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#370 親の介護㉑

こんにちは フミオです。

本日は、親の介護「免許証」についてnoteします。


■免許証の更新ができない

 自宅で生活し、車の運転も行えていた高齢者が入院しました。その入院のタイミングに免許証の更新時期が来ていました。さて、どうなるのでしょうか?

・やむを得ない事情があった場合
期間が3年以内であれば退院後の更新手続きが可能です。
※但し、有効期限から過ぎた期間で更新の手続きがことなります。

6カ月以内:更新手続きが可能

6カ月から1年以内:入院証明書や診断書を提出して仮免からスタート

1年~3年以内:1カ月以内に手続きし、仮免からスタート

3年以上:失効

病院を退院して、施設(介護老人保健施設)に入所する方は、概ね6カ月以内に退所はできますが、運転ができる状態と言い切れる状態はなかなか難しいと思います。

■入所中に、免許更新の時期

 入所中の家族から相談を受けることがあります。「もう車の運転もできないと思うので、更新せずに返納したと思います。本人に話してもらえないか?」

この相談をもらい、ご本人に伝えにいくと概ね「わかった」とならない。特に、男性は運転免許証へのこだわりが強いです。

運転ができない!という自分の身体機能問題や今後、車を運転して外にいけない!ということことより、会社を退職して肩書がなくなったのと同じように、「自分の役割や機能の喪失」といった感覚になるように見えます。

男性入所者の中には、強い抵抗感や興奮状態でお話をされる方がいます。

■相談される家族は?

 免許の相談にくる家族にも2つのパターンがあります。一つは、使わない。または、自宅に帰り事故でも起こしたら大変!という思いで相談にくる家族。

もう一つは、どうしたらいいか?の相談です。
本人に免許の返納や更新しないということでの反応を心配されている印象ですね。先の通り、抵抗されたら?という場合。と元気がなくなり落ち込んでしまうのでは?と心配される場合です。

特に、元気ながくなり落ち込むことを心配される家族の方からは、自分の親像のようなものへの喪失のような思いで相談されているのでは?と思うことがあります。

■思わぬことで自分の親への気持ちに気づく

 病院から施設に異動してくると、家族の皆さんの気持ちの中では「歩けないけど」「車椅子だけれど」という親の姿であるけれど、まだ、施設でどこか現実でなく、リハビリをしてとか、治療中という意識があるように思います。

しかし、免許証のようなリアルな社会とのつながりやこれまでの生活の中でのエピソードが親と家族の間であると意外とショックのようなものを受けるんだと思んです。

これは、本当に気づかに、見えない自分の親との距離感だったんだと思います。

■今日のnote

 運転免許証の返納や更新をしない(できない)こと。運転ができないということは、役割として、人間として、できない(もしかしたら、ダメになった)と感じるものなんだな!と思います。

そして、家族にとっても、親の姿(イメージ)が変わるタイミングのひとつと感じます。

私も当たり前に、運転・免許証がありますが、きっと今後どこかのタイミングで感じるんだろうと思います。


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