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70歳は現役世代?四十にして惑う私は、セカンドキャリアを考える

「子曰く…四十にして惑わず」

儒教の祖・孔子の有名な言葉です(『論語』為政より)

40代も半ば。
めでたく(?)誕生日を迎えた私は、50の気配がうっすらと見え始めました。

人生100年時代、年金も定年もどんどん後ろに送られていく中で、組織で働く身の上だからこそ、将来安泰ではない。
60歳以降(以前も含め)のセカンドキャリアを今から真剣に考えて取り組まなければと危機感が強くなっています。

四十にして惑いまくる。

これが私の現実です。



組織で働くことの変化

今、企業等で働く人は大きな転換期を迎えています。

・老齢年金の支給開始年齢が、男性は令和7年、女性は令和12年にかけて65歳までに引き上げ(60歳からの繰上げ支給制度あり。ただし減額)
・令和6年年4月から高年齢者雇用安定法の経過措置期間が終了し、65歳定年が義務化(高年齢者雇用安定法第9条)
・令和3年4月1日施行の改正法で、70歳までの定年年齢を引き上げを努力義務化(高年齢者雇用安定法第10条の2)
*定年制がある場合
詳しくはこちらへ(厚生労働省の資料)↓
https://www.mhlw.go.jp/content/11700000/001245647.pdf

私の勤め先も、65歳定年になりました。

ひとこと言わせて欲しい。

いつまで働かせるねん!!

失礼いたしました。

“ロスジェネ”真っ只中で、
就職サバイバルをくぐり抜け、
長時間勤務に耐えても給料は低空飛行。
必死に走ってきたのに、ゴールがどんどん遠ざかっていく…

正直、いい加減にしてほしい。


私が抱える不安

何が不安なのか?

それは、将来何もできなくなる自分への不安です。

組織で働く私は、お給料もボーナスも定給で、社会保険も有給休暇もある。
安定した恵まれた環境と言えるでしょう。

65歳まで働かせてもらえるんなら幸せやん!

そう思わぬでもないですが、実は60歳を超えたらキャリアリセットされる仕組みです。
つまり給与や待遇、仕事の内容も何十年も巻き戻される。
ともすれば“飼い殺し”状態になる恐れがあります。

それって耐えられる?

そう自分に問いかけることが多くなりました。
プライドとかの問題ではありません。
仕事へのやりがい、そして若い人たちの足を引っ張るのが嫌なのです。

一方で最近は、企業よりフリーランス(個人事業主)の方々と、一緒にお仕事をすることが、すごく増えました。
とりわけ広告・プロモーションはこれまで、広告代理店と契約していたいましたが、テレビ、新聞、街頭広告からWebに主戦場が移行した今、ほとんどの案件で、直接個人のデザイナーやライターさんと契約しています。

働き方が随分多様化したことを実感します。

自分の腕一本で稼いでいく。
次のお仕事の保障があるわけではないし、不安も多いことだろうと思いつつも、書いたり描いたり、作れたり…何かができるって、強いなと思います。

組織で働く=安定
フリーランスで働く=不安定

そのイメージはもう、正くて正しくない。
そう強く思います。

しかし、今の私には取り立てて独立する資格や技術はありません。
短期間にあちらこちらに転属させられる組織で働くということは、スキルアップにつながりにくい側面があります。

組織の名前と資本で仕事が成り立っている。

えらい人、会社辞めたらただの人。

そうならないためには今からセカンドキャリアも含め、60歳以降の生き方を真剣に考えて、取り組まなければなりません。

今なら、まだ間に合う。


必要なことを考えた

①お金の備え(資産形成)

生活するにも何かに挑戦するものお金の裏付けが必要です。

昨今、国がやたらとNISAを推してくるのは、年金をはじめ将来への強い危機感の表れだと感じています。将来的に年金は70歳から?なんて気配すら感じます。
貯金があっても普通預金の金利が低い今、物価や貨幣価値は変動するので、長期的には目減りします。

NISAをはじめ株式投資は解決手段のひとつです。
将来の起業などを見据えると一定の資金が必要にもなります。
何となく貯める・増やすではなく、何のためにどれくらいなど、
具体的で計画的な資産形成を真剣に検討する。

一方で、投資はリスクとのトレードオフです。
確実性は担保されません。

多少の蓄えがあったところで退職後、年金受給までの期間に何ら収入がなく、貯蓄を目減りさせて暮らすのは不安がいっぱいです。

→ 働いて暮れせる程度の収入源を確保する必要がある

②資格をとる?

