高校受験(2023年3月)に思う−その1ー
高校受験は、外国につながるこどもたちが直面する最大の課題(問題?)と言ってもいいかもしれません。ヤッチャルでも、毎年、高校受験するこどもたちに寄り添ってきました。これまでに、高校受験する年齢(15才)のときに、ヤッチャルが関わりを持ったメンバーは137人います。この子たちが、どんな歩みを見せたかは、そのうち、あらためてまとめようと思います。
さて、2023年3月の高校受験です。わかっている限りで7人が合格しました。
今回の高校受験は、これまでと少し様子が違いました。
・全日制7人(つまり全員)→毎年、何人かは定時制に進学するのですが・・・
・学齢超過来日で合格者3人!!(過去12年の合格者は合計6人)
広島県の公立高校入試では、学齢超過の受験生に、外国人特別入試は適用されません。日本人と同じに受験したこどもたちは、大変だったと思います。本当によくがんばりました。
2023年4月から、高校で特別の教育課程(日本語指導)がはじまりました。それゆえなのか、高校の意識(取り組み方)が、少し変わったかなと思わせるできごとがいくつかありました。地方では定員割れの高校も多いです。『入れて鍛えて育てて』ほしいと強く願うところです。でも,そのための体制整備は追いついていません。
高校受験は、支援者にとってはゴールのように感じることがあります。でも、こどもにとってはスタートです。高校だけでは不十分なことも多いです。高校進学後も、こどもたちと良い距離を保って、寄り添っていければと思います。