雑誌だからこそ、本当に良いものはこの目で見極めなくてはならない。
金を出して紙面を買う会社が、必ずしも良い会社とは限らないからである。
■ゼクシィゼクシィ🎶
驚くべきことに、コンビニのゼクシィは売り切れていた。
最初からこの店にはおいていないのかと思ったが、そうではない。ゼクシィのPOPだけがさみしく、売り場に残されている。
偶然にもこのエリアに、他にプロポーズされたての女(またはしたての男)がいるのであろう。
しかたなくもう一軒回る。
ない。
なんと、結果として4軒回ってどこにもなかった。
意味がわからない。
このスラム街のように治安が終わった街で、私以外にプロポーズを受けた人間がそんなにいるとは驚きだ。
この街では、なんらかの契(ちぎり)といえばバンジージャンプしたあとに生爪を全部剥ぐ、みたいなやつかと思ってたのに。
そもそも全員、戸籍すらなさそうなのに。
とにかく、どうやらゼクシィという赤本は、発売日に買いに行かないと手に入らないらしい。
しかたなく翌発売日まで待ち、近くのローソンで購入した。
■ブライダルリングとか、なんとか
ゼクシィをひらくと、そこには多様なブランドの指輪が掲載されている。
雑誌的をパラパラ眺めるに、一番の推しはダイヤモンドシライシであろう。
つまり、ダイヤモンドシライシが一番広告費を打っているということだ。
わすれてはいけない。
ゼクシィは結婚情報誌なので、勧めているブランドはそれだけ広告宣伝費をかけているということだ。
わたしはペラペラと捲って、とりあえず好きそうなブランドに丸をしていった。
あらゆる指輪は似たようなデザインに見えるが、しかし同じ指輪だけならばこんなにたくさんのブランドが乱立するはずもない。
生き物が哺乳類や爬虫類や両生類に分かれるように、指輪だって何らかの差はあるはずだ。
ということで、わたしは他人から情報収集しつつ、指輪にはどんなものがあるのかを調べていくことにした。
つづく