はわたり2センチ

食べる事に重きを置いて旅に出るのが好き。小説は伊坂幸太郎さんを延々と読む。週末は競馬したり平日も週末も仕事したり。働きたくない!

はわたり2センチ

食べる事に重きを置いて旅に出るのが好き。小説は伊坂幸太郎さんを延々と読む。週末は競馬したり平日も週末も仕事したり。働きたくない!

最近の記事

眠れない夜におもいだすこと

周りの田んぼ風景に彼岸花が咲き出す頃、朝晩が涼しくなった季節に当時の匂いが蘇って胸がぎゅうっと締め付けられる。 なんだろう、イライラする、と思っていたけれどこれはそうか、あの時を思い出して少しセンチメンタルな気持ちになっていたのだと気付いた。 私がその人に出会ったのは、新しく始めた仕事先の上司としてだった。 最初の印象は恐ろしく無口だという事。後にも先にも彼よりも無口な人には出会った事がない。 だけれど、彼の仕事ぶりは無口に比例するかのように恐ろしく早く、見た誰もが驚く

    • ひとり旅

      この年齢にして初めて私はひとり旅をした。 やはり人は30歳を越えるといつもと違う事をしたくなったり、自分を探したくなったりするのだと実感…… しない そういうのじゃない そういう意識の高い人間ではない。30歳を越えたからといって、10代の時からやってる事は何も変わらない。 休みの日はベッドに寝転んで気付いたら夕方になっているし、夜ご飯の支度はいつもギリギリにならないとやらない。 のに。 ひとり旅した理由なんて、もちろんひとつしかない訳ですよ。 はい、推しのため!!

      • 推しと好きと

        最近耳にする「推しを見つけましょう!」なんて言葉。 私からすると 推しは見つけるものじゃなくて気がついたら推してしまってるんだよ!! って事なんですよね。 推し、見つけたいなあ…なんて気持ちで見つけられたら苦労しません。というかそんな気持ちで推しが見つかった事なんてない。 言ってみれば推しと言うのは現実世界で恋に落ちる時と似てるなと思うのです。 と言っても私の推しは全員ガチ恋(※推しを恋愛対象として好きになる人の事)ではないのです。ただのモンペ系オタクです(一番厄介

        • パチンコ屋の謎

          私がまだ幼い時はパチンコ屋さんに子供が入れた時代で、両親に連れられてよく行った事があった。 大人になると今度は自分が行くようになって、様々な演出に心を躍らせたり、思ったような展開にならず残念な思いも沢山した。 けれども昔から一貫して思っている事がある。 それは パチンコ屋のトイレってめっちゃ綺麗じゃない??? って事だ。 コンビニのトイレも スーパーのトイレも 百貨店のトイレも 飲食店のトイレも カラオケのトイレも ボーリング場のトイレも 駅のトイレも どこにも負

          数年ぶりに推しを見つけた話

          中学2年生の頃から、所謂ジャニオタというものになった。 当時はまだSNSも発達していなく、情報を仕入れると言えばテレビであったり雑誌であったりと今とは少し違う。 ある日たまたま見たテレビ番組のya-ya-yahと言う番組から私のジャニオタ生活は始まる。 そこから雑誌を買い漁り、少年倶楽部という何も知らない人が聞けば「…!?」ってなる番組名の番組も全て録画してジャニオタを満喫していた。 そんな日から数十年。 濃度の濃いジャニオタからは足を洗い(と思っていた)私はライトにオタク

          数年ぶりに推しを見つけた話

          へそのごまを取った話

          私じゃなくて彼のやつ。 ずっとずっと気になっていた。 たぬきみたいにポッコリしたお腹に奥まったおへそ。そこに見え隠れする黒い塊。 たまにクンクンと鼻を近付けるとちょっとクサい。 私は閃いた。 ねえねえ!明日!おへそのごまを取る遊びをしようよ!! 思いつきで誘ったその言葉に彼から イカれた彼女って今日初めて思ったわ と爆笑されたのでヨシとしよう。(いいの?) そして決行当日(大袈裟だな) 彼は仕事で疲れてベッドでうとうとしていた。私も一緒にゴロゴロと寝転ぶ。

          へそのごまを取った話

          パンツがみたい

          まさかこんな所で暴露されるなんて一ミリも思わず、スヤスヤと眠っている息子を尻目に母さんの独り言。 ある日息子に自分のSwitchを渡されYouTubeで動画を探したいので言葉を入力してくれ!と頼まれたので面倒だなーと思いながら引き受けた。 その言葉は'し'から始まる言葉だったのだけれどその言葉から予測でサジェストされる言葉に目を見開いた。 しすがちゃんのぱんつ え…?( ゚д゚)しずかちゃんのパンツ?? 多分しずかちゃんっていうのは某人気ご長寿アニメのあのお風呂と焼

          パンツがみたい

          'ナイモノネダリ'が好きすぎる

          なんだって今更そんな話?若干遅くない?と言われるかもしれないけれど、私はHey!Say!JUMPの最新アルバム Fab!-Music speaks.- に収録されているナイモノネダリという楽曲が大好きだ。 作詞、作曲はwacciの橋口洋平さん。有名な曲で言うと、別の人の彼女になったよ、でお馴染み。 この歌も体が折れ曲がるくらい好きな私は、初めてYouTubeでナイモノネダリが公開された時から体を折り曲げながらくぅぅ、、、と呟いて聴いていた。 最初から最後まで好きな歌詞で

