不動産投資を行う際のキーワード「団体信用生命保険」とは?
今回は不動産投資や住宅購入で住宅ローンを組む際に、大半の方が加入する団体信用生命保険についてお伝えします。
団体信用生命保険とは
団体信用生命保険は住宅ローンを組む際に大半の方が付随して加入する物で、団信(ダンシン)とも呼ばれています。
この団体信用生命保険は、債務者が死亡した場合や、高度障害になった場合などにローンの残債を保険会社が債権者である金融機関に支払ってくれるシステムで、金融機関としては債務不履行へのリスクヘッジになり、ローンを組んだ債権者としても家族に負債を残さないで済むWIN-WINな仕組みになります。
不動産投資を取り組む際の事業用ローンにも付いているため、投資の場合でも死亡や高度障害になった場合はローンを保険会社が完済します。
収入がある資産のローン支払いのみが無くなるため、単純に家賃収入のみが残ります。
もしくは完済した不動産を売却すれば、数千万円のキャッシュを残すことも可能です。
不動産投資は、このように生命保険代わりになるような機能もあるわけです。
この仕組みを利用して月々の生命保険料の節約をしたり、今まで積み立ててきた保険の解約返戻金を頭金に入れる事で、結果的に残る資産を増やすことが可能になります。
保険の内容によっては、この団体信用生命保険のみで賄える物もあります。不動産投資に付帯する団体信用生命保険だけではカバーできない医療保険などと組み合わせる事で合理性を高めた運用を行えるようにしっかり確認しましょう。
団体信用生命保険活用のメリット
団体信用生命保険を活用すると、保険商品と比べてどういったメリットがあるのか、見てみましょう。保険を見直そうとしている方は、参考にして頂ければと思います。
例①某保険会社の終身保険の場合
終身保険はご存じの通り、死亡保障を付帯しながら、万が一が無かった場合は、支払っている保険料が積立されながら運用される保険となります。
上記の例でいうと、総支払額が
23,650円 × 12ヶ月 × 30年 = 8,514,000円
に対して、付帯する保険金額が1,000万円、65歳時点の850万円が解約返戻金となります。
一方、不動産投資をした場合はどうなるのでしょうか。
例②新築ワンルームマンションの場合
不動産の場合で言うと、変動要素がいくつかあるので、毎月の支払額は固定出来ませんが、ローンの支払いを他人の家賃収入で相殺出来ますので、月々1~2万円で不動産を所有することが出来ます。
35年間で420~840万円の総支払い額で完済が可能です。
またローン金額について完済していない間、ご家族に万が一があった場合は、「家賃収入」か「負債の無い物件」が残せます。
都内の物件であれば35年後でも1,000万円程度の資産として価値がありますので、売却して現金化することも出来ます。
保険の場合と比較してどうでしょうか。生命保険に支払う金額より少ない額で、保険よりも大きな保障と、将来の資産を残すことが出来ます。
さらに、現在はマイナス金利の影響もあり、保険会社は積立額の運用が難しいというのに対して、不動産運用の場合は融資条件が有利になっている為、毎月の支払が有利になっていく傾向です。
まとめ
不動産投資をご検討の際は「団体信用生命保険」の仕組みを理解した上で、資産形成という観点だけではなく、保険の見直しという観点からも検討するのが良いでしょう。
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