資格の大原『社労士合格コース inアドバンス 16』について
社労士の勉強を始めるにあたり、自分は資格の大原の『社労士合格コース inアドバンス 16』を利用しました。ただ、ネットで調べているときにはあまり詳しい情報が見つからなかったです。この記事が、受講を検討している人の参考になれば幸いです。
inアドバンスは「前もって」という意味です。
基本の合格コースを受講する前に、主要な科目の最頻出の内容を1周することで、その後の学習を有利に進めようというものです。
学ぶのは、社労士試験で扱う10科目中の次の6科目です。
◎労働基準法
◎労働者災害補償保険法
◎雇用保険法
◎健康保険法
◎国民年金法
◎厚生年金保険法
使うテキストは1年度前のもの。ぼくの場合は2021年受験を目指していたので、2020年のものを利用しました。
inアドバンスのイメージ
CDで例えると、inアドバンスをファーストアルバムのようなものだと考えている人が多いかもしれませんが、実はそれは違います。
基本の社労士合格コースは、ファーストアルバムから最新のアルバムまでを順番に聞いていくようなイメージ。
人気の社労士24は、全ての曲は入っていませんが、ほとんどの内容を網羅しているという意味ではコンプリートアルバムです。
「じゃあ、inアドバンスは?」というと、社労士試験の代表的な内容を詰め込んであるベストアルバムです!
全ての内容を網羅しているわけではないですが、代表的なものや特に重要なものに絞って詰め込んであるんですね。
あるアーティストに興味を持ったら、ファーストアルバムよりも「とりあえずベストを聞いてみるか」という人は多いのではないでしょうか?
そういう意味で、初めて社労士について学ぶ初学者の人にとっては、inアドバンスからスタートすると、とても入りやすいと思います。
個人的に感じている「inアドバンス」のよさ
①興味を持ちやすい内容が多い
inアドバンスが初学者向けだからかどうかは分かりませんが、多くの人が興味を持ちやすい内容が多いです。
たとえば、下記のようなものは割と多くの人が気になる内容ではないでしょうか?
・会社都合で休んだ場合っていくらもらえるの?(休業手当)
・年次有給休暇ってどういうものなの?
・仕事でケガや病気になったときもどんな保証があるの?(療養(補償)給付・休業(補償)給付)
・失業したときにもらえる失業保険(基本手当)ってどんな条件でいくら?
・再就職手当っていうのがあるらしいけど、どんなもの?
・傷病手当金がもらえる条件って何?
・高額療養費っていうのがあるらしいけど、どんなもの?
・年金っていくらもらえるの?
inアドバンスを学ぶだけでもこれらのことには全て答えられるようになります。
「試験勉強なんだから、面白いとか興味を持てるかは関係ない」という方もいるでしょうが、興味を持てる内容の方が学ぶときのモチベーションは高くなるので、それらが多く盛り込まれていることは大きなメリットになると思います。
②重要な内容に絞られている
この写真は、左がinアドバンス16(6科目)のテキスト、右が合格コース(10科目)のテキストです。
ぼくは目に入ると気になってしまうので、inアドバンスでやらない範囲のページは全て破って捨ててました。なので、左の山がinアドバンス16で学ぶ範囲の全量と考えてよいと思います。
こうやって見比べると、約3分の1ほどでしょうか?学ぶ内容がかなり少ないことが分かります。
ちなみに、ただ量が少ないだけではありません。
たとえば、200ページあるテキストでしたら、そのうちの最初の80ページを学ぶのではなく、重要とは言えない細かい内容や難しいところは飛ばして、特に重要な内容のみに絞って少なくしてあるのです。
社労士試験の勉強は学ぶ範囲が広く、何が特に重要か見失ってしまうことが多いですが、そもそも重要な内容のみに絞られているこのテキストを繰り返し勉強することで、各科目のコアの部分は確実に身につけることができます。
どれが重要な内容かを見定められるほどの知識を持っていない初学者にとっては、あえて学ぶ範囲が限定してあることは大きなメリットになります。
社労士合格コースが始まってから感じる「inアドバンス」のよさ
社労士試験は学ぶ内容が多く、またそれぞれの法律との比較や関連性も多くあります。
たとえば、年金科目でいうと、国民年金法で「振替加算」というものが出てきますが、これは厚生年金保険法で出てくる「加給年金」からのつながりで支給されるものなので、初めて聞いたときには、正直、理解が難しいです。
ですが、inアドバンスを受けていると、そのつながりを学んだあとにもう一度講義で学ぶことになるため、理解がしやすくなるのです。(振替加算も加給年金もinアドバンスで学ぶ重要項目です)
また、社労士試験の科目の中では社会保険科目、特に年金科目がコスパがいい(とはいえ、理解するまでに時間がかかる)と言われています。
基本コースでは、年金科目を学べるのは年明けになるため、これらを事前に学べるのはとても大きなメリットになります。
なので、「inアドバンス 16」は難しくても、社会保険科目のみに絞った「inアドバンス 9」は受けておくことをおすすめします。
ちなみに、他の予備校のTACでも事前に年金科目だけ学んでから基本コースに合流するものがあるらしいので、様々な予備校でこの流れはおすすめされているんでしょうね。
まとめ
以上のように、興味を持ちやすい内容が多く、重要な内容に絞られていて、それらを事前に学ぶことでその後の学びが深まるため、まだ知識が少ない勉強を始めたばかりの初学者の方には打ってつけのコースというわけですね。
ちなみに、おそらくほとんどの方は基本の社労士合格コースが始まったらinアドバンスのテキストは見向きもしなくなるのかもしれませんが、実はぼくの中では一番見返しているテキストだったりします。
なぜなら、特に重要な内容のみに絞られていて、テキスト自体が薄いため、それぞれの科目を短時間で復習するにはピッタリのものだからです。
「inアドバンスから始めるか、社労士合格コースから始めるか」で迷っている人がいたら、お金や時間のこともあるでしょうが、個人的にはinアドバンスからスタートすることをおすすめします。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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