「複業コンパス」出版記念インタビュー
こんにちは!Color WiTh株式会社(以下、Color WiTh)広報担当の清水です。
Color WiThの共同代表を務めている若色・高橋は、2024年3月4日、初の共著「複業コンパス」を上梓しました。
弊社事業の核となる「複業」についてとことん学べる書籍ですので、フリーランスの方・個人事業主の方・本業とは別のサイドビジネスに取り組んだ経験のある方には特に手に取っていただきたいと思っています。
一般的に「副業」というと、単に本業と別のところで報酬を求めて行う働き方を指す場合が多いのですが、Color WiThの定義する複業とは、自分の持つスキルを活かして様々な企業で求められる人材となる働き方を指しています。
個人で企業と面談して契約に至った経験がない。
適正価格の決め方や、単価の上げ方がわからない。
せっかくの契約が、ある日あっけなく切られてしまう。
この書籍は、そんなお悩みを持つあなたにとって、まさに海路を進む時に頼りになるコンパスのように、迷わず目的地に向かって進んでいく助けとなるはずです。
今回は、「複業コンパス」の中身をギリギリまで深掘りしたく、両名にインタビューを行いました。
「複業」の魅力とメリットを伝えたい
ーーまずは、この本を出版することになった経緯についてお伺いします。
若色:複数の業務を並行して行うパラレルワークが普及している欧米とは違い、日本ではまだまだ複業に対する理解や認知が進んでいません。
「ふくぎょう」と言えば、どうしても主副の「副業」がイメージされてしまいますし、どのように複業に取り組んでいったらよいのかを知りたくても、ノウハウを収集することが難しい状態なんです。
人にはそれぞれ思い描いた人生があり、働き方があるはずですが、たとえば今のスキルをもっと活かしてみたいと思ったとき、選択肢は「転職」しかありません。
転職という選択が悪いわけではありませんが、生き方としての理想を考えると、思うようにマッチしない場合もあるはずです。
Color WiThは、複業を志す方々への指針を示したい。
そして、誰もが認めるような特殊で高度なスキルを持っている方ではなかったとしても、あるポイントを押さえれば、誰でも「職人」への道が開かれているという事実を知っていただきたいと思っています。
ーー複業というと、今の収入をアップさせることが主な目的のように感じられていたのですが、必ずしもそうではないのですね。
若色:はい。もちろん収入アップをメインの目的として複業に取り組まれる方もいらっしゃいますが、それだけだとやはり、「副業」とそれほど意図が変わらないんですよね。
実際、すでに複業に取り組まれている方は、スキルやキャリアを積む、自分の力を試す、自己実現や社会貢献によって満足感を得るなど、さまざまな目的意識を持っておられます。
実は私が複業を始めた理由も「自分の力が勤めている会社以外のところで通用するかを確認したい」という思いが大きかったですし、異なる環境で実力を試したい気持ちもありました。
高橋:複業を行うと、ひとりの人物が複数の企業と関わりながら仕事をしていくことになります。求められる働き方もその都度変わるでしょうし、最初はプレッシャーを感じるかもしれません。
ただ、言い換えれば多種多様な働き方を一度に体験できるという、一般的な会社員としてはなかなか得られない経験ができますので、向上心のある方や複数のスキルを身につけたい方には特にやりがいを感じていただけると思います。
もともと私たちには、所属する会社でいつまでも働き続けるというこだわりがありませんでした。また、男性であっても仕事と子育てを両立させ、自由に自分たちの裁量で働く…という理想のモデルを思い描いていたんですね。
在職時から新規事業の企画を作ることにも慣れていましたし、自ら率先して複業に取り組んでいるうちに、徐々に今取り組んでいる事業の骨格が見えてきた感じです。その辺の裏話も書籍には盛り込んでいます。
初心者にこそ、知ってほしい事実
ーー初心者の方にとって、複業はハードルが高いと思われる方も多いのではないでしょうか。
若色:そうですよね。まず、いきなり「やりたいこと」をやろうとしても、ほとんどの方にとって正しい順番で取り組むのは至難の業なのではないかと思います。