資格は専門性として強みになります。
友人にも“資格マニア”がいます。

ただ、1点考えるのは資格をとるだけでは意味がないということ。
実務経験の無い資格職に仕事は無いでしょう。
資格取得と実務がセットになる職業選択を考えなければなりません。

イラストやライティングなどのスキルをつけるのも同様
若い頃から長年経験を重ねてこられたプロに勝てるはずもありません。

また、AI・人工知能が急速に進化しています。
私も仕事で AIを活用していますが、もう相当なレベルで人の仕事を食っています。記憶力は、もう人間にとって不要なことかも知れないと実感します。
そうなると、世の中の資格職のどれほどが、20年後に存在しているだろうか。
熟慮する必要があります。

→ 今ある職業を基準に考えない


かなえたい夢

社会の役に立つ事業を構想する

世の中に人がある限り、「課題」は存在し続けます。
事業とはすなわち社会課題の解決
今ある課題に対し、自分なりにどのような解決方法を提案できるのか。
これまでの経験などを補強して、起業の準備を進めていく。

今、私の強い関心ごとは、人生の選択肢が多様な社会。
国が定めた義務教育のレールに乗ることが、唯一の選択肢であるような価値観に疑問を持っています。

今、不登校になる子どもが増えています。

・小・中学校における不登校児童生徒数は346,482人(前年度から47,434人増)
・11年連続増加し、過去最多
・小中学校の不登校理由は「学校生活に対してやる気が出ない等の相談があった。」(32.2%)が最多。続いて「不安・抑うつの相談があった。(23.1%)など

出典:令和5年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要(文部科学省)

明治近代化以来、効率的に“優秀な”国民を育ててきたシステムに大きな綻びと限界が来ていることは明らかです。

時代に適合できていない社会システムに子どもたちが乗れないのは、大人の責任でもあります。

もちろん今の教育制度を否定するつもりはありません。
学校は社会生活の訓練として大切な役割を果たしています。

また、今はフリースクールや通信制・単位制高校なども充実しました。
そこで生きる道を見つけられた子どもたちもいるでしょう。
一方、現在のインフラで未来の道を見出せなかったとき、その先の社会に充分な寛容性があるかというと疑問です。

公的な障害福祉サービスの対象とならなかった場合、施策の隙間に陥って行き場を失う可能性が高まります。

そうした子どもたちが将来、どう社会参加して生きていくのか。

担い手不足など他の課題と掛け合わせることで、生き方の一つの選択肢をつくることはできないか。

それが単に福祉ではなく生業となるような。
人にフォーカスした事業を。

まだモヤっとしているので具体的には秘密です(笑)

ただ、「言うは易く行うは難し」
そう簡単なことではありません。

まだまだ知識や具体性が足りません。

そのためにまず、大学(通信)に通い直すところから動き始める。
これまでに重ねてきた経験をさらに深掘りして、コミュニティビジネスとして具体化していきたいと考えています。

そして、自分の人生の総決算として、自分を育てて下さった多くの方のご恩に報い社会に還元していく。

これが今の私の夢と決意です。


私はどう生きるか

かつて母は私にこう言いました。
「あんたに残せる財産はない。借金もないから感謝してな。
ただ、私はあんたにすべてを注ぎ込んでこの世に遺していく。」と

生活は苦しく、母は旅行したりブランド品を買うことも無かったけれど、私の教育には惜しまず投資をしてくれました。

そんな母の思いを胸に、どうせ働かねばならぬなら、前向きに働こう。

未来とか地球環境とか壮大なことは手に負えませんが、
少なくとも私が見える半径50mだけでもより良くしていこう。

お金のためというよりも自分のために。
そして、社会のために。
労働(使役)ではなく、仕事(opera)として。

私は心配性の小心者。
考えすぎかも知れませんし、また不安を煽る意図はありません。

ただ、不安は動くことでしか解消されません。
10年後の不安より、今を生きる。

さぁ一歩、踏み出そう。

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