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#353 口の中の把握が介護負担軽減に
こんにちは フミオです。突然ですが、世界フォーラムって知ってます?
世界フォーラム、世界規模の課題解決について議論して、解決のための国際的な会議。ダボス会議と言われることもあるのかな?
世界の政治家や経済学者、学者が集まって解決策の議論をする。
その会議にて、今年の5月23日に『口腔保健への投資に関する世界的なコミットメント』というものが発表され、口腔疾患が糖尿病・脳卒中などの原因するだけでなく、コスト的にも1兆円を超える影響と仕事にも影響をすると口腔管理の必要性を訴えたとのこと。
そこで、令和6年の介護報酬改定の「口腔に関する内容」を個人的に見直して、まとめを兼ねてnoteしたいと思います。
関心ある人は、読んでね。
■令和6年の介護報酬の確認
・施設サービス
「口腔衛生管理体制加算」が本体報酬に含まれる(包括化)。
経口移行加算、経口維持加算、口腔衛生管理加算
・居宅サービス
居宅療養管理指導、口腔衛生管理指導、口腔機能向上加算、口腔・栄養
スクリーニング加算
となりました。
施設サービスは、口腔衛生管理の強化(入所時・定期的な口腔評価の義務化)。居宅サービスは、栄養と口腔に係るサービスの情報連携が強化されました。
医療と介護の連携は、LIFEをベースにマイナ保険証などで一体的な管理と医療・介護(在宅と施設)の連携も見据えての誘導だと感じています。
■口腔ケアの重要性
「誤嚥性肺炎の予防」、口腔状態が健康状態に大きな影響を及ぼすことが分かってきたこと。
・口腔衛生環境の悪化が、歯周病にから血管の中に入り炎症・肺炎へ
・上手く噛めないことが栄養不足になり全身状態の低下へ
高齢者の健康寿命や生活の質へ大きな影響がわかってきたので、口腔ケアへの取組みの必要性が報酬にも、世界的な会議でも議論されてきていると感じます。
■口腔衛生管理とは
歯の本数、歯の欠損の有無、義歯の有無(汚れや破損)、口臭・舌苔の有無、口腔内の出血や腫れ、歯磨きの有無などをしっかり把握することが大切に、また、アセスメントの内容も見直されています。
私も、高齢者予備軍です。口腔内の不調や口臭など気にはしていますが見落としがちであり、高齢になってくると「自覚症状がないまま」で過ぎてしい
そのまま全身状態の異常へつながることになるのでは?と思います。
※因みに、今年より年1回の歯科受診を定期的に行うように計画して、既に済ませ、来年の予約も入れています。
そこで、歯科専門職でない私だちが口腔内の状態を見る指標があります。
「OHAT」(Oral health assessmennt tool)です。
■口腔アセスメント
OHATは、「口唇」「舌」「歯肉・粘膜」「唾液」「残存歯」「義歯」「口腔清掃」「歯の痛み」の8項目と「健全」「やや不良」「病的」の3段階でスコア化しています。
「病的」と評価になった場合の項目は、歯科医への受診がいいと思います。
また、アセスメントは、口腔内のアセスメントにとどまらず、高齢者の生活や介護の状態についても必要と思います。しかし、同居していても高齢者と一緒に食事や歯磨きをみる機会もなく、また、高齢者世帯や独居などアセスメントも用意ではありません。
また、かかりつけ医は知っていても、歯科医まで・・・受診の有無まで把握できているでしょうか?
■家庭内の観察ポイント
歯の色
歯の表面
歯肉の色
舌の苔
口臭
痛み
違和感
味覚や食事の変化
■今日note
私も口腔や歯の観点は、これまで介護や医療に携わってきましたが、フォーカスしてきませんでした。というより、世代や年代にて「歯磨き」に対する意識の変化もあると思います。
現在の高齢者とこれから高齢者になる予備軍とは、まったく違うと思います。個人的な意見では、介護サービスを利用しているのであれば、サービス事業所で食事をし歯磨きをする機会があると思うので、口腔内の観察や歯磨きについて、観察とケアをお願いするのもいいと思います。
また、家庭では定期的に歯科受診や歯科医に来てもらい見てもらうのもいいと思います。
歯のケアが疎かになると、栄養や動作、認知面の影響がかなり出てきます。本人や家族の介護負担を軽減するには、食事と運動と口の中の循環をよくすることが一番いいと思います。
皆さんも、気にされたらいいと思います。