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転職記録2:自分の気持ちを抑えることについて

「うちに来ない?」の話が出てから2週間。
自分の気持ちと向き合うことが一番しんどかった。

・ワクワクする自分とそれを封じ込めたい自分
・「年齢は記号」かもしれないけど、残り時間は減ってる事実は変わらない

ワクワクする自分とそれを封じ込めたい自分

話を聞いた瞬間からワクワクしていた。
やりたいこと、挑戦したいことだけど現職では取り上げられた仕事。
一緒に仕事をしていた時にとても楽しかった仕事。
現職で疑問を抱いていたことを、解消できそうな仕事。
この人と作れるなら、きっと楽しい。
大変なことも絶対あるけど、なんとかなるしなんとかする。
そう思った。
けど
「そんなラッキーなことってある?」
「今自分の気持ちが落ちてるから、すがっちゃってるだけじゃない?」
「こう言ったら私がやりたくなるって分かってるから、この人」
自分の気持ちを否定する言葉もたくさん出てきた。

不安よりも不幸を選びがち

ジェーン・スー

与えられたものを、自分が欲しかったものと思い込むのが得意すぎた

海のはじまり 第6話

こういうことだったのか、と、ものすごくしっくり来た2つの言葉。
自分の人生を他人に委ねてるつもりはなかったけど、それでも「あなたはこういうことが得意だと思うんだけど」と言われたら「そっか、じゃあそれ頑張る」と思うことができた。
会社にとって都合のいいサラリーマンで、それはそれで幸せな側面もあって
その中では幸せだった。
頭が良くてやさしい同僚たち、「得意そう」なことを任せてくれる上司、働きやすい環境。それを捨てて外に出る必要ある?
「不幸」だとは思わないが、「不安」を選ぶ必要ある?
「そのワクワクってずっと続くの?」
すごく辛かったのは、それでも「ワクワクする」って分かってるのに
「ワクワクしている自分」を抑えて、今の環境に満足していたかったから。

だってワクワクしちゃったんだもん

考えて考えて、たくさん気持ちを書き出して、行き着いた答え。
「ワクワクするとは」の言語化は難しい。
それでも
挑戦してみたい、やってみたい、10年後どっちの自分が好きだろうか。
今まであまり起きなかった感情。
これは、現職でたくさん挑戦させてもらったから、出すことができるようになった感情と意志。
なぜ転職するか
「だってあっちの方がワクワクしちゃったから」
子供みたいな言葉だが、これが結論。

「年齢は記号」かもしれないけど、残り時間は確実に減っている

沖に出る。骨は残る。

 over the sun 堀井美香 ジェーン・スー 

最初聞いた時はわからなかったけど、今は本当によくわかる。
居心地のいい浜辺で過ごしてきた日々。ここを出る必要なんてあるんだろうか。何度も問いかけたけど、やっぱり「向こうにワクワクが見えるよ」って思ってしまった。浜辺を出てワクワクする沖に出てみたい。
チャレンジだし、失敗するかもしれない。
でも、今チャレンジしなかったらいつチャレンジするんだろう?
「年齢は記号に過ぎないよ」
「何歳だってチャレンジできるよ」
よく聞くけど、でも出会えるチャンスの頻度も回数も確実に減っていく。
「これが最後のチャンスかも」が真実味を帯びてくる。

「チャレンジ失敗したら何が起きる?」
失うものはなんだろう、そもそも失敗ってなんだろう。
このワクワクした気持ちを抑える方が苦しくて、後悔して、
死ぬ時に「やっておけばよかった」って思うのでは。
意志を持って挑戦したことであれば、残るものが絶対にある。
「肉くらい食わしてやる。骨だけは持って帰る」

無意識に
差し出されたものを「好きなもの」として受け取り
ひとの選んだものを「良いもの」として後ろについて行き
不安よりも今のままを選んで
「なんとなくこんなもん」を過ごしてきた。

自分の意志を出してみる、ことを知った。

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