フィルムカメラ
数年前に制作したカメラの絵が出てきました。
カメラ狂の父からもらったニコンのニコマートです。
一之瀬泰三さんがつかっていたカメラがニコマートだったと聞いたような気もします。
スーパーみたいな名前に似合わずジャーナリストが好んで使った無骨なカメラだとか。
学生だった頃~20代の半ばくらいまではずいぶんこれで写真を撮った。
リバーサルを撮って西新宿のプロラボで現像してもらったり、学校の酸の匂いの暗室でリールを巻いて現像したり、わりと本格的にやっていたけど、近頃はスマホのカメラで撮って何でも済ませてしまうし、写真はめちゃくちゃ下手になりました。
制作してるときはまったく気がつかなかったけど、この絵はなんか変な風にゆがんでいる……(でもみんなのフォトギャラリーに入れたのでカメラの話題で使ってみてください)。
このカメラは内部のウレタンがべたべたに溶けてシャッターにくっついていてオーバーホールしてもらったもので、ところどころに妙な癖があり、ISO400のフィルムを入れてISO100の目盛で撮らないとなんだかうまく撮れなかった。なぜ増感するのかはあんまりよく理論的なところはわからず、写真を見せたところ、「これは増感すればうまくいくだろう」と父か先生にきいて、それを鵜呑みにしてその設定でずっと撮っていた。
noteでフィルムカメラの記事を上げている方の記事に、「ISO400は最近製造終了した」というようなことが書かれていた気がするので、5年以上フィルムカメラで写真を撮っていないにもかかわらず「えー、こまったな…」などと思いました。
父はもうこの世にいないのですが、カメラが大好きだったので、これをニコンショップから受け取った帰りに電車の中で「ニコマートのシャッター音はいいなあ」とかいいながら空のカメラのシャッターを一駅に30回くらい切りまくっていて、近くの座席の人から不審な目で見られていました。
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