          'ナイモノネダリ'が好きすぎる

          30歳になった日

          ついこの間、当時流行っていたmixiの日記に ハタチなんてなりたくない!これは、ピーターパン症候群だ! なんて書いていた気がするのに、気付けば30歳になっていた。 昔感じていた30歳は、ひどく大人で、何でも知っているようなイメージがあった。 だけれど、いざ自分が30歳になってみて思う事は、ハタチになりたくない!と宣っていた頃と何一つ変わっていないのだ。 周りの環境は嫌という程変わり、婚姻していたはずが離婚をし、当時幼子だった子供達は小学生の高学年を迎えていた。 け

          30歳になった日

          思い出のスイッチ

          皆さんにもあるだろうか。 これをすれば、あの時の事を思い出すだとか あれを食べれば、あの時の事を思い出すだとか それを作れば、あの時の情景を思い出すだとか、 そんな思い出のスイッチが。 私は過去に縛られて、縋って生きてきたのでそんなスイッチが人よりもたくさんある気がする。 ほんの些細な事でも、昔の恋を思い出したり ほんのちょっとの事でも、子供時代の事を思い出したり。 そんな私が一番押してしまうスイッチが キーマカレーだ。 え?カレー?え?なんで?なんて私が

          思い出のスイッチ

          パートを辞めた話

          暑すぎた夏が過ぎて、風が連れてくる風が冷たくそして寂しくなって来たこの頃、約5年勤めていたパートを辞めた。 始めた頃は、まだ体調が良くない日が続いていて、仕事を始める事すら臆病になるくらいだった。 外に出るのも一苦労で、そんな状態で仕事が出来るのだろうかと何度も悩んだ。けれどその時大好きだったアイドルの歌詞に励まされて踏ん張って面接に行った。 あまりにも人がおらず即採用となった私は次の日から必死に働いた。 覚える事をノートに書き、必死で飲み込んだ。仕事をしていると不思

          パートを辞めた話

          このご時世にライブに行った話。

          数あるイベントが軒並み中止され、日常へと戻る事の目処も立つ事のない今。 少しでも日常を取り戻そうと、試験的にイベント等が再開しつつある。 そうして軒並み中止になり、ましてや今年の大型公演の全てを中止すると発表したジャニーズ事務所の再開ライブ第1号にこの度参加してまいりました。 そのライブは、所謂ライブハウスという所で行われ普段オールスタンディングであれば、2000人程が収容出来る場所だ。 しかし今回は座席を用意し、1200人程度が収容出来る規模へと縮小。 更に昨今の

          このご時世にライブに行った話。

          ナルシスト

          昔から漫画を読むのが大好きで、その流れから小説を読むようになった。 小説の一文字一文字の意味を自分で噛み砕いて解釈し、脳内で映像を流しながら次のページに進むワクワク感に当時の私は魅了されたのだ。 漫画とは違う、言葉が脳にダイレクトに入ってくる感覚と日に日に増えていく語彙にゾクゾクとした。 知らない言葉が出てくると辞書を引き、意味を理解すると偉そうに日常で使ってみたりもした。 そうしてその世界に魅了された私は自身でも2次創作という形で小説とも呼べない小説をいくつか執筆し

          友達がいない

          昔から、属する事が苦手だった。 なんだろう、女性同士特有の、私達仲間だよね!ばちん☆☆ みたいな空気感が頗る苦手で、小学生の頃から、いや、幼稚園の頃から、そんな空気を醸し出される度に いつの間にそんなに仲良くなったっけ?まだ友達じゃなくね? って思ってたもんだから友達がいない。 どうして同じ事をしなくちゃいけないのかが分からなくて、どうして赤の他人の気持ちを共有しなくちゃいけないのかが分からなくて、私が嫌な気持ちになったんだから、もちろん貴方も一緒の気持ちだよね!な

          初めての体験

          この前私は、30間近にもなって初体験をした。 この歳になっても、見た瞬間に心が奪われ涙が出そうになったもの。あまりの迫力に胸がいっぱいになった。 その初体験の正体は 劇団四季 リトルマーメイドだ。 劇団の名前は知っていた。その名前は有名であったし、テレビコマーシャルも流れていたのをこの30年間でいくつも見てきた。 ライオンキングであったり、オペラ座の怪人であったり。けれどもどれにも興味を持つ事はなく、まさか自分が観劇をするなんて夢にも思っていなかった。 けれども今

          気になって仕方がない事

          あれはまだ梅雨入りが発表された割に、そこまで雨が降らないなあと思っていた時の事。 通勤途中、その道すがらに建ってある一軒のアパートが目に入る。 その日は、梅雨の割にやっぱり晴れていて、けれども午後からだったか、深夜だったかに雨が降り出すという予報が出ていた時であった。 そんな予報が出ているにも関わらずアパートのその部屋のベランダには、一枚の掛け布団がぶわっと干してあった。 ああまだ今は朝だし、きっと昼頃には取り込もうと思って干したのだろうなあ、なんて思いながら私は仕事

          気になって仕方がない事