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顆粒膜細胞腫 ①月経停止

2020年3月中旬。
世界は、日本は、未知のウイルスによって混沌を極めていた。
環境が一気に変わり、自身や家族を守るため、
日々知らないうちに心身に負荷がかかっていたと思う。
毎月必ず来ていた月経が突然止まった。
そのうち来るだろう、と思いながら気だるいPMS(月経前症候群)と一緒に生活していた。

5月になっていた。
さすがにそろそろ…と、毎年行っていた子宮頸がん検診も兼ねて婦人科へ。

「卵巣が腫れていますね、5cmぐらい」
「経過観察で3ヶ月後もう一度診ましょう」
血液検査の女性ホルモン値や甲状腺値も何も異常がなく、約束の3ヶ月後をすっ飛ばしていた。

季節は秋になっていた。
半年近く月経は止まったまま、不正出血がたまにあった程度。
もう一度婦人科へ。

「卵巣の腫れが大きくなっています、紹介状を書きますからなるべく早く、本当に早く行ってください」
ここで、
もしかしてちょっとヤバいのでは?
と初めて思うこととなる。

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