
#379 医療知識って、必要か?
こんばんは フミオです。
医療知識の必要性の有無について、個人的な意見をnoteしてみます。
■医療的な知識が邪魔な場合
介護保険制度の範囲の中で、私が担当した利用者とその家族を支えるお手伝いをするときに、その内容が
・利用者の病気により、本人の生活がどうなるかを考える場合
・利用者の要介護状態、その介護者である家族が病気で支援を考える場合
・利用者も要介護状態、家族も要介護状態、老々介護を考える場合
他にもあると思いますが、この3つで考えた場合に「私が治療側のポジションをとってしまう」と正直、医療的な知識は邪魔です。
そもそも、医療的な判断や状態により、今後を決めていくのは利用者と家族と医療職だからです。治療をどうするか?は私の範囲ではないです。
■医療的な知識が邪魔にならない場合
生活を考える時に、要介護の利用者とその家族を支える際に、今後の支援を見積もり、どの様な支援が必要になるか?を考えるときですね。
この場合は、要介護の利用者がどのような経過をたどるか?家族がどこで悩むか?(何を大切に考えているか?)を推察した際に、
私なりの覚悟と家族に確認することもあるからです。
この辺りのタイミングは、経験上では、医師からICの後の時、退院カンファレンス時、この2点ですね。
要介護状態の利用者とその家族は、医療という専門知識と権威の前で「思考停止」であり、治療という混乱の中で、情報の収集と分析が不十分で判断できないからです。
こんな際は、同席をお願いするのが私のパターンです。
同席させて頂き、医師や他の専門職の方に、「こんな場合は、どうなりますか?」(家族の心配することを代弁する)質問を嫌みなくすること。
このタイミングと質問する内容は、「今後こんなことが心配なんですけど」と経験的に聴くより、家族の言葉にできないことを医療職の方に失礼じゃないように、かつ、家族の方には、心配になるような相談援助職に映らないよにする。
これは、医療的な知識と経験とその場の空気に配慮する「言葉と態度」が必要です。
■医療知識とマネジメントについて
医療知識の有無を持ちだす方は、「マネジメント」が重要といいますよね。(個人的に、私の感想)
マネジメントに必要なことは、➀コミュニケーション力②リーダーシップ③問題解決力③目標設定能力④人材育成能力⑤戦略的な思考、その他、変化やいろいろな考え方に柔軟に対応することでしょうか?
このマネジメントスキルは、どのように培ていくか?
私の個人的な見解は、時間と経験と行動と学びです。
特に、時間とは、自分が身体的に感じることのできる時間ですね。
具体的には、経年しながら体験する自分のライフ・デザインによること、子育ても、仕事ととの距離感、家族との関係・・・これは、時代によって一緒ではないです。だから、周りにいる関係者・それ以外との交流から影響うけること。
また、同じ経過を支援の中で辿っても、「娘のような相談援助職」がいい場合と苦戦する場合があります。
・いい場合は、「頑張っている相談援助職が、孫や娘のように思え頑張る」
・苦戦する場合は。「お前のような娘に、心配で任せらないとなっても頑張る」
これは、経験ですよね。もしかしたら、知らず知らず権威的になり、関係者の威光を自分の力と思い込んでいることもあるかも。
医療知識でなくても、マネジメントにはたくさんのことが必要ですよね。
となると、「同僚やスーパーバイザーを活用するから」(資源の活用)を創るからと・・・そんな対処法もあるかもしれませんね。
■今日のnote
私が相談援助職に必要なものは、そのケースや場面や人ごとに、最適解のポジショニングを取れる力です。
そのポジショニングから、心理・医療・哲学などの力から、時には演じる力があることが必要な力と思います。
そうなると、最適な対応をとるためには、マネジメントを立てる前提の見積もりと予測を立てるためには医療知識は必要だと思います。
特に、今もこれからも「治療」特に、急性期は医療、その後は介護となっているので、その見積もりと予後には医療知識があり、マネジメントするのが大事だと思います。