レーヴは、昔から眠るのがとっても下手な女の子。 ベッドに入ると目が冴えて眠れないのです。 嫌な出来事とかを思い出したり 明日の事をあれこれ考えてしまったり ふと世界に自分だけ取り残されたような気持ちになって不安になったり 無性に寂しくなったり 『ぐっすり眠りたいのに……』 いつにもまして眠れなくなって どうしたらいいのかわからなくなった時 枕元に小さな妖精が現れました。 『ぼくはおやすみのようせい、そむそむ。きみは?』 『わ、わたしは…レーヴ』 『れー
空から声が聞こえる だれかの呼ぶ声。 ぐりぐりたちが目を覚ます。 まだ見ぬご主人かな? はやく会いたいなー。 ぐりぐりたちは空を見上げて呟く。 とおりすがりのりすが 谷の向こうの森にしあわせになるどんぐりがあるらしいと教えてくれた。 まだ見ぬご主人さまを 幸せにするぞー! えいえいおー! ぐりぐりたちは、しあわせになるどんぐりの実を探す冒険に出かけた。 谷には大嫌いな川や うそつきコウモリ 悪いボスねこがいた。 試練や戦いの末にぐりぐりたちはしあわせになるどんぐり
僕は田舎町で細々と裁縫店を営んでいる。 お客さんは日に何人も来ない。その理由を僕は知っている。それは僕の作り出す服に原因があるからだ。 とてもじゃないが万人受けするとは言い難い、田舎町には不釣り合いで奇抜なデザインが原因だったからだ。 きっと、これがもっと栄えた場所ならば僕の作り出すものに興味を惹かれる人もいるはず……。 なんて、僕にはどうでもよかった。 好きな場所で、好きなものを、好きなだけ作れるこの環境が僕はとても好きだったのだから。 ある満月の夜