クライエントから見るオーストラリアの多様性
2月で今の職場で働き始めて丸2年となりました。
具体的な仕事内容は以前こちらで触れています。
この2年で介護者として訪問した家は67件、老人介護施設は9件、障がい者グループホームが8件。
長期で定期訪問しているクライエントに加え、毎週のように新しいクライエントと関わってきました。
それぞれが多様な個性を持ち、その人に合ったケアをする必要があるというのは日本でも同じだと思います。
しかし、日本であまり意識する事の無かった宗教や生まれた国の違い、英語のアクセントの違いからコミュニケーションで苦労する事が多々ありました。
今回はオーストラリアで生活している人がどれだけ国際的であるかというのを、実際に関わったクライエントの国籍から見ていきたいと思います。
特に上記の中から自宅に訪問する機会のあったクライエントの元々の国籍を分かる範囲で調べてみました。
明確に分からなかった人が33%と一番多かったのですが、残りの割合を見てみましょう。(小数点以下四捨五入しています。)
Australian (オーストラリア): 26%
Italian (イタリア): 6%
British(英国): 4%
Lebanese (レバノン): 3%
French (フランス): 3%
Sri Lankan (スリランカ): 3%
Egyptian (エジプト): 3%
Malaysian (マレーシア):3%
Iranian (イラン): 3%
Pakistani (パキスタン): 1%
Irish (アイルランド): 1%
Greek (ギリシャ): 1%
Fijian (フィジー): 1%
Armenian (アルメニア): 1%
Israeli (イスラエル): 1%
Portuguese (ポルトガル): 1%
Indian (インド): 1%
Tongan (トンガ): 1%
割と分散していますが、意外とラテン系(南アメリカ)がいませんでした。
前の記事でも述べたように、ひとくくりに○○人と言えないクライエントも少なくありません。
生まれた国、育った国、両親の国籍が全てバラバラな人もいます。
ちなみにオーストラリア市民権取得者の元の国籍についての政府の実際の統計と比べてみると、上記に挙げている国の種類も割合もかなり違っています。
また、このトップ10にも私のクライエントのリストにも記載されていない国の出身の人にも、これまで仕事以外の場でたくさん会ってきました。
例えばバレーで知り合った人は逆にブラジル、チリ、アルゼンチンなどラテン系の人が多いです。
特に○○人だからといって関わり方を変えているわけではありません。
しかし、会話において相手の背景の理解は重要だと思っているので、人と会う時はできるだけ名前と国名をセットで記憶(+記録)するようにしています。
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今回は、オーストラリアの国際化状況を私が実際に仕事で関わったクライエントをもとに数値化してみようという試みでした。
(1回だけしか訪問していないクライエントも多く、サンプルの大多数が国籍不明だったため参考にならなかったかもしれませんが、そこはあしからず。)
日本にいる時は日本人以外を"外国人"とひとくくりにしてしまいがちでしたが、実際には人それぞれ生まれた国から育ってきた背景までバラバラです。
この記事を通して"多国籍な国"という抽象的なイメージから、実際にこのような国から移住した人がいる国、という具体的なイメージに繋がれば幸いです。
A garden's beauty never lies in one flower 💐
(Matshona Dhliwayo)