この本では、テクニック以前の話として、複業に対する心構えや準備するべき点から始めています。複業に取り組むには多かれ少なかれ覚悟が要りますが、しっかり目的とビジョンを持って始めれば、途中で挫折する危険性も下げられます。
また、私たちは「複業職人」という個別プログラムで、複業初心者の方のご相談に乗りながらコーチングを行い、複業の「職人」と呼べるプロフェッショナルを育てていく事業も展開しています。その中でやっていただく作業にも関連する「自分のスキルの棚卸し」や、「自分をハッシュタグ化」して強みを言語化する方法なども惜しみなくお伝えしています。
ーー案件の獲得方法や、単価の決め方についてのアドバイスもありましたね。
高橋:案件が決まらない・単価設定に迷う原因はいくつかありますが、主に「自分の価値を客観的に説明できない」ことが大きな理由となっていると実感しています。
自分という人間に興味を持ってもらい、面談して採用をいただき、長くリピートされるために最も重要なのが職務経歴書です。
差別化できる書き方にはちょっとしたコツがあって、私たちが実際に複業に取り組みながら温めてきたノウハウなのですが、書籍の中で詳しくご紹介していますので、ぜひお読みになって参考にしていただければと思います。
また、複業クラウド・クラウドワークス・ランサーズなどの複業マッチングプラットフォームに登録する時に気をつけるべき点や、自分の持つスキルの広げ方なども解説していますので、ぜひ隅々までチェックしてください!
著者からのメッセージ&「複業コンパス」誕生秘話
ーーこれから複業を始めてみたい方に、何か伝えたいことはありますか?
若色:複業という働き方は、ライフスタイルを充実させるひとつの手段です。今、自分の働き方に不満があったり、思い描いた理想とかけ離れていると感じるのであれば、迷わず何らかのアクションをとるところから始めていただきたいと思います!
高橋:私たちも、初心者の頃から失敗を繰り返しつつ、実際に動くことで乗り越えてきました。何からやればいいかわからない方も、この機会にぜひお気軽にご相談ください!
ーー裏話、苦労された点などあれば、ここだけの話としてお聞かせいただけませんか?
若色:苦労話だけで本がもう一冊書けそうな気もしますが……(笑)
私たちも、最初は普通の会社員でした。働きながら知識はつけていたものの、実際にやってみるとなかなか単価が上がらない、思い描くようなお仕事にありつけないといったことはめちゃくちゃありましたね。
それでも、「自分の報酬単価は自分で決めたうえで、できることを提示する」「お仕事はただ受けるものではなく、自らリードする」と決めて動き始めてからは、逆にお客様と良い関係を築けるようになりましたし、お仕事も順調に推移するようになりました。
高橋:出版も苦労の連続でした。執筆には1年近くの年月を要しましたが、なにぶん初めての経験で、伝えたいことがたくさんありすぎて(笑)。ひとつの本を構成してまとめ上げていく作業は大変でしたが、出版社の方々のお力添えもあって、最終的に納得感のある内容になったのは本当に良かったと思っています。
ーーついに書店に並ぶ日が来ましたね!今の心境はいかがですか?
若色:最初は信じられない気持ちでしたが、試し刷りの本が届いたときに、自分たちの想いがカタチになったという嬉しさと実感がこみ上げてきました。今はただただ、読んでくださる方の反応が楽しみです!
高橋:私たちの本を通じて、まずは「複業」というまだ十分に知られていない言葉が、より多くの方々の目に留まり、興味を持っていただくきっかけとなったら本当に嬉しいですね。
インタビューを終えたあと、真新しい書籍にもう一度目を通したのですが、ページをめくるたびに両名の熱い想いがあふれてくるようで、思わず感無量になってしまいました。
Color WiTh共同代表による初の書籍「複業コンパス」は、以下のリンクからご購入いただけます。https://amzn.asia/d/3EhmDWy
「複業って何だろう?」と思っている初心者のあなたも、「私にもできるかな?」と迷っているあなたも、ぜひお手に取ってColor WiThの航路を追体験してみてください!